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ブログ-施設長の部屋

2010/9/4
東京⇔鈴鹿、24時間の旅?

 うちの職員さん、また東京に出かけるらしい。その職員さんから、どこか面白い場所はないですかね~?と質問され、ネット検索して彼に(・・・・・しまった、性別を書いてしまうと人物が特定される!・・・・・)台場の国際展示場で、彼の好きそうなコミック関連の催しがある事を教えてあげた。9月26日の日曜日で、おまけに入場無料! これはお得な情報!と教えてあげたのに、彼は、ボソッと一言、「今晩出発、月曜早朝には戻ってくる予定です!」と・・・・・

 はにゃ・・・・?明日の話かい・・・・! と言う訳で、僕のアドバイスは泡と消えてしまったわけです。

 若い職員さんが東京に憧れる気持ちは良く理解できます。そして、若い頃は、ケチケチ旅行が、良く似合う。お金なんて持ってなくても十分東京を満喫できるのです。昔、若い頃の自分も同じでした。身の程知らずと言うか、食事するために飛び込んだレストランのメニューを見て、その価格に驚き、何も注文できずに飛び出した事もあります。お土産なんて買うだけの金も持たず、ただ歩き、電車に乗り継ぎ、色々なところを放浪したものです。しかし、このような旅行をしたとしても、最低2枚の万札は必要でしょう!滞在中の食事などの費用を加えると、もう少し費用はかさみます。

 日本の文化・経済が東京一極に偏ることは、田舎の若者にとって、その地に暮す若者よりも費用も時間も余分に必要となります。少ない給料の中から、一生懸命に費用をねん出し、一人で上京し、またいつもの仕事に戻る。今頃の若者と、年配の者からは叱られ、注意され、何考えてるのか理解できないと、あたかも宇宙人のような扱いを受けている新世代の若者たち。せっかく上京するのだから、美術館やコンサートなどにも、時間を割いてもらえると、さらに自分自身の考え方に大きな肥しとなると思うのは、オッサンの考えかたかな?

2010/9/3
今風の自己責任と企業の製造責任

 最近、僕には?マーク的ニュースと思える報道がある。高齢者福祉を担っている中でも、少なからず関係深い内容に、このブログで取り上げてみたい。

 そのニュースとは、自転車の後部荷台に取り付けられた幼児用シートに関係した、幼児の足の巻き込み事故のことである。大手自動車部品メーカーの製造した幼児キャリアーの製造責任を問われているようであるが、僕は、この問題の全てをメーカー側に押しつける、今風の責任問題のありかたに異論を感じている。 製品自体の品質に何がしかの問題が存在する場合もあるが、ここには、使用する側の意識にも問題は無いと言いきれるのだろうか?

 戦後の復興の中で、日本人労働者は勤勉でサル真似上手と言われ、敗戦国でありながらも短い時間で世界経済のトップ集団を突っ走ることとなるが、その中で、私達の先代は、家庭を犠牲にするほどのハードワークの中から構築した技術と歴史的栄光でもあると思う。この日本の経済的発展の後ろには、工業の発展が機動力となっているのは言うまでも無い。ブリキのおもちゃ全盛の時代から、子供がブリキで怪我をしやすいクレームを受けて、ブリキ製品は次第に社会から抹消されてゆき、それに代わってダイキャストモデルやプラスティック製品が登場してきた。社会のニーズを満たそうとする考え方は、それに伴うように技術とアイデアの革新をもたらし、日本にテクノロジーの大国として世界に秀でた『Made in Japan』が誕生した。

