


厚生労働省研究班や日本老年医学会などが高齢者への適切な医療提供の指針をまとめた。
表題の通り『治療より生活の質を』とし高齢者の重複する疾病に対し、副作用などを避ける意味においても投薬を5種類までにおさえる。
長期間の寝たっきりを防ぐためにも転倒防止を促進する。
感染症にもろく重篤化させやすい高齢者にはワクチンの接種を行い感染症を予防する等の指針である。
もうすでに、この時点で、先日のブログで紹介した自民党の国会議員の質疑にあったような、オレンジプランの再検討を求める意見はゴミとなってしまったわけで、まったくもって不謹慎な発言であったことが露呈したようなものである。
私はこの指針を歓迎する。その理由として、高齢者に必要以上の延命を医療面から与えることは、より一層の不安と苦痛を与えることにつながると考えるからである。高齢者のすべてが不遇の余生を過ごしているわけではないが、ただ生きているだけと言うより(生かされている)楽しく過ごせる時間内に終わらせてあげたいと願うからである。
毎日、違う病院を巡り歩き、長い時間診察を待ち続け、一向に快方に向かわない疾患を思い不安になり、夜も寝付かれない時を過ごさせるくらいなら、楽しく過ごせる「時」を大切に考えてあげたいと思うのである。
昨日、家の親父を尋ねて行った。久しぶりに実家を訪ね、親父と話をするものの、そこには今までに見たことのない気弱な親父が居た。今を生活することの不安な気持ちや苦しみが伝わってくる内容の話をし始める親父に向かって、「何にも心配はいらん!大丈夫や!僕がいつも気にかけとる!」と伝えると、親父は涙を流した。
自分にとって常に力強く、スパルタンで頑固だった父親が初めて見せた涙。
この写真は、サンフランシスコをゴールデンゲートブリッジを越えて10分ほど走った、ダウンタウンの対岸にあるサウサリートという街。こじゃれたお店や家が多く、ちょっとしたセレブの街ってところです。サンフランシスコ湾を眺めながら、テーブルに灯るキャンドルの明かりのもとシーフード料理を楽しむ。もちろん、食事のお供にはカリフォルニアワインのシャルドネでも・・・
そんなサウサリートで食事する頃には、夕日に沈むゴールデンゲートブリッジが・・・湾内を通過する大型貨物船の汽笛の音が聞こえてきそうです。
サンフランシスコの玄関口。国際空港のエントランス風景です。到着、出発ウイングも上下に分かれてループ状の誘導路が作られています。学生の頃は、このエントランスから、空港に頻繁に遊びに来ていましたねえ・・・切符も持っていない、鞄も持たずにふらっと立ち寄って、飛行機に乗って各地に飛び立っていこうとする人々を眺めてました。別れを惜しむ人、再会を喜ぶ人、いろいろなドラマがありました。
最後の写真はゴールデンゲートの料金所の写真です。こちら側がダウンタウン、反対に写真の奥方向に先ほどのサウサリートやワインで有名なナパ方面となります。60年代のキャデラックが写っていますが、アメリカって国、特にカリフォルニアには車検ってものがない。どんな古い車でも整備不良車でも走行しています。すべては自分自身の責任のもと・・・
古くは30数年前、僕は、その当時のアメリカでの生活に終止符を打って帰国した。滞在を延長しようと思えば可能であったわけで、時間の経過とともに市民権も取得できたと思う頃、自分の死に場所は日本が良い!と考えていたのです。確かに、アメリカでの生活に何の不便も感じていなかったのですが、それでも日本が恋しい気持ちが強かったのです。あの時はそんな気持ちでした。
そして、年齢を増して今の歳となり、急にアメリカが、特に故郷と言えるサンフランシスコが恋しくって仕方ない!このように写真を見ていると、自分の青春時代がありありと蘇ってくるのです。この道の先、この建物、この道路サイン・・・すべてが実物のように、自分の記憶の中に映し出されてくるのです。望郷の念と言うのでしょうか?日本で死ぬまでに、もう一度訪れてみたい。そんな気持ちに、心がはやるのです・・・
今日のデイサービスには、私の実父が利用していた。朝、太陽の家に到着した時は、それこそ喧しい程の元気な挨拶をしてご入場された!しかし、それから半時間も経過した頃、どうも様子がおかしい!と言われて本人の様子を確認した。血圧が低い!普段、高血圧で薬を常用している親父が、低血圧である。
