


今回は「認知症道中膝栗毛・番外編」として、昨日の朝、私が起こした「表皮剥離事故」のお話です。
老化を嘆く話ではありません。
介護職だからこそ気づけたことを、少しでも皆さんにお伝えできればと思い、恥を忍んで書いてみます。(笑)
昨日の朝、送迎前に「のこぎり」が必要になり、施設裏の倉庫へ入りました。
倉庫の奥の棚に置いてあるのこぎりを取ろうと、手を伸ばしたその時です。
もともと整理整頓が得意とは言えない倉庫ですから(笑)、棚の周りには段ボール箱や資材が積まれています。
その中の一つ、段ボール箱の角に右腕を軽くぶつけました。
「イテッ。」
その程度です。
大したことはないと思い、そのままのこぎりを持って事務所へ戻りました。
すると看護師が、
「施設長、その腕どうしたんですか?」
と言うのです。
見てみると、腕の皮膚がめくれ、血がにじんでいました。
その瞬間、思いました。
「ああ、自分も、利用者さんの年齢に少しずつ近づいているんだな。」
介護の仕事をしていると、
「利用者さんの皮膚は本当に薄い。」
そう感じる場面が何度もあります。
ドアの縁。
ベッドの柵。
そして段ボールの角。
ほんの少し擦れただけで皮膚がめくれてしまうことがあります。
頭では理解していたつもりでした。
でも、本当の意味で理解したのは、自分の腕で体験した昨日だったのかもしれません。
介護の現場では、利用者さんから教わることがたくさんあります。
今回は、自分の腕が先生でした。
年齢とともに、皮膚は自分が思っている以上に薄く、弱くなっていきます。
だからこそ、「これくらい大丈夫」という思い込みが、一番危ないのかもしれません。
利用者さんへの環境整備や事故予防はもちろんですが、自分自身も大切な介護資源。
段ボールの角ひとつでも、油断は禁物だと身をもって学んだ朝でした。
ちなみに処置は、ティッシュで血を拭いてバンドエイドを一枚。
看護師には「ちゃんと処置してください!」と叱られそうなので、この話はここだけの秘密です。(笑)