若い皆さんは、このような感覚に陥ったことはないだろうか・・・?
今日、僕は車に乗って銀行に出かけた。
銀行の駐車場枠に自車をバックで入れるために、ゆっくりと後退し輪留めに当たったのでブレーキを踏んだ。
ちょうどその時、真隣りに止まっていた車両が前進し始めた。
前進する隣の車が資格に入ると同時に、僕は自分の車が後ろに動き続けている感覚に襲われた。
思わず、ブレーキペダルを強く踏み、必死で車を停止させようとしている自分がいた。
実際の駐車場での出来事は、僕の車は所定の枠内でしっかりと停止。
隣の車がゆっくりと駐車枠から全身で出ようとしている。
ただ、それだけの事だけど、僕の脳の処理能力が加齢とともに衰え始めているのか、
非常に妙な感覚に陥てしまったのである。
高齢ドライバーがアクセルとブレーキを踏み間違えて事故を起こすケースを耳にする。
若いころには、ありえない!ような状況も、年齢と共に目の錯覚、足の感覚、脳の処理能力の衰え等
いろいろな部位の能力低下によって、普段できていることが突如としてできなくなることがあるのです。
この一瞬の出来事にも感じた「世の中の時空がよじれるような感覚」ってのは
認知症の人が感じている違和感に近いのかもしれない・・・
2025年1月 皆様あけましておめでとうございます。
本年は、昨年末より取り掛かりました施設改修工事の第二期工事にかかります。
施設本体の屋根、外装、そして非常用避難スロープの新設がメインの工事となります。
昨年同様、事業運営しながらの同時着工ですので、いろいろと利用者の皆様には
ご迷惑をおかけすることとなります。
施設の改修同様、施設内での介護スキルの改修、向上も同時に目指していきます。
同課皆様のご理解とご声援をお願いいたします。
本年度の事業計画をお知らせ欄に公開しました。
お時間ありましたらご一読願います。
重ねて、本年もよろしくご指導ご鞭撻のほど、心よりお願い申し上げます。
総括施設長 玉田 浩一
雨降りの日は、デイサービス送迎担当者には最悪のコンディションと言える。
バケツをひっくり返したような大雨の中での送迎の出来事をお話ししよう。
あまりの豪雨のため、車から降車して、玄関口まで向かうことを躊躇うほどの雨降り・・・
傘を取り出し、車から降りて玄関に向かい始めた。
送迎車の到着を見たからか、傘もささず利用者が自宅玄関から足早に近寄ろうとする。
傘を持っていくので、玄関で待つように静止するも、本人は聞き入れず
本人も私もずぶぬれの状態に・・・
こんな同じようなケースが、送迎中に3回発生したことがあった。
3回ということは、3人の利用者がこちらの指示に従ってくれずに移動し始めるということ。
欧米人は、特に若い者たちは、雨に濡れることに抵抗なく、雨降りにも傘もささず歩く者が多い。
うちのペルー人の介護職員も、傘などさしたことない!と言い切るほど。
マア、兎に角、今回のテーマは雨降りの傘の可否についてではなく
なぜ年寄りは先を急ぐのか・・・??!!である。
私自身も年寄りとなり、結構な頻度で「待った!」が利かないようになってきた
特に私自身は、物事の決断は早く、あまりじっくりと思考して結論を出すタイプではない。(笑)
何かの本でも読んだことがあるが、年寄れば気ぜわしくなるのは、残す時間が少なくなってきているからだ・・・と。
もういつでもお迎えが来れば・・・と言っている人ほど生への執着は強い。
強い執着心は同時に残された時間を過剰に意識するようになります。
残された時間がどれだけかは神のみぞ知るのですが、残すところ20年・・・と思う高齢者はいないだろう。
おおむね5年から10年程度と考えるはず。
この結果、欲張り気質がなんでも間でも早くやりたがる。ということにつながっているのではないか??と
僕は考えているのです。
(これはあくまでも僕の個人的な主観でもありますが・・・笑)
認知症の人ですが、記憶障害などの認知症特有の障害は少ないのですが
何かをきっかに病気を訴え始めるケースがあります。
バイタル(脈、血圧、体温等)を確認しても異常は見受けられない。
顔色も、排便状況なども異常はないのです。
しかし、ご本人は重篤な病気にかかった!入院して治療せにゃ!と言い始めることがあります。
今の症状で、どこの病院を受診しても、入院はできないですよ!と説明しても
医者でもないお前に何がわかる・・・!
専門の病院へ連れていけ!と半狂乱の状態を挺し対応する介護者を困らせる。
そんなケースがまれに認知症の初期症状の方に見受けられます。
認知症とは、通常の健全な脳細胞が何らかの疾患により萎縮又は阻害されてしまう病気ですが
その脳の活動の変異にプラスして、その人の性格も大きく左右される点で
介護者にかかる負担は増加することがあります。
今回のケースは、周囲に風邪をひかれた方がみえたこと。
それに合わせて、急激な気温の低下による喉や鼻の違和感から
過剰な自己診断に陥ってしまったケースです。
このような場合には、認知症専門医には、事前に状態を簡単に記した記録を届け
専門医に、ある程度の経緯と変化を説明しておくことが重要です。
主治医との連携と言われる作業ですが、普段とは違った症状や気分の落ち込み等を
変換に気づいた日から、細かく記録したものを先生に診ていただいておくこと。
もちろん、受診歴のない専門医に急に受診しても難しいですが、
たとえ認知症専門医でなくとも、普段から通いなれているホームドクターにも
同じように相談することで、適切な診断と投薬が行われることと思います。