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ブログ-施設長の部屋

2010/6/10
不可解な若者文化!

(毎日新聞記事より)

カメ 甲羅に落書き「カメデス」 甲府の舞鶴城公園

 この新聞記事を読んで、また写真を観て、最近高齢者施設において問題となった人権侵害事件を思った。亀の甲羅に落書きして放つ事に面白さを感じる神経が、高齢者施設入居者の顔に落書きをして楽しむ介護職員達の神経と同じと思う。この行為自体に何が楽しいのか?今の若者世代の『笑い』に疑問を感じる。

 

2010/6/9
人の老いる姿。

  恰好よく老いてゆきたい。と誰しもが考えるところである。・・・・・恰好よくとは思わないまでも、苦痛もなく安楽に老いてゆきたい。と・・・・誰もが病院に入院して、点滴や経管栄養チューブなどに頼る生活は望まないはずだ! しかし、こればかりはその人の運命のようなところもあり、一概にその人の思いだけでは何とも仕方のない部分でもある。

 さて、老いると言う事は、以上の点からも非常に不安なものであり、歳を重ねるにつれ考え込む事が増えてしまうことも自然の流れでもある。地位や権力また財力に関係なく人は平等に歳をとる。歳をとると体や精神機能が、徐々に低下してくる。但し、この機能の低下は人によって低下の度合いが違うものの、やはり大なり小なり、若いころに比べると全てに於いてスローな状態となってくる。若かりし頃の行動半径は大きい。三重県全域であったり、日本全域であったり、世界であったりして、とても広いエリアでの活動が行われ、それなりの達成感ややりがいを感じて日々が充実しているはずだ。それが、加齢と共に遠距離への出張や旅行に疲れが生じ、それまでのような活発な移動に負担を感じるようになる。

 私だって、20年前には海外を飛び回るような生活を喜んで過ごしていた。しかし、ここ数年は東京に出かけても非常に疲れやすくなってきている。これが海外へとなると、行くのは行っても、以前のように目的地に到着すると同時にレンタカーで渡航先を走り回るような事は苦痛となっている。あと、10年もすれば、この疲れが倍増し、一日ゆっくりとした時間を過ごさない限り、疲れで事故を起こしそうな状態となるだろう。

 行動半径の縮小は、そのまま自分自身の役割の縮小へと意識がシフトされる。シフトされると言うのは、自分もそろそろ年だな!と観念する事を示す。年齢を意識し始め、そうこうしているうちに、同級生の誰かを亡くし、自分の周りの馴染みの人々の影も薄くなりはじめる。そして、感じることは「自分の時代は終わった!」という観念である。

 これらの気持ちの上の『弱気な自分』が、肉体的な機能の低下から発生し、それが次第に心理的な機能の低下に波及していく。活動の範囲は縮小傾向に有り、活動的でなくなることから身体機能も更に衰える。歩かなくなるから歩けなくなる。食欲がわかないから栄養素が偏り不足傾向にある。こうなると人体のホメオダイナミックスは完全に狂い始める。

 生きることに不安感情が常に頭から離れず、その事ばかりを気にし、夜も眠れない、その分、昼間にまだらに眠ってしまう。夜と昼の境目が認識できなくなり、自分ひとりが孤立して病魔に取りつかれているような不安でいっぱいになる。何をしても楽しくないから、物事にチャレンジする気力すら萎えてしまう。

 こうやって、人間は年老いて、次第しだいと動かず、食べずして死を迎えることとなる。これは自然の摂理であるが、今元気な時に考えるには酷すぎる課題である。そして、その中に病気や障害が重なれば、もうそれだけで他者の支援を得なければ生きることを継続できなくなる。

 私達の仕事は、こうした高齢者の生きていくために必要な支援を差しのべながら、出来る限り安楽な生活を応援する事が使命として課せられている。そして適切な支援を行うためにも、高齢者の心理、病気、機能を理解して行かなければ適切な対人援助が出来ない。

 いつかは、私達も自分達の子供や孫の世代の人間に世話になる時が来る。その時によりベターな介護を望むのであれば、今の自分達の行う介護の質が非常に大きな責任を負う事となるのである。将来の日本の介護を満足なモノとするため、スキルアップは絶対に継続していかなければいけない。

2010/6/8
送迎バスの運転は、こうあるべきです!

