太陽の家

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ブログ-施設長の部屋

2010/2/25
気づきと思いやりについて

 私達の仕事は、まさにこの言葉に尽きる。と考えています。『気づき』は根底に相手を思いやる気持ちがないと発揮できない力の一つと考えられます。相手を思う気持ち。相手の立場に立って、相手を自分に置き換えて想像してみる。そのような優しさの塊のような神経の束が気づきを促巣のではないかと考えるのです。

 認知症高齢者の介護の現場では、相手を思いやりながら、普段とはちょこっと違う点を発見して、何か具合でも悪いのかなァ?と感じる事が早期発見につながる秘策です。自分で自分を表現できなくなる事が認知症であるならば、微かなサイン一つを見落とさない介護が必要とされます。

 さて、現場で気づきが促進されない理由は?単に思いやりが欠けているのか?と言う疑問がわいてくるのですが。厳密に言うなれば思いやりの欠除です。業務が煩雑化している!普通の日常と変わりなかった!何も言ってくれなかった!等の言いわけは確実に思いやりの欠除です。先にも書いたように、相手に自分自身を置き換えてみれば、その時に自分ならどうしてほしい!という要望が頭に浮かぶはずです。自分ならどうしてほしいと考える事、自分ならどのような時に元気がないのか?!という疑問が気づきにつながると思うのです。

 この思いやりや気づきは、対入所者だけに限らず、対職員間にも同様に持ち続けてほしいと思います。職員間で決めたルールだから全てがOKではなく、同僚が一人で悪戦苦闘している姿がそこにあるなら、お互いに助け合うことが大事であると思います。ルールは大まかな部分である一定の規律を規定しています、全てが万事ルールを基本に行動してしまう社会は、人間味に欠けた冷たい社会となりがちです。

 私達の太陽の家は、常に陽のあたる温かな家を目標にしています。職員の皆さんだけではなく、この太陽の家に関わる全ての家族の方々や地域の皆さんにも少しづつでもおすそ分けできる温かさを持ち続けたいものです。ぜひ、相手を思い敬い、日々の微妙な変化を察知し快適な日々を過ごせるよう努力しましょう!

2010/2/23
何だか得した気分!!!

 先日、自分の部屋の掃除を行った。もう随分と長い間、部屋の掃除など行った事が無かった。もちろん、掃除機を使ってゴミを吸いだしたりと細かな清掃は行ってきた。しかし、本や書類の束が山積みとなった部屋には、領収証や銀行の関係書類等が散乱し、とてもじゃないけど小奇麗でオーガナイズされた部屋とは呼べない。それこそ、写真で紹介すら出来ない有様だった。

 少し、時間的余裕が出来たので・・・・と言うより、必要にせばまれて部屋中に山積みされた紙や封筒類を整理した。その封筒一通の中に一万円札を発見した。銀行から出金してきた時に入れたのか、何かの費用の余りなのか・・・?とにかく、だだくさ!と言うか、管理不行き届きと言うか・・・あまり大きな声では自慢できない事だけど、なんだか得したように気持ちになって小躍りして喜んでしまった。

 この年になると、一万円の重みが学生時分に比べると、随分と軽くなったように思う。しかし、されど一万円。この一万円で何が買えるのか・・・せっかく見つけた一万円札。大事に使わせてもらおう・・・と考えている。

 それにしても、皆さん。紙くずや要らなくなった封筒等を処分する時は、必ず中身が空である事を確認して捨ててください。少しでもお金が入ったまま、知らずに捨ててしまっては勿体ないです。(もちろん、自分自身がそこに一万円等の紙幣を入れている認識のないまま破棄してしまうのだから、損をしたという感情は湧いてこないのですが・・・)。

 お金は大切です。汗と涙の結晶です。もう一度、自分自身のお金の管理を見直して、無駄のないようにしなければいけないと思いました。

2010/2/22
太陽の家の梅が咲きました!

梅の花

太陽の家の玄関横の小さな和風庭園・・・(庭園とは呼べないか・・・)の梅の木が開花しました。先週末からつぼみがほころび始め、今ようやく5分咲き程度でしょうか・・・。薄いピンク色の可憐な花が咲いております。ただ、残念なことに家の職員さん、誰ひとりとして梅の花が咲いた事すら気づいていないのです。

・・・・・・玄関脇の梅の花・・・・・花を引き立たせるために夜の暗がりの中で撮影しました。

2010/2/13
美浜町って知ってますか?

 美浜町なんて場所は、僕もそれまではまったく知らない地名のひとつだった。  日本福祉大学という名前の大学があることは知ってはいたが、それが知多半島の美浜にあるなんてことは知らなかった。ちょうど4年前、一念発起の勢いで僕は日本福祉大学の門をくぐった。もちろん社会福祉を学ぶつもりでこの大学をチョイスした。

 この歳になって、しばらくぶりの学生生活はきらびやかな日々であった。若かりし頃の自分は勉強することよりも遊びに神経が集中していた。しかし、社会人となって、自分の人生の折り返しを過ぎた頃より「学問」を意識し始めた。同時に真剣に学んでこなかった自分自身の過去に後悔もした。年齢とともに記憶力はどんどんと低下していき、テキストを呼んでいても目が活字をなめているだけで、全然頭に残らない状態にイラつくこともあった。しかし、なんとかそれなりの成績を残しながら卒業まできた。

 僕の人生の後半に新たな思い出の地として美浜町がインプットされた。社会人となってからは車を使って学校へ行くことが多く、美浜まで知多半島道路を何度通ったかわからないほど。おそらく目を閉じていても大学のキャンパスまでは行けるくらいにはなった。