これは、朝方飲んだ薬を重複して飲んできたな!と考えた。それしか考えられなかった。
まあ、僕は医者ではないので、診断はできないが、朝方の元気からはほかの要因が考えられないのだから、しばらく様子を見ましょう!という事となった。普段から元気印の父親ではあるが、確かに今日の様子はおかしい。確かに元気がない。傍によって声掛けしてみると、しっかりと気分を説明できる。自分自身の気分を説明できる以上、脳に障害があるわけではない。
看護師と相談の上、静養室で足を少し持ち上げて寝ていれば、気分も改善するだろう・・・と言う結果になった。
案の定、昼ごはんの頃には復活である。静養ベッドから起き上がった当初は眩暈を訴えたものの、それ以降は普段の状態に戻り、いつもどおり一人で騒ぎまわっていた。
年寄りに限らず、人によっては気分の落ち込みが色々な作用をもたらす。睡眠不足やイライラ、偏頭痛などである。場合によっては幻聴、幻視などの作用に悩む人もいる。人にとって「気分」ってのは、非常に重要である。よく世間では「お調子者」と言うことがある。お調子者でもなんでも良い。自分で病さえ作り始めなければ、それで十分である。そんなお調子者には、それなりの言葉かけ、勇気づけが重要である。なんでもない!全く平気!と後ろから押してあげるだけで立ち直ることが多い。
高齢者の病を医療の面からも、介護の視点からも重視しすぎることは、本来の対人援助とは言えない。相手を不安に陥れるだけで他に何のメリットも見いだせない。だから、嘘でもいいから「大丈夫!大丈夫!」と声掛けしてあげたいものである。
年寄りは、人生経験豊かではあっても、そこは人間。どれだけ歳を食っていても「死」の恐怖は持ち合わせている。決して逃れることのできない死であるならば、その刹那まで死を考えなくても済むように支援してあげたい。
大丈夫!大丈夫!って・・・
日中の暑さも、陽が陰ると涼しくなる一年中で一番過ごしやすい気候の時期です。まだやぶ蚊の出没も少なく、窓を全開にして風に吹かれていると、肌寒さを感じるのですが、こんな気候の夜は、月明かりを眺めながら手作りの料理をつまみながら、美酒に酔いしれ、気の合った仲間とたわいない話に花を咲かせてみるのも良いものです。
そんなわけで、週末の金曜日の夜、太陽の家では、職員さんはもちろん関係する仲間たち、友人をお招きしてささやかなパーティを催しました。
いろいろなオードブルを準備して、屋外に設置したバーベキューコンロの炭に火が回るのを待ちながら、ワインを傾ける。今回は生ソラマメとペコリーノ・ロマーノをスライスして食べてもらいたくって、特別に新鮮なとれたてのソラマメを畑から直送してもらったのです。
生のソラマメとチーズ。これは、イタリア人が好んで食べるソラマメの食し方。興味ある方は、一度お試しください。もちろん、チーズとしては、今回使用したペコリーノロマーノやパルメジャーノなどのスライスがおいしいと思います。
バーベキューを担当してくれたのは、うちの男チーム。火おこしは男の仕事?と疑ってしまいますが、どこのパーティに行っても、男がバーベキューを担当するようです。これは、本当に不思議ですね。
お肉は、前日の夜からフィレのブロック肉を自分で処理して、特性ソースに付け込んで冷蔵庫で寝かしていました。この秘伝のソースの味は、誰に食べてもらっても好評でなんです。
今回のパーティで狙った演出は、心地よい音楽の流れる中で、そよぐ風に身を任せて、自分の好きな方法で何の縛りもなく、とにかく自分が楽しむことを目指してもらいました。そして、その中で僕自身の立場は、ゲストをお迎えする立場と言うより、ゲストにおいしい食事を提供することを一番の目標としていましたが、やはり、加齢に加え、厨房が変わってなじみのない厨房ってこともあって、いろいろな失敗をしてしまいました。特にパスタでは、トウガラシの入ってないペペロンチーノだとか、ベーコンを入れ忘れたカルボナーラとか・・・まあ、自分で味見しながら、何か忘れているぞ・・・と思いながらも気づかない失敗。これも、加齢による記憶の衰えと言うものでしょうか・・・・