先日、沢山頂いたフルーツを使ってジャムを作った。
沢山のフルーツの種を取り分けながら、実の部分だけを片方のボールへ。
種とジャムに不適切な部分をとり分けて別のボールへ。
こんな単純な作業ってのは、認知症でなくても選り分けるボールを間違えてしまい
実の入るボールに種を入れてしまったりすることが健常者でもある。
認知症の人の実行機能障害ってのは、この状態が頻繁に繰り返される状態をいいます。
自分ではしっかりと分けているつもりでも、次第にどちらが正しいのか…?わからなくなる。
そこで、そんな状態の認知症の人を叱ったりすると、せっかくお手伝いしようとする気持ちも萎えてしまう。
短気な人は起こり始めるかもしれない。そして、怒り始める認知症の人を「介護拒否やら暴言」と言われてしまう。
認知症の人にとって見れば、こんな不条理な話はない!となるよね・・・
認知症の人と共に作業する場合、時間はかかるよ!間違えることもあるよ!そして、周囲は汚れることもあるよ!と
それらを覚悟のうえでお手伝いしてもらうことが、とっても重要なんです。
ここで短気を起こすと、認知症の人の気持ちは折れてしまい、何も行動する気持ちとならないのです。