 本当に田舎の山の中に日本福祉大学のキャンパスは建てられている。それほど巨大ではないが、そこそこの大きさの学び舎が点在し、それを結ぶように整備された通路がある。スポーツ部のグラウンドが学び舎に囲まれるように作られ、若者の元気良い掛け声などが響いてくる。ずいぶん昔にはスキーに行った本学学生の乗るバスが冬の凍てつくダム湖にスリップして転落事故を起こし多数の学生が亡くなったそうである。学校で一番小高い丘の頂上付近には、その事故で亡くなった学生たちを痛み、慰霊碑が今も残っている。

 学校の周辺は田んぼや山で覆われ、その緑の山々を貫くように名鉄電車が走っている。大学の正門横には名鉄電車の駅があり、学生の多くは電車を降りて、心臓破りの坂道を登って校舎に入る。この名鉄電車以外は、本当にのどかな雰囲気の田舎町。それが美浜町である。

 鈴鹿の浜に腰を下ろし、晴れて澄んだ空気の時には伊勢湾の対岸に見える知多半島。その半島の最先端部分に近いところの山の上に学校はある。また、逆に学校からも天候さえよければ対岸の四日市のコンビナート郡や津の造船工場などもよく見える。そんな美浜町だが、伊勢湾岸道と知多半島道路整備されてからは、ずいぶんと近くなったものである。渋滞がなければ一時間半で鈴鹿から美浜まで移動することができる。

 有名なのは「えびせんべい」くらいかもしれないが、途中、半田市や中部国際空港、南知多ビーチランドなどもあって、ちょっとした小旅行が味わえて師崎まで出れば魚介類のおいしい食堂も多く、結構楽しめる場所なのです。お天気の良い一日、のんびりと車を走らせて南知多をぐるっとドライブしてみたらいかがでしょうか?楽しいかも知れません。そして、その途中で日本福祉大学にも立ち寄ってみてください。将来の社会学者の卵達がまじめに勉強している姿がそこにあるでしょう・・・。

2010/2/3
激動の昭和を彷彿とさせる喫茶店

先日、自分自身の国家試験受験のために名古屋市内に宿をとった。試験会場は名古屋市内であるにもかかわらず大事をとって栄に前泊することとした。事前に試験会場まで公共交通機関を利用して、ルートと所要時間の確認を行い、ホテルへの帰り道でふと見つけた古びた喫茶店。最近ではすっかりと姿を見なくなったタイプの喫茶店に興味をひかれ、中に足を踏み入れた。

 中年ではあるがソフトな人当たりのオヤジが迎え入れてくれた。店内は奥に深く広がり、昔良く見かけたビニールレザー張りのソファーとコーヒーテーブルがお行儀よく並べられており、個々の机には今どき珍しく灰皿と塩が置かれていた。店主の促しにしたがって好きな場所に席を確保し、腰を下ろす。長年にわたり使い込まれたソファーのクッションはヘタリが見られ、座面のフレームにお尻が当たる。要するに座り心地の悪い部類の椅子であった。

 店内には、私を除いて数名の地元のおじさんやおばさんが思い思いの場所に陣取り、世間話に興じている。店主も一人の常連客らしい女性と話をしながら、私の注文を待つ。そんな様子である。 名古屋の栄のど真ん中の路面店と言えど、昨今、勢力を拡大している外資系コーヒーショップの類に比べると、店内はうす暗く、窓もない、20年前のエアコンが音をきしませながら、暑い乾いた空気を放出している。あたかも、息切れする老体に鞭打って働く蒸気機関車のごとく。

 店主にホットコーヒーを告げ店の調度品を見回す。お~っ、徳用マッチの箱が置かれている。若者には徳用マッチなるものの存在すら知らない者も多かろう・・・。面白い!!!!マッチを燐寸と書いた大型マッチである。4面の側面全てがマッチをこすりつけるサンドペーパー様の紙の巻かれている奴である。タバコを辞めた自分には関係ないが、この店の常連客は、あの箱から一本づつマッチ棒を取り出して、その火でタバコに火をつけるんだろう・・・・。

 暫くすると注文の品が届いた。コーヒーカップ自体に厚みがあって、唇に触れる感触はやわらかく、重みの感じるカップである。芳香なコーヒー豆の香りが漂うカップの横には、小さなステンレス製のミニカップに入れられたミルクが添えられている。私が学生の頃に、若者の間でこのミニカップをキーホルダー代りにつけるのがひそかなブームとなった時代があった。そして、もう一つ、外資系のコーヒーショップでは絶対に見かけないゆで卵のサービス。

 そうなんです、入店してすぐ目についたテーブル上に置かれた塩が、このゆで卵のためだったんです。ゆで卵をテーブルの角にぶつけて、殻をむいて塩をかけて食べる。昔の喫茶店では必須のアイテムだったゆで卵。本当に最近では珍しい光景となってしまいました。

 名古屋の喫茶店は、全国に先駆けて喫茶店のモーニングサービスとやらを始めた歴史があるのですが、今でも市中に残る喫茶店では昔懐かしいコーヒーの楽しみ方が残っていたのです。

 座り心地の悪い椅子、暗い照明、偽物ばりばりの観葉植物、懐メロにちかいムード音楽のBGM等など・・・・今時の若者にはなじめないものばかりかもしれません。また、古っちィ~店かもしれませんが、私たちの年代からすれば、昔の自分たちの清秋のたまり場にタイムスリップしたような気持ちになりました。思わず、この店の店主の肩を抱き、頑張ってください!と言いたくなった自分であった。この日、二件隣りに回転していたスタバをチョイスせず、この店を選んだことにめぐり合いを感じた。


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