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ブログ-施設長の部屋

2024/7/11
認知症道中膝栗毛 第90話 (認知症の進行)

認知症の進行は、加齢とともにくる。

在宅生活を継続している高齢者の中でも、個人差はあるものの

確実に認知症は進行していく。

アルツハイマー病の進行緩和薬としてエーザイ㈱様の新薬も存在するが

なかなか一般市民には手の届かないお薬でもある。

さて、認知症の進行とは、身体が麻痺などで不自由になるわけでなく

物事を達成していく能力が衰えていくことが次第に表出し始める。

例えば、トイレの場所がわからなくなる。

物に対する認識が乏しくなり、まったく別の物に固執したり、場所の認識がなくなり不安になったり等

生活している中で、迷ったり、考え込んでしまったりと、なにかと一人では事を進めることが難しくなっていく。

脳細胞の器質変化がもととなって、考えて行動することが難しくなっていくわけだから

今まで生活できていた人が、そこに介助が入らないと生活を維持できない。

今は、行政を含めて認知症に対する考え方が変化してきて

以前のように認知症の人に対する思いやりが進んできている。

そして、早期発見・早期治療を推進してはいるものの

なかなか当事者にとって、認知症かもしれない不安な時に

わざわざ専門病院に出向いて、認知症の診断を受けたいとは思わない。

この僕でさえ、今、認知症の診断を受けるために専門医を訪ねるか?といえば答えは「NO!」となる。

結局、認知症は薬と環境で、何とでもなるといいつつも

いざ自分の身になると、認知症としての烙印は押されたくはなくなるのが人の感情というもの。

人は高齢になると自然と体力、技量、頭脳のすべてにおいて衰え始める。

どの時点で認知症の診断を受けるかは個人差があると思うが、

認知症として生きるために、本当に必要な支えは何だろう・・・・?

健康な年寄りでいたい気持ち。でも頭は衰える。

認知症となっても寄り添ってくれる人。

機能訓練でもない、時間つぶしのカラオケでもない。

はっきり言って、認知症の薬もいらない。

そっと、そばにいていくれる人。それが、認知症の人にとって一番必要な支えではないだろうか・・・?

2024/7/5
認知症道中久栗毛 第89話 カリフォルニアの古巣です。

1970年代初頭、私が未成年のころに住んでいた古巣です。

今、とても懐かしく、その当時の思い出がよみがえってきます。

そして、その当時とは様子が変わった街をみているのですが

背景につながる山の形や木々の雰囲気は、その当時のままで

建物の様子は変わっても、なんとなくその当時を思い出す。

認知症の人に も、このような地形や山の形による

おぼろげな記憶の淵をたどって、徘徊は行われるようです。

認知症の人が行方不明となりますが、その人の生い立ちやその当時の情景を考慮に入れて

探してみれば、必ずなじみの場所を目指していることが分かります。

認知症の徘徊による行方不明事故。皆さんにも昔自分が育った環境や情景を思い浮かべてみてください。

なんだか、心ほっこり、安心する景色があるはずです!
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2024/7/5
認知症道中膝栗毛 第88話 (物忘れの国・・・)

私の話・・・このブログの表題にナンバリングが入っています。

認知症道中膝栗毛 第〇〇話・・・のことですが

いつもこのブログを更新するとき、前もってネットのサイトを確認したうえで

新たな書き込みを行っています。

しかし、そこで何番目のブログだったか??を忘れてしまうようになってきたのです。

これこそ短期記憶の喪失といえるかもしれない・・・

今回のブログは88話となるのですが、すでに公開されている87話を確認したにもかかわらず

第88話の番号が出てこない。

これは非常に大きな問題です。(笑)

笑いながら、自覚していながら、 しかし心の底では「自分は認知症ではない!」と思い込んでいるのでしょうね。

認知症初期の人の一番の問題点は、この自覚できないレベルの認知症なんです。

おそらく、今の自分を認知症専門に診断していただくと「認知症」の診断を受けるかもしれません。

だから、少なくてもその可能性があるなら受診はしない。

人には、専門医の受診を進めるものの、いざ自分事となると話は別になるのでしょうか・・・?

