太陽の家

  • ホーム
  • 太陽の家とは
  • 施設のご案内
  • サービスのご案内
  • ブログ-施設長の部屋

ブログ-施設長の部屋

2024/7/3
認知症道中膝栗毛 第87話 (通所介護利用者同士のお菓子のやり取りについて)

昨日は、老いらくの恋についてブログを書きました。

今日は、同じくサービス利用者間で密かに受け渡しを行う「お菓子、特に飴類の受け渡し」について書きます。

これは今に始まったことでなく、当初より利用者間でお菓子や飴等の袋入り菓子を

お互いが融通しあう行為について。

原則、利用者間での物品のやり取りは禁止でお願いしているところです。

当然、利用者さんから職員への物品の送り届けも禁止となっています。

この禁止しなくてはならない理由の一つに、人間関係のイザコザを無くすことは言うまでもありません。

あの人に、差し上げたのに・・・お礼の一つもない!又は

あの人にお菓子をいただいたので、お返しをしなくては・・・と心配の種となる可能性等

人と人が関わる事業所のことですから、ちょっとした行為が大きな問題を引き起こしかねないのです。

私たちは、このような問題に発展しがちな問題の種を未然に防ごうと考えて、すべての物品のやり取りを

禁止させていただいております。しかし、これは、いくらお願いしても職員の目の行き届かないところで

密かに行われているように見受けられます。

昨日の老いらくの恋も同じく、私たちの仕事は、利用者の皆様の行動を監視する ことが本業ではありません!

元より長年いろいろな人生経験を積んでこられた方々です。対人関係の好循環のためには

いろいろなお付き合い方法を体験され、生きてこられた方々です。

それを今、急に、若輩者の我々介護職員が「ダメです!」と言っても聞き入れていただけないものです。

さて、それでは、これらの行為を黙認するのか?

皆さんなら、どのように考えられますか??

基本的な通所介護やサービス利用におけるルールは、皆さんにはお守りいただく必要があります。

ルールを無視し、ないがしろにすることは避けたほうが良いと私は考えています。

結論からお話すれば、この行為には目くじらを立てて監視することはしませんが

もう一度、繰り返し、利用者の皆さんに向け、ルールを守る必要性についてお話すべきかと思います。

同時に、ご家族さんあて、このような行為に対する当事業所の姿勢をご理解いただけるよう

お手紙をお送りする方向で考えています。

皆さんの想いを無下に取り締まるような支援ではなく、あくまでも人間関係のトラブルを未然に防ぐために

ご理解とご協力を求めるスタンスで進めるつもりです。

僕も甘いものには目がないのです。

酒は飲みません。付き合い程度です。でも、おはぎやまんじゅう等の甘味は大好きです。

今後、自分自身が要介護となったとき、同じ境遇でサービスを利用する他者から

おはぎを差し出されたら・・・・断り切れないで、ありがたく頂戴してしまうと思うのです。 

2024/7/2
認知症道中膝栗毛 第86話 (老いらくの恋)

先日、職員から質問があった。

その内容とは、要介護者どうしでのお付き合いに関してである。

世間一般的に介護される者が、同じく介護される者の個人的なお付き合い について

その可否に関する質問である。

介護職員として、そのような関係に発展しそうな状況に「くぎを刺す」べきなのか・・・・?

もしも、あなたのご家族が伴侶を失い、おひとりで暮らしてるとしよう。

認知症に関しては、非常に軽度の認知機能の低下は認められるものの

自制心や自立心の喪失までには至っていない場合。

そんな男女の高齢者が、携帯電話の番号をひそかに交換し合っているとすれば・・・

賛否両論あることは承知の上で、僕は、ある程度のところまでは自由にさせてあげるべきと考えている。

お互いに分別ある大人どうしのこと。一人住まいで話し相手もなく

さみしい余生を送っている人ならば、少なくても話し相手くらい求めても不自然ではない。

なまじっか介護施設を利用し、介護職の支援を受けているから、そのような行為は不適切!と

一刀両断に切り捨てるべきなのか・・・・?!

ぼくは、人間が人間を介護する上において、そこに人としての思いやりが不可欠と考えるのです。

大人の人間として、他者と意気投合して、お茶飲み友達として会話するくらいは当然必要なことであり

それによって、自分の気持ちも高鳴り、前向きになるのであれば、両得ではないか。と考えるのです。

一部の人からすると、もう少し話は飛躍して、そんな二人が結ばれて

大人の関係(すでに大人だけど・・・)にでも発展したら、どうするの?と心配する人もいるだろう。

でも、そこに至るまでには、いろいろな変化が見え始めるはず。

私たちがすべき支援は、どのような支援なのか・・・

いよいよ高齢社会となり、戦後生まれの要介護者が出てき始める時代。

介護の内容も変化しつつあるようです。

2024/6/28
認知症道中膝栗毛 第85話 (高齢者講習・・・)

