太陽の家

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ブログ-施設長の部屋

2010/12/31
今年一年、お世話になりました。

 年末ジャンボもあえなく撃沈! 微かな億万長者の夢を抱き一億円の当たりくじの多く出ると言われる西銀座のチャンスセンターで並んでまで購入した宝くじですが、そこは、やはりはかない夢。また来年もあくせく働く一年となってしまいました。(笑)まあ。考えてみれば、ここで一億円でも当たろうものなら、それこそ自分の人生、どういう風に変わるか・・・知れたものでない。当たらずとも、一億円の夢で心を一杯に膨らませ、今日までの日々をワクワクしながら過ごせたのだから、それはそれで充分元は取れたのではないか?と自分に言い聞かせているような次第です。

さて、今年はどんな年だったんだろう・・・・?と考えてみるのですが、例年同様、非常に激動の一年であったような記憶と共に、何となく平穏な内に終えることが出来た安堵感と矛盾する両方が入り混じった年ではありました。毎年毎年、自転車操業の実情に変わりは無く、今年もやっと超えることが出来た!と言った感はぬぐえませんね!まあ、世の中の経済が低迷している中で、倒産もせずに生きながらえていることは至って良いほうかもしれないのですが、我々にとって一番重要なことは金回りよりも、事故の無い運営が一番重要でも有るのです。事故や事件は、大手の企業の屋台骨をも揺るがしかねない大きな問題として、全ての経営者は慎重になります。特に我々のような高齢者介護の世界では事故や事件は、そのまま即事業の存続につながる大きな問題であるわけです。世間では、グループホームにおける火災事故や高齢者虐待などのニュースが飛び交う一年でした。火事や虐待などの不祥事は、そのまま高齢者の命に関わる問題です。大切な家族をお預かりしている立場では、其の点で、ミスは許されません。自分自身が管理運営する施設から、そのような問題を起こさないためにも、毎月二回の職員研修を繰り返してきて、何とか職員の意識向上と精神的な負荷の軽減を目指してきましたが、研修の効果は意外な方向へ出ているようです。一つは、一部の職員の中で国家資格の取得に向けて目標をもちテスト勉強に意欲を燃やしていること。第二に、グループホームの職員の中で職員の人間関係の改善に努力する風潮が見え始めたこと。第三に、個別機能訓練に対する職員の意欲が利用者の皆さんに伝わったこと。

本当にうれしい話ですが、太陽の家を利用される高齢者の方の身体機能が、素晴らしく改善してきていること。その風潮や流れは他の利用者の皆さんの夢につながり、ご自身の目標に大きく影響を及ぼしているのです。今まで足を引きずり歩いていた利用者が、大きく麻痺側の足を上げて歩行できるようになってきたこと。もちろん、まだまだ杖なくして歩くことは難しいし、少し不安定さは残っています。しかし、ご本人にとっても、はっきりと機能向上を認識できるほどの状態に、やはり他の利用者の同じような悩みを抱える人々にとっては大きな夢となっています。やれば出来る!諦めずにやれば出来る!という気概が膨らんでいます。今年一年かけて、職員の技術もスキルも向上し、その結果、デイサービスの中では利用者のADL向上に大きな進歩が見えてきたことは素晴らしいと評価したいと思います。

この気概を大切にして、来年度は更なる訓練の充実を実施しながら職員と一緒に利用者の皆さんの夢をかなえていける年にしたと思っています。

この年最後のブログとなりました。この一年、私の日常的な他愛無いつぶやきのようなブログを読んでいただいている皆さん。一年間、本当にありがとうございました。来年も本年同様、ブログの更新をマメに行っていくつもりです。なんとか読んでいただくにふさわしい文章を書けるよう更に努力してまいります。また、ぜひこのブログに沢山のご意見や批判をお寄せください。皆さんの声を励みにブログの充実を目指してがんばっていきます。

 最後になりましたが、このブログをお読みの皆様に幸多い一年となりますよう心よりお祈り申し上げております。

2010/12/29
太陽の家デイサービスセンターの御用納め。

dsc04770.JPGdsc04769.JPG今日が今年最後のデイサービスとなります。明日から5日間の正月休暇を頂戴します。5日間はデイサービス利用者の方々にとっては非常に長い日々となるのですが、ここは職員さんにも年に一回くらいの長期のお休みが必要であると考えますので、暫くご辛抱頂くこととなります。その点ではグループホームの職員は年中無休の態勢ですから、思うように長期休暇をとれない等の不都合も生じていることも事実です。今特に、出産と腰痛による人員不足が影響して、この年末から年明けにかけて、グループホームの職員さんには苦労をかけています。補充人員を確保でき次第、個々に休みを取れる様努力するつもりですので、後しばらくご協力ください。