2024/7/3
認知症道中膝栗毛 第87話 (通所介護利用者同士のお菓子のやり取りについて)

昨日は、老いらくの恋についてブログを書きました。

今日は、同じくサービス利用者間で密かに受け渡しを行う「お菓子、特に飴類の受け渡し」について書きます。

これは今に始まったことでなく、当初より利用者間でお菓子や飴等の袋入り菓子を

お互いが融通しあう行為について。

原則、利用者間での物品のやり取りは禁止でお願いしているところです。

当然、利用者さんから職員への物品の送り届けも禁止となっています。

この禁止しなくてはならない理由の一つに、人間関係のイザコザを無くすことは言うまでもありません。

あの人に、差し上げたのに・・・お礼の一つもない!又は

あの人にお菓子をいただいたので、お返しをしなくては・・・と心配の種となる可能性等

人と人が関わる事業所のことですから、ちょっとした行為が大きな問題を引き起こしかねないのです。

私たちは、このような問題に発展しがちな問題の種を未然に防ごうと考えて、すべての物品のやり取りを

禁止させていただいております。しかし、これは、いくらお願いしても職員の目の行き届かないところで

密かに行われているように見受けられます。

昨日の老いらくの恋も同じく、私たちの仕事は、利用者の皆様の行動を監視する ことが本業ではありません!

元より長年いろいろな人生経験を積んでこられた方々です。対人関係の好循環のためには

いろいろなお付き合い方法を体験され、生きてこられた方々です。

それを今、急に、若輩者の我々介護職員が「ダメです!」と言っても聞き入れていただけないものです。

さて、それでは、これらの行為を黙認するのか?

皆さんなら、どのように考えられますか??

基本的な通所介護やサービス利用におけるルールは、皆さんにはお守りいただく必要があります。

ルールを無視し、ないがしろにすることは避けたほうが良いと私は考えています。

結論からお話すれば、この行為には目くじらを立てて監視することはしませんが

もう一度、繰り返し、利用者の皆さんに向け、ルールを守る必要性についてお話すべきかと思います。

同時に、ご家族さんあて、このような行為に対する当事業所の姿勢をご理解いただけるよう

お手紙をお送りする方向で考えています。

皆さんの想いを無下に取り締まるような支援ではなく、あくまでも人間関係のトラブルを未然に防ぐために

ご理解とご協力を求めるスタンスで進めるつもりです。

僕も甘いものには目がないのです。

酒は飲みません。付き合い程度です。でも、おはぎやまんじゅう等の甘味は大好きです。

今後、自分自身が要介護となったとき、同じ境遇でサービスを利用する他者から

おはぎを差し出されたら・・・・断り切れないで、ありがたく頂戴してしまうと思うのです。 

2024/7/2
認知症道中膝栗毛 第86話 (老いらくの恋)

先日、職員から質問があった。

その内容とは、要介護者どうしでのお付き合いに関してである。

世間一般的に介護される者が、同じく介護される者の個人的なお付き合い について

その可否に関する質問である。

介護職員として、そのような関係に発展しそうな状況に「くぎを刺す」べきなのか・・・・?

もしも、あなたのご家族が伴侶を失い、おひとりで暮らしてるとしよう。

認知症に関しては、非常に軽度の認知機能の低下は認められるものの

自制心や自立心の喪失までには至っていない場合。

そんな男女の高齢者が、携帯電話の番号をひそかに交換し合っているとすれば・・・

賛否両論あることは承知の上で、僕は、ある程度のところまでは自由にさせてあげるべきと考えている。

お互いに分別ある大人どうしのこと。一人住まいで話し相手もなく

さみしい余生を送っている人ならば、少なくても話し相手くらい求めても不自然ではない。

なまじっか介護施設を利用し、介護職の支援を受けているから、そのような行為は不適切!と

一刀両断に切り捨てるべきなのか・・・・?!

ぼくは、人間が人間を介護する上において、そこに人としての思いやりが不可欠と考えるのです。

大人の人間として、他者と意気投合して、お茶飲み友達として会話するくらいは当然必要なことであり

それによって、自分の気持ちも高鳴り、前向きになるのであれば、両得ではないか。と考えるのです。

一部の人からすると、もう少し話は飛躍して、そんな二人が結ばれて

大人の関係(すでに大人だけど・・・)にでも発展したら、どうするの?と心配する人もいるだろう。

でも、そこに至るまでには、いろいろな変化が見え始めるはず。

私たちがすべき支援は、どのような支援なのか・・・

いよいよ高齢社会となり、戦後生まれの要介護者が出てき始める時代。

介護の内容も変化しつつあるようです。


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