昨日、某自動車教習所にて70歳以上の高齢ドライバーの免許更新に際する高齢者講習を受けてきた。

実車を使ったドライビングテスト、目の検査、座学を含め2時間の所要時間。

元警察官のにおいをぷんぷんさせて現れた教官。

独特の雰囲気がありますが、そこは元その道のプロ。

しっかりと高齢者の運転が危険で危ないか?!を強調してました。(笑)

kyousyu_ojiisan.png

教習所に集まった高齢ドライバー、男女合わせて15名。

当然、70歳オーバーの人ばかり・・・

各個人の名前が貼ってある席に座りなさい!と指示を受けて教室へ。

そこには、私の名前の席はなく、ほかの人の名前が書かれた空席があった。

また、受付の女性スタッフに、席がないことを告げると、けげんな顔して

居室の状況を確認しに来てくれた。結局、一人のオジサンが、僕の名前の席に座っていた。

目の検査を順番に受けながら、同時進行で実車の路上テストに順番に呼び出される。

その両方の順番が呼ばれるまでは、自席にて交通教本を読むように言われ、老眼鏡をかけて本に目を通す。

路上テストの様子が、教室からよく見えるが、窓際に立って他者の運転具合を見ないように注意されてても

実際は、教本を読むどころか、窓にべったり張り付いてテストコースに見入っている高齢者たち。

教室に入ったら携帯電話の電源を切るよういわれ、ネットやメールなどをしないように言われながらも

教官が実地テストに出ていると、勝手に電話をいじり始める高齢者・・・

年齢に関係ないかもしれないけど、なかなか指示通り動いてくれないのが人情なんでしょうか・・・・?

三重県の令和5年の免許証保有者数1,244,340人 うち70歳以上389,091人(全体の31.3%)

市町で走っている車の3割は70歳以上って話。 そりゃ事故も起きるわな!!と感じた次第です。

2024/6/28
認知症道中膝栗毛 第84話 (認知症高齢者とトイレの問題)

認知症高齢者にとって、よくある問題として「トイレに行く回数」があることは、以前のこのブログでもご紹介しました。

はっきり結論から言いますと、「これには、介護側は打つ手はありません 。」

戦う前から「Give Up!!」「降参!!」なんです。

何か、その人の気持ちを切り替える、本人が興味を示すことを探すのですが・・・

認知症の人は記憶力も障害を受け、同時に何に対しても興味を示さなくなってくる障害があります。

どのようなアプローチも効果なく、今のところお手上げ状態が続いています。

その中で、当事者がトイレに行き来する道中で転倒事故のないよう、周囲への配慮を行います。

また、周りの人たちの関心を当該認知症の人に向かないよう心配りを徹する。

行きたければ、いつでもトイレに行ける。そんな環境を作り、本人の気持ちを阻害しないよう

職員は、ゆっくりと静かにトイレに誘導する。

そんな環境整備くらいしかできないことを介護側は理解することとが重要と思います。

先ほどトイレに行ったことを忘れるだけでなく、常におしっこが漏れそうな恐怖と本人は戦っています。

常に不安なんです。その気持ちを理解し、周りの者が「ボケ老人!」と揶揄しないよう心配りをする。

そんな支援を繰り返すにつれ、長い時間はかかりますが、トイレに繰り返し通うことも減少してくるのです。

それと、これから施設な自宅のトイレを改修する計画があるならば、節水型の便器を採用することがお勧めです。

一回の排水量が5リットルも流されては、それこそ一時間に10回以上通うわけですから、50リッター/時間は

水道代が心配となりますからね・・・

2024/6/25
認知症道中膝栗毛 第83話 (医療との連携の大切さ)

今日、地元の総合病院のMSWを訪ね、あるケースについて相談した。

今、深刻な介護力の低下が問題視される時代となり、この私の地元においても

年々、高齢者も増加し要介護者も増えている中、家族の介護力は反比例し低下していくのです。

子供がいながら、親の介護に無頓着。無頓着というより、医学が進み、それに伴いいろいろな契約や

承認や保証が求められる時代となり、一般的な住民では医療や介護にかかわる諸条件をクリアーしていくには

あまりにも多くの労力と忍耐が必要な時代である。

ただでさえ、親の加護の元、社会的な交わりや役割を避けて過ごせた若年層にとっては

非常に煩わしい作業を求められる。当然、それらのわずらわしさに疎い世代ですから

そんなのすっ飛ばして、関わることを避ける。

つまり、入院加療が必要であっても、入院させることも煩わしい、公的サービスを利用するにも手続きが煩わしい

そして、結果的には、親の体調も認知症も最終段階と言われるほど悪化するまで放っておくこととなる。

8050問題とは別に、何もできない世代が親の介護、看護を見て見ぬふりをする・・・

そんな課題が生じている・・・

ありゃ・・・表題と違った内容となってしまった。

こりゃ、こりゃ、私も認知症の始まりだア・・・


2024年 12月
           1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031          
月別表示
最近の記事

  • 太陽の家 お気軽にお問い合わせください
    〒513-0808 三重県鈴鹿市西條町495-1
    TEL:059-383-8383 FAX:059-383-7938
  • インターネットからお問い合わせ
  • お電話でのお問い合わせ
059-383-8383
受付時間/9:00~18:00
閉じる  印刷する