 さて、デイサービスの利用者の皆さんを今日の夕方に、お家までお送りしたら今年の業務は終了となります。生憎、今年の暮れの天候は崩れやすくて送迎時間に合わせるように雨模様となったり、寒くなったり大変でしたが、何とか今年一年、大きな事故も病気もなく無事に過ごす事が出来ました。利用者の皆さんも、午後からの個別リハビリに意欲を発揮頂き、脳梗塞で半身まひの男性利用者の方を含めて、かなりの機能改善を果たす事が出来ました。特に一人の方は、左下肢の麻痺を克服し、杖歩行まで出来るばかりか、補助さえ行えば太陽の家の非常階段を上り下りできるまで回復されています。一人の利用者の機能回復は他の利用者の希望の火をともし、今では全体的に機能訓練への期待感と機能向上への意欲が増しています。このまま、5日間の長期の休暇の利用者のADL低下に与える影響は無いとは言えませんが、その分、正月明けのサービス提供からしっかりと訓練を繰り返して、この休暇の間のブランクを取り戻したいと考えています。

 もう一つ、朝のお迎えから戻ってから運転業務の担当者で手分けして、送迎車両7台の洗車を行いました。鈴鹿降ろしのふきすさぶ中、洗車してもらいました。常日頃より定期的に洗車は行っているのですが、やはり屋外の屋根の無い駐車場に保管しているので、どうしても埃をかぶってしまいます。車内も清掃して、新年にむけて準備を整えています。後は、明日一日で、玄関周りと、デイルームの窓などを洗ってしめ縄を飾る。そんな正月準備を行います。

 まあ、そんな訳で、暫くの間ですが、太陽の家デイサービスのデイルームから大声で笑う利用者の皆さんの笑い声が消えます。そして、正月明けの4日から、また利用者の皆さんの笑顔と話し声が戻ってくるまで、ひとやすみ!とさせていただきますね!

2010/12/27
とうとう年末も。残すとこ数日となってしまいました。

クリスマスも、これと言って特別のことも行わず、ただじっと家にいて食事を普通のように摂ってテレビを観て過ごした。そんなクリスマスが過ぎてしまえば、正月までのカウントダウンとなり、毎日がせわしく、仕事だけでなく、一年の締めくくりのための大掃除や正月準備が同時進行で開始される。こうなると、一年の最終は非常に足早に過ぎ去っていくものなんだ。そんな中、今日の夕食後にNHKのBS放送でハイチのストリート・チュルドレンのドキュメンタリーをみた。ハイチのストリート・チュルドレンの二人の兄弟の10年を取材したものだったが、同じ人間でありながら肌の色が違うだけで、生活の違いを目の当たりにして驚愕と悲しみを感じた。

 見る者の気持ちを重くする映像であった。以前にも、このブログで触れたことがあるが「貧困の連鎖」そのもので、数世代前は奴隷として植民地につれてこられた黒人社会の貧困が、さらなる貧困を生んでいる。国としての社会保障も無く、全てを自分の力で生きながらえなければいけない人が、この世の中に存在することは驚きである。富裕層の食べ残した残飯を、ゴミ処理施設で奪い合い、力で奪った残飯を頬張る子供たち。小高い丘の上に建つ豪華な屋敷と、その丘のふもとにひしめき合うスラム街。この街では1%の富裕層が国土の半分の土地を所有しているらしい。残りの半分を99%の住民が暮らすわけだから、自然と一人の占有できる面積は小さい。おまけに主だった産業も無く、就労することも困難な社会ゆえ、日々の糧にも困窮する毎日である。所得も無く、家計は苦しく、満足な食事どころか教育すら与えることの出来ない過程では、生れ落ちた子供を邪魔者扱いする親が多く、虐待や暴行が横行する。そんな家庭に居ても、生活していける希望も無く、こども達は家を出て路上で生活するようになる。

 そんなストリート・チュルドレンが生きていくために、安い手間賃で洗車をして金を稼いだり、露天商を始めたりといろいろ知恵を働かせて生きようとする。上排水設備も整っていない国であるから、飲み水も満足に手に入らない。排水の一部を利用し生活用水として再利用するレベルである。衛生管理の行き届いた日本の社会で慣れきった我々のような人間が生活するには、毎日が下痢と嘔吐の連続であろう。それよりも何よりも、廃棄処分された残飯をより分け、熱も加えず、そのまま残飯を頬張る若者の映像には、強いショックを感じた。私達の社会は、なんと裕福で豊かな生活なんだろう!と・・・

 時折、ユニセフから寄付を募る手紙が送られてくる。僕は、今までそのような郵便物を信用していなかった。寄付したところで、それらのお金は直接必要としている子供達には届かないような気がするからだ。ハイチに限らず、上で苦しむ人々に救援物資を届ける映像は良く見かける。しかし、どの映像も、救援物資が公平に分配されているわけではない。ここでも弱肉強食の社会が存在し、力の強い者が奪い取り、弱者には何も残らない。そんな映像が紹介されることからも、寄付する意味が見出せないで居る。しかし、今回のハイチのストリート・チュルドレンの情景を垣間見て、充分すぎるほど栄養過多の自分の食事代の一回を抜いてでも寄付すべきかもしれないと感じた。

 肌の色が黒いという意味は、日本のような平和社会にとっぷりと浸りきった国民には理解できない辛い、厳しい、超えられないジレンマが存在するのだろう。この自然界で一番残虐な動物は人間であるといわれる。其の言葉の通り、同じ人間同士が、権力と富を求めて殺しあい、肌の色や種族によって差別しあう。本当に心をもった動物とは思えない社会が人間社会のようである。

