昨日、平成27年11月8日(日)午後1時より名古屋駅前にあるウインクあいち、小ホールにて愛知県、岐阜県と三重県の三県合同イベントの認知症フォーラムを開催しました。
ゲストに松本一生 先生とレビー小体型認知症当事者の樋口直美氏をお迎えし認知症の人について当事者としての体験談や多くの認知症の人を診察してきた事例をお話しいただきました。認知症は記憶に障害をもつ脳細胞の変質による病であり高齢者に多く発生する病気という一般的な知識が覆され、今後の認知用ケアは大きく変化していく、また変化しなければならないと強く感じるお話でした。
私たち介護職の者達は日ごと認知症に関する研修を開催したり受講したりしながら、自分たちの提供するサービスの質の向上を目指しているのですが、やはり介護だけでなく適切な医療的支援との連携が不可欠であり、医師の先生方にも適切な医療支援を行う上において介護の状況報告が重要なことを説明していただきました。
毎年、二人だけの少数ですが、地元、神戸中学校より職場体験学習に協力させていただいております。
今年も気持ちの爽やかな可愛らしい女子中学生二人に来ていただき、デイサービスの業務を
お手伝いいただいております。4日間の体験学習。恐らく生まれて初めて介護の世界を垣間見る
訳ですから、それなりに不安な気持ちいっぱいだったことと思います。今日で3日目。
利用者の皆様にお茶を提供したり、血圧測定体験や入浴用バスタオルを干して頂きました。
残すところ明日一日の体験学習となり、今日の午後からは、簡単に認知症についてお話しするつもりです。
認知症に限らず団塊の世代が75歳以上の高齢者となっていく時代を考えると
今のサービスだけで介護は困難な状況が見えてくる。
施設サービスを含むフォーマルなサービスだけでは、到底支えきれない時代の到来である。
支えきれない!とは、量的問題だけでなく、そこに提供されるサービスの種類や質の問題が
かなり大きな課題としてのしかかってくるはずだ。
現に、今既に、要介護者の求めるサービスは多岐にわたり
私たちサービス提供側の持ちえない 分野の要望も出始めている。
また、昭和初期生まれの高齢者に比較すると、戦後生まれの高齢者は意思の主張がはっきりしている。
そして、今、私たちが社会に問いかけたいこととの一つに、どうやって余生を生きていくのか?である。
認知症となって意思表示ができなくなる前に、終末期の姿を考えてほしい。
どのような医療、どのような介護を求めるのか?!
これは、本人はもちろん家族と共に考えておいてほしい。
そんな意味で、医療と介護の両面からスペシャリストお二人に
お話を聞かせていただくつもりです。