太陽の家

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ブログ-施設長の部屋

2011/9/9
お散歩、生活の音、匂い

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太陽の家の近所に写真のような遊歩道がある。ちょうど太陽の家から北に歩いて数分のところから、先は神戸城跡までの920メートルの長さ。遊歩道には色々な種類の木々や草花が植樹され、季節に応じて花が彩りを添えるように作られている。最近、この散歩道をウオーキングを兼ねて散策することを日課としている。今日もこの遊歩道を二往復。トータル4キロ弱を45分ほどかけて歩いた。遊歩道の沿線には、三重県の庁舎や民家、公園等が立ち並び、遊歩道から見える家々の様子は、結構都会の高級住宅地の中を連想させるような雰囲気。写真だけを見て、東京の吉祥寺界隈といっても通用するような景観である。

 そんな遊歩道を歩いていると、色々な音が聞こえてくる。家庭のなかの家族の会話。練習中のピアノの音。家の庭先を竹箒で掃除する音。駐車場に入る車のエンジン音。そして、講演で遊ぶ子供たちの声。様々な音が、人の存在と生活を感じさせている。また、個々の家庭から漏れてくる音もそうだが、家庭によって漂ってくる匂いも違う。特に僕の歩き始める時間が夕方の5時頃、ちょうど家庭の中では夕食の準備が始まろうとする時間。歩きながら、その家の今晩のおかずが想像できるようである。玉ねぎを炒める匂い。 この匂いはトウモロコシをゆでている匂いだ!、あれっ?ここはカレーを作ってるぞ!とか、ニンニクと降りブーオイルの匂い。う~ん、美味そうなイタリアンの香り・・・なんて風に色々な匂いが漂ってくる。

 匂いと言えば、すれ違う人によっても匂いが違う。洗濯の柔軟剤の臭いが漂う人もいれば、お線香のような匂いを漂わしてすれ違うオバサンや、汗臭いおじさん等。自転車に乗った学生さんは、若い匂いがする。汗臭いのだが、オッサンのそれとは少し香りが違う。こんな匂いの事まで書き始めると、如何にも私は変態です!なんて誤解されそうではあるのが怖いが、これら全ての匂いを総称して、地元の臭いとでも言うのだろうか・・・? 

 そう言えば、最近めっきり「セミ」の鳴き声が少なくなった。ちょっと前までは、この遊歩道を通る時など、セミの鳴き声が喧しく周りの生活の音なんて聞こえなかった。そんな生活の音まで聞こえるくらいだから、セミの時期も最終に近くなってきてるのだろうね!

2011/9/8
最近のデイサービス、ガタガタでっせ!

 最近、デイサービスの提供しているサービス内容、はっきり言ってガタガタです。全然出来てません!なにが出来てないか?それは、全てにおいて職員の緊張感が欠けている。誰かがやるだろう!というより、そこまで頭が回転してないのかもしれない。もしも、職員の頭が回転してないのであれば問題である。ここまでが限度かよ??!!

 昨年から月一の施設内研修を行ってきて、社会福祉から高齢者介護まで理念や概論を一緒に学んできたが、その効果は全く生かされていない。理屈ばかりが上滑りして、実際の身になっていないのであれば問題と思わないのか?僕は、職員の自覚が次第しだいに薄らいできているように思える。これに関しては僕にも一縷の責任はある。つまり、今まで職員間の風通し、管理者と職員との融合と言うか、壁の撤去などを目的とした対話路線を尊重してきた姿勢、その結果、あまりに職員と管理者の関係が近似しすぎたのか管理者に対する恐怖観念が無くなり(それはそれで歓迎されるところではあるが・・・)友達感覚になりすぎてるのか?兎に角、今の太陽の家デイサービスでは、レベルアップを目標として、ある程度の目標が達成されたところで更なるステップアップに結び付いていない。どこかで抜けているところが多い。これでは、事故もクレームも起きる。