 流石に、今日のブログは内容が重かったようである。しかし、時にはまじめに人間を考える場も無ければ・・・それでだって単純で安っぽい同情心で物事を一方向でしか見れないのだから・・・・

2010/12/22
最近の迷惑メール

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最近また迷惑メールであり、いかがわしい悪徳な商売としてのおびき出し又は地雷メールの類が沢山送られてくる。最近は、やたらとゴールド、プラチナ会員へ昇格した祝い金を数百万円送金したいので、送金先を連絡しろ!とか、何とかの秘書からのメールでは三千万円還付したい。などのメールが多く送られてきます。この手のメールを全て無視していたら、とうとう僕の銀行口座番号を取得したが、その番号に送金したら良いのか確認してほしい!と言っています。

本当にあの手この手で、折り返しのアクセスを求めている点が共通している部分です。結局、これらのメールに、こちらからアプローチをかけた時点で何がしかの支払い義務が、僕の方に発生してくるのでしょう。Hな路線で出会い系ともとれるような、お誘いメールが送られていたと思っていたら、今度は経済的に余裕があるから寄付したい。とか、会員のランクアップが達成されたので、その報奨金を受け取ってほしい!等のメールへ。次は、何のいわれもないのに何千万円もくれるという大盤振る舞い。

それも、一日に数十件も連続的に送られてくるのです。商売熱心と言うか、撃てば響く業界なのでしょうか?世間には僕と同じようなメール攻撃を受けている御仁も多かろうと思いますが、すでにこれらの悪徳な連中の罠にはまった人も多いのでしょうか?反社会的な商売に手を染めて、一攫千金を狙っての商売かもしれませんが、人生、そんなたやすく金儲けは出来ません。また、小額の補助金ひとつ貰うにも、複雑な書類を整え、それら必要とされる条件を満たして初めて受け取る事が出来るのですよ!メールの一本で、特に何も申請もしていない、それらの協会やら会にも所属していない、言ってみれば赤の他人になんで何千万円ものお金をくれると言うのでしょう・・・?

 冷静に考えてみれば、これらのメールが餌であり、それに食らいつくのをひたすら待っているフィッシャーマンズなのでしょう。皆さんも、くれぐれもこの様なアホな誘いには乗らないよう、「ワンクリックが悲劇と災いを生みます」

2010/12/22
飲酒について

今日は、仕事を終えてから太陽の家の忘年会を行った。今年は初めて白子地区の飲食店を利用しての忘年会である。太陽の家のような入居者を抱える老人施設は、必ず職員が職場に残ることとなり、全ての職員が総出で忘年会の一つのテーブルを囲むことは絶対にありえない。其の点では、今日の忘年会に参加できずに職場で仕事している一部の職員さんには申し訳ないと思っている。

 さて、そこで忘年会と言えば必ず飲酒という行為が行われ、そこでは無礼講の名の下に、上下左右かまわず乱痴気騒ぎが相場である。しかし、太陽の家はそんな世間の通説に逆行してるのか、年々、会の場での乱痴気騒ぎが減少してきている。其の一つの理由に、僕があまり酒を飲まないことと、年齢を増すにつれ飲酒自体が苦痛に変わってきたことである。昔から地元の酒飲みのおっさん連中から「酒を飲まない奴は人生の喜びを知らない!」と散々いわれ続け、其の言葉に腹立ち、焼け野やんぱちで無謀にも酒を飲んだ時代もあった。しかし、其の度に、胃袋のひっくり返る思いをし、一晩中便器を抱えて眠るという醜態をさらしてきた。それらの苦痛に自分なりに学んできて、一応は自らの命を大切にする方向に考え方がシフトされつつある。呑み助おやじからすれば、「本当に面白くない奴!」とののしられることだろう・・・・

 次に乱痴気騒ぎについて、これも年齢は関係しているが、それよりも自分自身の今の立場が大きく影響を及ぼしている。自分なりに考えてみると、何時も自分自身の感情を押し殺して仕事に精出している職員に比べると僕なんぞは、いつでも好き放題。勝手なことばかり言ってるワンマンな管理者である。われを忘れて飲み干したい気分は、私ではなく職員さんのほうであろうと!考えるのである。そして、乱痴気騒ぎでも何でも、その後に起きた事象に冷静に対処して、職員さん達に災いが起こらないように見守るのが、今の自分の立場なのか!と考えてしまうのである。今日も、ある職員が言った。「昔は酔った勢いで、みんなの前でお尻出して騒いでいた!」らしいが、自分が職員よりも酔いつぶれてしまっては元も子もない。そんな気持ちが起こってしまうのである。

 まあ、そのような面白も見の無い男となりつつある私かもしれないが、今日、本当に本心から、美味しそうに料理をつまみながら談笑する職員の顔を眺めていて思っていたこと。それは、僕はこの子達のお陰で助かっているんだな~!!!と・・・・お世辞と言われるかもしれないが、実際に僕があのときに思っていた心のうちなんだ。


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