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ブログ-施設長の部屋

2013/5/29
認知症グループホームって、それ程にも評判悪いの???

5.14 参議院予算委員会 (自民党)石井みどり氏の質疑内容

質疑応答する厚生労働副大臣の説明も、杓子定規な制度説明に終始し、グループホームの管理監督を厳しく個別に実施する方向性を示しただけで、一言も既存のグループホームを擁護したり、実態の説明したりすることもなく済ましてしまっています。 また、石井議員の最後の言葉では、昨年施行された認知症施策5か年計画(俗称オレンジプラン)についても触れており、認知症ケアにおいて施設ケア・入院医療を不適切なケアと断言したオレンジプランに検討する余地があるとまで言っています。

確かに日本の社会構造自体の変化から、家族の在り方は変化し、家族構成は小規模分散型に変化し行く中で家族介護の困難はついて回ります。しかし、だからと言って家族介護を放棄し、住み慣れた環境を捨て、病院または大規模施設に入所させて認知症ケアを行う事の意味を理解した上での発言なのでしょうか?このUチューブをみて、僕は石井議員は、認知症の人に関しては、まったくのど素人であり、ある特定の人々の権益に傾倒した発言ではなかったのかと疑ってしまいます。

   認知症の人の数は全国的に400万人と断言していますが、確かに高齢者の多くに認知症が言われる時代です。経年的記憶の障害すら「認知症」と診断する医療従事者もいる中で、過去の重病と言われる疾患が克服されている時代、人々の寿命は長くなりその反面、高齢者の役割を奪い取っていこうとする社会において、人間が認知症とならない方が不思議ではありませんか? 高齢となっても仕事があり、役割があり、家庭があって、そこに求められる役割があるならば認知症となる人も少ないとは思います。しかし、高齢となり、早々とまだまだ働ける年齢や精神状態にもかかわらず退職し、自宅においては一日中日向ぼっこを強いられる人が認知症となり、そのような人をケアできる場所が病院などの医療機関や大規模施設であるとしたら・・・言葉は悪いが「姥捨て山」のような施策ではないかと考えてしまいます。

確かに、日本国内のグループホームのすべてが満点の介護を行っているとは言いません。実際に胡散臭い経営実態もあるようです。中には虐待も拘束も平気で行われている施設もあるようです。しかし、これらの施設は、ほんの一握りの施設であり、これらの劣悪な業者には、さらに改善を求めいろいろな方面からのアプローチが行われています。 私たちの協議会にしても同様。少しでも三重県内の事業所で提供されているサービス、そして福祉の考え方を浸透させるべく、日々働きかけを行っています。

国会議員として、認知症介護を語るのであれば、もっと認知症について学び、勉強してから質問していただきたい。石井議員の話しぶりからは、今、必死で認知症を学び、介護に工夫を重ね、認知症の人を守ろうとしている人々、特に健全なグループホームの職員の気持ちをえぐっています。これらの発言は、グループホーム事業所を愚弄するものであり、同時に認知症の人の生きる気持ちを否定するものとなります。 私は、以上の点から、石井議員の発言には真っ向から反論させてもらうとともに、これらの質疑の内容に憤りすら感じております。


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