 マンネリ化と言うが、まさしくマンネリ化している状況が太陽の家である。個別機能訓練にしても、食事、トイレ介助にしても、自立支援を強調するあまり、しっかりと見守る事も出来ないくせに、利用者の自立にまかせている状態は、決して自立支援では無い。それは、「放置」と言うんだ! 利用者を放置して、自立支援してるとは言わせない! もう一度、職員全体で自立支援のための援助とは何かを話し合って、皆が同じスキルとスタンスを持って援助して行ってほしい。職員の技量の差と言ってしまえばそれまでだ!職員の技術の格差は何処にでも存在する。それを少なくとも足並みそろえて解除できるように話し合い、お互いが納得できるところまで意見交換をすべきである。

 本年度の施設内研修は理論や概論は抜きにして、情報の共有化を目指して職員間のレベル調整を目的に行うことにした。昨年同様、月一のペースで自主的な参加となるが、この太陽の家デイサービスの提供できるサービス向上にむけて、もう一度皆で一緒に学ぼうではないか。このままで終わってしまう事を良しとするな! 頑張れ!みんな!

2011/9/7
小宮山発言は喫煙者への挑戦状だ!

先日、新しく厚生労働大臣となった小宮山氏は就任早々たばこ税に関して物議をかもしている。タバコ一箱700円までは税収に関係ない!と言う発言が、税を担当する大臣には気に入らなかったようである。税金の額を誰が決めようが、我々庶民にとってたばこ税は言われるがまま。タバコと縁切り出来ない者は、例え一箱1000円になろうとも喫煙をするだろう。

 しかし、この厚生労働大臣、あまりにも喫煙者を馬鹿にしている。700円までは税収に関係しないと言う事は、先ほどの話ではないが700円まで上昇しても禁煙は出来ない人達ばかりだから、税金収入は変わらない。と言ってるわけで。これって喫煙者を完全に馬鹿にしている発言では無いの?僕は、最近禁煙に成功し、タバコと縁切り出来たものの、今でも時々吸いたくなる衝動を必死に抑えている状態である。確かにタバコの代金が高額になれば、その分喫煙を諦める動きを後押ししてくれる作用はある。しかし、どうせ辞められないんだからタバコの価格を700円まで上げても良いんだよ!の発言は如何なものか?

 喫煙者だって重要な納税者の一人。本人の健康を考えると禁煙することが望ましい。しかし、喫煙も長い人生の中で偶然に覚えた悪しき習慣。おいそれとは断ち切ることが難しいのが現実。禁煙外来を頼って病院受診しても禁煙に成功できる確率は低い。この悪しき習慣に捕らわれていない人は、逆に受動喫煙の被害を強調し喫煙者を煙たがる。喫煙者は今や社会の敵である。歩きながら場所もわきまえずタバコをふかし、そこら中に吸い殻をポイ捨てし、おまけに近くに寄ってこられると息がタバコ臭い。口臭がひどくヤニの臭いをプンプンさせて話しかけるな!と言いたくなる喫煙者のマナーとルールをもう少し徹底してほしいのも現実である。

 いずれにせよ、タバコ税は次第に増額することは必至で、高額な嗜好品を負担できる人だけが喫煙できる時代はそう遠くは無いはずである。今、現在、喫煙を迷う者は、早いうちに禁煙を考えてみたらどうだろう・・・。禁煙宣言をして新品のタバコ数箱を意気込んで捨ててしまっても一箱420円。一箱700円も高価になると、勿体なくって捨てるより吸いきる方を選ぶだろう!結果的に、禁煙の意思は薄くなり次第と決心が揺らいでいく事となりかねない。

2011/9/7
回想法・・・・・・

 昔懐かしい想い・・・・そんな情景を思い出して、その時にタイムスリップするとき。その時、人は自分を主役におき彷彿と湧き上がる思い出話に話が弾むのです。この時の精神状態は安定し生き生きといているはずです。人がヒトとして役割を終えた感情を持ち、生きている実感も持てず、ただ毎日の惰眠をむさぼるような生活。そんな不活性な生活に、一筋の細い希望といえば大げさかも知れませんが、そんなちょっとした喜びに浸れる時を回想法は与えてくれるのです。