 日本の世界に誇る技術の粋は、同時に、より大きな製造責任という課題を背負う事となる。今回の自転車に取り付けられた幼児用後部座席(キャリアー)による巻き込み事故のようなアクシデントに対処しなければいけなくなるのである。高齢者介護の世界でも、若い職員や未経験者など多業種からの転職者も含めて、いろいろな考え方の人たちが高齢者介護の現場で、日々悪戦苦闘している現在。人によっては、介護施設に潜むリスクに対して、とても鈍感な人もいる。要するに「気がつかない!」 危険性を予測できにくい人と言われる介護職員の多くは、今のところ運よく大きな事故を引き起こさずに毎日を過ごしているが、しかし、運悪く全ての危険性が重なった時こそ、その事故は大きな取り返しのつかない事故に発展してしまう。そのような危険性をもっている。この春、三重県のあるグループホームが利用者への精神的虐待を疑われる事件が起きた。 この事件も職員には悪気は一切ないようであるが、社会問題として発展していきそうな危険性を予測できなかった事が一番の問題であると思う。

 僕には、今の若者世代のリスクマネージメントが出来にくい環境には、それなりに幼少のころから、あらゆる危険から隔離されてきた生活による負の遺産かと思うのである。便宜性と安全性はパッケージ化され、自分自身が身に付けなくとも、他者(それは製造元の企業であったり、その人を取り巻く環境であったり・・・)によて、最善の姿に完成させられたものを使用するだけの社会。少し話しが安直すぎる帰来もあるが、しかし、守られすぎる環境で生活してきた人間は、知らず知らずの間に自らは、将来起こりえる危険性を察知する感性が退化してしまう事も事実であろう!

 空き缶の切り口を素手で触れば、手を切る事は想像できる。走行中の車両から空になった缶や瓶を捨てるとどうなるか?公園のシーソーを使って遊んでいる最中に片方が飛び降りるとどうなるか?階段の手すりを滑り台にして遊べばどうなるか?

 僕には、企業が消費者を守るために製造者責任を果たす事は、結果的に消費者の感性が鈍く、小さく縮小していく事とに比例してるように感じて仕方がない。機械はこわれるもの!という発想、使い方を間違えると怪我をすること!を思い描いて、近代文明とお付き合いしていかなければならなと思って仕方がない。

2010/9/2
もう九月だよ~っ !

 何のかんの言いながら、今年の夏は猛暑だよ!と叫びながら、額の汗をぬぐい、Tシャツを二回も三回も着替えて過ごしてきた毎日。まだ今でも日中の気温は真夏並み。非常に暑い日々が続いています。そんな毎日を過ごしてるうちに、暦はもうすでに9月の二日。早いものです。この調子で9月をやり過ごし、ようよう10月を迎え、あれほど暑かったのに寒くなりましたね!と11月。そして、年越しの為に走り回って正月。いや~っ、一年の過ぎるのが早い。

 うちのばあさん達にとっても一年の重みは若い者以上の重みをもって感じている事だろうと思う。だって、加算されていく年齢自体、重みがある。91歳です!やら99歳です!ってのがいっぱい。ひと時、110歳以上の住民登録者が現存しないってので話題になる事が多かったのですが、いやいや、結構、ホンマに長寿社会なんですよ日本って!

 今日、うちのグループホームでは入所者の皆さん主体とした自治会が開催されてた。好きな事を言いあいながら、アレが食いたい、アレを作りたい!と活発な意見は出るものの、それらの実現にはそれなりの毎日の労力が不可欠である。それでは、その担当者となって頂けますか?という問いかけには、なかなか首を縦には降ってくれない。

 どうも糠づけを作りたいらしい。糠づけのドブを作るのは簡単。糠と適度な水と塩、味を濃くするために他にもいろいろな物をくわえて練っておけば良いのでしょ!?・・・・・そうなんです、作り方くらいは分かるのですが、一旦作れば、毎日、毎日、ドブをかき交ぜて酸素の混ぜ合わせなければ、カビが育ってしまうのらしいのです。さて、この毎日の作業を誰が担当するの・・・・?ってとこが問題となってしまいました。最近の若者は、この微細な行為を面倒がって、この日本古来の「漬物」文化が、どんどん遠ざかってしまい、今では、漬物とは「スーパーで購入する物」となってしまいましたがア!

 まあ、今年の太陽の家では、梅干しも無事に漬ける事が出来てますから、糠づけにもトライするべきでしょうな!

 あと数週間もすれば、うまい糠づけのキュウリや茄子が試食できそうです!


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