 時々、私自身、デイサービスの利用者送迎のバスを運転する事がある。送迎バスと言っても、大型のバスではなく、リフト付きワンボックスカーであり、定員も運転手含めて10名をマックスとするバンですが。それでも、普通乗用車に比べてもかなり大きい。横幅も、長さも乗用車をふたまわり大きくしたようなスーパーロングと言われるような車両です。

 僕は、このバスの運転を得意としており、おまけに運転技術も、うちの事業所では一番上手と思っている。(・・・・?本当?)そして、送迎の時に一番気を付けている運転方法として、自動車教習所で指導されるままの運転方法である。つまり、交通法規にのっとり、車線変更には後方確認、ウインカー、そしてハンドルを切る。進行方向に障害物があり進路変更を余儀なくされた場合には、必ず追い越し前に後方確認、ウインカー、進路変更、元に戻るために再度ウインカー。といった風にかなり実直な運転ルールを守っている。もちろん、法定速度は絶対厳守。時々、他の車の流れに同じて、多少スピード制限を超えることもあるがその超過幅を10Km程度に抑えている。

 また、当然のことながら急加速、急発進、急ブレーキは絶対にかけないよう、心配っているつもりである。

 しかし、なぜここまで厳格に交通ルールを守ろうとするのか?この私達の高齢者送迎車両の動く時間帯は通勤ラッシュの時間帯が多く、多分に他の居合わせたドライバーをいら立たせているかと考えると、自分ひとりが安全運転に心掛けても、周りの車両との同調性に欠けることから、余計に事故の危険性が増すのではないかという懸念も存在するのです。しかし、私達の車両に乗っている高齢者の方の中には、走行中に自分自身でシートベルトを外してしまう方も居ます。または、シートベルトを締める習慣のない人に限って、シートベルトが正当な位置にセットされていない場合があるのです、これは、無意識のうちに三点式シートベルトを肩から掛けていたにもかかわらず、自分自身で勝手に通している腕を抜いたり、正常ではないポジションに書かていなかったりすることが多いのです。こんな時に急ブレーキをかけると、腹部だけを圧迫していずれかの骨を折ったり、内臓を傷つけたりしてしまうのです。運転中は前方だけに神経を集中しているため、出来る事なら急ブレーキをかけなくて済むような運転に心掛けることが必要です。だから、ブレーキをかけるときは、ゆっくりと踏み込み、スピードが落ちた時点でブレーキを抜く。そんな小細工まで使います。

 まあ、私の運転はスムーズであり、かく安全をもっとうとしているので、乗っていて安心できる運転であると信じています。おそらく自動車運転教習所の教官を横に同乗してもらい点数を付けてもらえば、今でも合格点はもらえると思っています。

 通勤ラッシュの途中に私達の送迎車両に出くわして、不幸にも向う方向が同じドライバーの皆さん。本当に急いでいる最中に申し訳ないのですが、どうかこれらの事情を理解して頂き、少しだけ安全運転にご協力ください。