 話は変わるのですが、今日は深夜の三時頃に目が覚めてしまいました。最近は無理やりに眠る努力をせずに、テレビをみたりネットをしたりして自然に過ごすようにしています。僕が深夜に活動することと回想法とは、まったく関係が無いのです。このときに放送されていたNHKの映像は蒸気機関車の映像でした。この映像を見ながら僕の気持ちがどう変化したかが回想法に関係するのです。

 蒸気機関車は、もう随分昔に無くなってしまい、今では日本の一部地域で観光のための列車として保存、運転されているようですが、そんな蒸気機関車が僕の子ども時代。それも中学に入る少し前まで、地元をとおるJR関西線を営業運転してたのです。僕が小学生高学年の頃ですから、今から40数年前。(この年数自体、かなりの過去ってか??!!)、高岡の山沿いを真っ黒な煙を噴出しながら、機関車が走り抜けていたのです。その当時には、いたって普通のことで、今私達が近鉄電車を見るような、日常としての景色がそこに存在しました。日常ですから、わざわざ蒸気機関車の写真を撮影する人も少なかったのです。

 国鉄が民営化され、機関車が電動化され、超高速で走れる新幹線が旅行時間の短縮を実現してきたのです。新幹線のぞみの乗り心地は素晴らしく、名古屋・東京間を一時間45分程度で走りぬけてしまう時代です。今でこそ、日本国内いろいろな都市を旅する必要性は増し、日帰りで出張もいたって普通に行われています。でも、時代が蒸気機関車のとき。僕自身は子供ですから旅行に出かける機会は無くって当然ですが、私の両親にしても、機関車に乗って旅することは「普通」ではありえなかった時代です。点と点を結ぶものが蒸気機関車ですから、その線の細さは今では想像もできないものだったでしょう。東京まで一晩かけて旅する時代。JR東海のCMのように「そうだ!京都へ行こう!」なんて思いつきで旅行できる時代では無かったようです。

 そんな時代にどのような生活をおくっていたのか?そのような食事を摂っていたのか?どのようなファッションが主流だったのか?その当時の娯楽は?と、その時代を知る人たちに聞いてみたい話題は、いっぱいありそうです。

2011/9/7
ようやく晴れましたね!

この台風12号は長期滞在型の台風で、いい加減嫌気がさしてきても場の雰囲気を読めない典型みたいな台風でした。9月に入って毎日、雨雲に遮られ太陽すら拝めない日々が続いてました。この台風は近年に発生した台風のなかでは一番死傷者の多い台風だったようです。天変地異と言いたくなるようないろいろな異常現象が日本社会を怯えさせているようですが、先日の中日新聞のコラムに、日本古来から伝わる『柔』な対応を強く強調してました。日本の地理的位置関係から台風の通り道に存在する日本列島。当然のごとく毎年、夏にはたくさんの台風が発生しては日本列島を襲うのです。また、毎日、地震も各地で発生する地震の多い国でも有ります。コラムではこれらの自然の営みに対して、日本人は昔から上手に自然と調和して生きてきた。自然の力の前に「鋼」として、力で自然現象をねじ伏せようとすることは無かったと。

 僕を含めて人間は、知らず知らずの内に自然界に挑戦状を送り続けているのでしょうか? 自分では意識していないだけで、生活そのものが自然との調和からかけ離れてきているのでしょうか?自分サイドの視点から判断すれば、何の変哲も無い普段の生活。しかし、自然界に暮らす動物達からの視点では、これほど高慢で勝手な生き物はいないのでしょうね。想定外の災害。この言葉は先の大震災のときにも言われた言葉です。想定外の自然現象に太刀打ち出来なかった人間社会。この言葉にすでに人間の驕りが存在してるように思います。


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