一昨日の昼から東京に行ってきました。一泊はしたものの
往復の移動時間を含め、24時間の旅です。
状況の目的は、定期的に開催される「お福の会」への出席です。
認知症を職種、立場を超えて、同じ土俵で上下の関係なく語る会がお福の会です。
今回も大井町のカクテルバーロマンを貸し切りにして
夜7時から10時まで、55名の参加者がすし詰め状態のお店の中で
熱く認知症を語っていました。
翌日、ホテルを出て僕の古くからの友人と新丸ビルのスタバで合流し
昼食をともにしてから地元に帰ってきました。
この友人とは、若かりし頃、アメリカで同じように留学生として
共に学んだ友です。彼とは、夜中のドライブやテニスやパーティーを
開催したりする間柄で、同い年のおっさんです。
共に40年も過ぎてお互いを見る時、さすがに寄る年波は隠せません。
お互い頭髪には白いものが混じり、妙に薄くなった頭部をネタに
大笑いする関係です。年に一回会える程度の関係となりましたが
僕にとっては大切な友人の一人です。
新幹線が速くなり、名古屋~東京間を一時間40分程度で移動します。
もちろん、日帰りも可能な時代です。しかし、世間のスピードは高速化しても
自分自身の頭が低速にシフトされている年代です。
なかなか時間のスピードアップに対応しきれていない現実があります。
高齢者施設入り口わきにウエルカム旗(笑)
どうも不釣り合いのような気がしないでもないが………
のぼり端は10本立ってます!
今週末は、鈴鹿サーキットで開催される二輪の国際レース
鈴鹿8時間耐久レース。
このレースを町おこしの一環として
鈴鹿商工会議所青年部は、今から20数年前から応援してきました。
その当時、私も青年部の委員として
この8耐バイクで会いたいパレードを企画運営したものの一人でした。
もう今では、施燃部どころか、初老部とでも言おうか….
そんな年齢となってしまいましたが、地元、鈴鹿に対する思いは
その当時のままです。今の青年部からウエルカム旗設置依頼が届いたので
軽く了承しました。その結果が写真のような状況となったのです。
昨日の水曜日、午後1時半から、三重県総合文化会館 視聴覚室において一般社団法人 三重県地域密着型サービス協議会主催の定例研修会に
「大逆転の痴呆ケア」「認知症になる僕たちに」の著者、和田行男氏をお招きして講演会を開催しました。
和田さんは、旧国鉄がJRに変るときに、特別養護老人ホームの相談員に転身し、東京に全国初のグループホームを立ち上げた方です。
著書も多数、NHKの仕事の流儀で紹介され、日本の認知症ケアの第一人者的存在の方です。
和田さんは、認知症の人の対応力に事業所ごとに格差が広がりつつある。
この現象に営利法人の経営するグループホームや小規模多機能型居宅介護事業所が悪者になりやすい。
今後の展開として、管理者は地域や家族とのネゴシエーションに精力をつぎ込むべきであり
関係性の構築と共に、事業所の理念を共有してもらえるよう経営者としても努力が必要であると説いてみえました。
その背景に、グループホームの創設された目的が達成できず、特養化しているグループホームが大きな障害となっている。
人員配置基準も特養よりも手厚い基準であるにもかかわらず、認知症専門職らしい活動もで来ていない現実を厳しく評価されました。
実際、自分の事業所をみても、反省すべき点多く。本当に地域密着型サービスなのか?を考え察せられる内容でした。
介護事業所として報酬単価の削減に文句ばかり言っている事業所団体も
そろそろ真剣に提供サービスの質の向上だけではなく、地域密着型サービスの役割を認識すべき時が来ていると思いますね。
良く健康のバロメーターとして食欲の有無が言われる。
今朝は、蒸し暑さにいつもより一時間早く目が覚めた。
また、昨夜は例の懇親会で、結構腹いっぱい食事したにも関わらず
今朝起きて、まだ明るくならない空を窓越しに眺めながら
さて、朝食は何を食べよう……….と考えていた。
そんな自分は健康的なのか?それとも、
どこか神経細胞が麻痺しているのか?
単に 口いやしい肥満体質なのか??
色々と考えると可笑しくなって笑える一日のスタートでした。
今日、三重県地域密着型サービス協議会の定例研修にお招きした和田行男しを
講演会終了後に囲んで懇親会を行った。
その席で、和田さんは将来的に「認知症ケアは無くなる、少なくてもアルツハイマーの人はいなくなる」と言う発言があった。
アルツハイマー治療薬が開発された。と言う話から
そのような話に発展したのですが。
和田さんの説は、認知症が治るようになることで
今、認知症の大半を占めるアルツハイマーの患者さんがゼロになれば
非常に大きな問題となるのが介護の業界。
特に認知症グループホームにとっては、大打撃である。
入居者が極端に激減する。施設運営が困難となる。事業所が破綻する。
全国で倒産する営利法人の運営するグループホームが続出する。と言った構図である。
ただでさえ、人材難で疲弊するグループホームの事業所。
そこに入居する認知症高齢者が減少する。
全国で800万人規模に認知症高齢者の拡大予想が問題視され
介護保険の破たんを危惧することから、総合事業への シフトチェンジ等
グループホームを運営する事業者としては、はっきり言って気が気でない部分の話である。
介護報酬を元にして経営される介護事業者。
ひと昔前の、誰でも介護施設を手掛ければ、みんなが儲かる時代ではなくなった。
そしてこの上に更に介護報酬の減額が行われ続ければ
間違いなく潰れる事業所は出現する。
生半可、脅しではなく、十分に想定できる問題なだけに
今後の介護保険事業者の先行き不透明な不安感でいっぱいの話であった。