2010/6/7
Frank Sinatraの音楽

ディーン・マーティン、サミーデイビス・ジュニア、フランク・シナトラディーン・マーティン、サミーデイビス・ジュニア、フランク・シナトラFrank Sinatra

Frank Sinatra

僕は今はもう亡きフランク・シナトラが大好きで、一番の思い出と言えば、彼が晩年に日本公演を東京武道館で行ったステージを聴きに行った事だ。チケットの代金は非常に高額で、今までコンサートにこれだけの金額を払った事のない程の金額であった。恐らく、値段を書けば、なんでそんな無駄使いするの・・・・!とお叱りを受けそうな金額であるので、ここには記さない。さて、そんなステージは、評論家には声が出ていないとか、色々と酷評が書かれてしまうような内容であった。しかし、声が全盛期のころに比較して出ていないのは当然である。もとより、彼はラスベガスなどのクラブシンガーであり、オペラ歌手でもなんでもない。ある程度限られたエリアのなかでお酒を楽しみながら甘いムードに浸る事を目的としたファンに受けていた。そんな彼の日本における最後のステージ。それは、若いころには無かった嗄れ声で、切々と歌う愛の歌。僕は、感きわまり涙して彼のステージを満喫した。

 批評家の酷評などどうでもよかった。自分が感激出来れば入場料なんて安いものであった。アメリカまで出向いて行かなければ聴けない彼を。この日本で満喫できる。そんな唯一のチャンスに高額な金額を支払っているのである。

 今でも、彼のCDを時々聞く。お酒をあまり飲めない自分であるが、それでもブランデーの水割りをなめながら。(本当にグビグビと飲んでしまうと酔っぱらってしまうので・・・・)とにかく、酒を片手に目を閉じて耳を澄ませば、そこはラスベガスのクラブの中。彼を愛する初老のアメリカ人のばあさん達に混じって、 Young at Heart を聞く。

 そして、今は亡きシナトラの息子が、ニューヨークの街を中心に音楽活動を行っているそうである。父親のシナトラのカバー曲を歌いながら結構、売れているそうである。一度、息子シナトラ・ジュニアの曲も聴いてみたいものである。

 太陽の家の職員さんに覚えていてもらいたい。僕がフランク・シナトラが大好きで、そんな彼の歌を聴かせておけば安心するという僕の習性を。将来、僕が認知症となって周辺症状がひどく対処できない時には彼のCDを演奏するだけで、精神的に落ち着きを取り戻すはずである。

 

2010/6/5
おい!おい! 大丈夫かよ・・・?

 今日の日中、ある所へ行った。流石に土曜日だけあって、駐車場はとても混雑していた。随分と遠い場所に車を止めて、そこから炎天下の中、歩かなければならい。暑いし、足痛いし、面倒だし・・・なんでもっと便利な所に車を停められないの・・・?と、こんな経験した方も多い事と思う。特に行楽地の場合は、そんな場面に多く出くわす。

 しかし、それもこれも自分がチョイスして来た事。致し方ない!と車を停めて歩いた。少し軽く汗をかく程度歩いた場所に障碍者駐車エリアがパイロンで区切られて準備されていた。その駐車エリアの入り口前にはガードマン。しっかりと障碍者専用エリアを守ってくれているんだ!と感心していると、そこへ他府県ナンバーのワンボックスワゴン。入口のガードマンと話始めたが、どうもエリア対象外の車両らしく、一般駐車エリアへ戻るように言われている。その時、運転手は何を思ったのか車を急発進して、前に置かれたパイロンをなぎ倒し、その内の一本は車両の下に噛んだまま猛スピードで無理やりに障碍者駐車エリアに入った。ガードマンも大声で、停止を促していたが、その車は聞く耳をもたず。車両に絡んだパイロンがガリガリ音を立てているにも拘らず広い障碍者エリアに入り、蛇行運転をしていた。

 私達には詳細は分からないが、訪れている先の係の者の静止を振り切り、おまけにパイロンまでなぎ倒して我を通さなければならないのか?その車のドライバーと同情者の神経を疑う。ましてや、身体に障碍やハンディを背負う人達の専用エリアに、暴走車両、ただでさえ身体機能にハンディを抱えて移動に時間ノ必要な人達を巻き込んでしまう危険を考えれば、これは明らかに犯罪である。子供を持つ親のような年ごろの男が運転していたが、信じられない光景に唖然としてしまった。


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