今日、全国を対象として緊急事態宣言が発令された。
三重県でも新型コロナ感染者数が23名。
いつ自分も罹患するのか・・・と不安な気持ちにさせられるウイルス感染症だ。
このコロナウイルスが話題になり始めてから以降、
BS放送の『報道19:30』と「プライムニュース」を毎日観ている。
一般的な報道ニュースよりは、コロナウイルスに関して深く知ることが出来る点で
自分なりにコロナ過に対応できそうな気がするが
何せ、目に見えないウイルス相手との闘い。
知れば知るほど恐ろしくなってしまう。
さて、今日発令された「緊急事態宣言」であるが、
僕個人的には、この宣言の発令は遅すぎると思う。
3月から、うだうだ、中途半端な危機意識で過ごしてきた時間が無駄な時間と思えて仕方ない。
もっと強烈に、期間を定めて全国民が同時に自らの行動に制限をかけていれば
事態は変わっていたのではないかと思うからである。
もちろん、特効薬がない現状では、コロナウイルス撲滅は難しいとは思う。
しかし、今となっては初期のころのイタリアやスペインの感染拡大と同じような 道を進んでいるような
そんな不吉な気持ちとなってしまう。
ただ、この緊急事態宣言においても、僕はデイサービスの運営を継続するつもりだ。
その理由は、以前のブログで述べた通り
高齢者の生活を守るために、どうしても閉めるわけにはいかない。
そして、そのために、うちの職員全員には、ぜひともウイルスに感染しないよう
限定機関だけでも行動に節制をもって私生活に制約を持ってほしい。
一人でも罹患すれば、その時点で、このデイサービスを継続することが出来なくなる
そんな責任を持って 注意を怠らないよう努力してほしいと願うばかりである。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、日本中が大騒ぎの状況です。
一日中、テレビの番組もコロナウイルスに関する情報をとりあげ
ニュースのトップをコロナが占める状況です。
確かに日増しに感染者数は増加し、日本も海外同様に
非常事態宣言を発令する動きです。
社会全体に、些細なことを大きく膨らませ
チェーンメール、SNS等のネット媚態を通じてガセネタ、フェイクニュースが
そして、医療用マスクを特別に購入できるようなダイレクトメールを配信する輩も出現。
社会全体が今やカオスに陥っている、
さて、そのような中で、厚生労働省発、地域行政に対応策と指針が、日本中の福祉施設に出された。
その内容を簡単に説明すると、緊急事態宣言が出され行政判断で福祉施設の運営を中止させるという内容である。
感染拡大を防御するためには、ある意味仕方ないことであり、施設としても人命(特に高齢弱者)を救うためにも大切です。
しかし、僕は、この施策は家庭内崩壊につながり、DVの増加につながると考えている。
すでにヨーロッパでは、長期間の自宅待機の元、家族間でのDVが問題となっている。
日本の社会は、2000年の介護保険制度施行により高齢者福祉が充実してきた。
当所は公的サービス利用に、利用者側にもスティグマが存在していたものの
20年の歳月の経過とともに、一般社会から社会保障制度は今や当たり前の制度と変化した。
人間が生きていく上において、この制度を活用することに慣れ切った社会にも拘らず
今回のコロナウイルスに関連して、急に施設利用がストップしてしまうと
家族には在宅での一日中の介護が必須となってしまうわけである。
※誤解の無いように捕捉するが、入所系の施設は別である。
さて、在宅で一日中家族介護を受けることとなった場合の結果は
言わずと知れたDVや虐待が起こり得る。
入浴できない状態から匂いだけでなく、皮膚の衛生状態が悪化し、褥瘡や皮膚炎の危険性が、
排泄の環境が整備されにくい家庭においては、尿路感染症や膀胱炎、腎盂炎等の合併症が、
そして、認知症の人の繰り返しの言葉や行動が介護者への大きな精神的負担となり
高齢者弱者は孤立され、無視されて放置されてしまう可能性が増加する。
僕は介護施設を継続的に利用する上において、新型コロナウイルスに罹患するリスクと
家庭内における虐待や放置され心身状態の悪化のリスクは同じレベルで存在すると考えている。
人命尊重は非常に重いことは当然である。今の時点でコロナウイルスに罹患することも
地域医療の崩壊が危惧される中では、何としても阻止しなければならない。
つまり、われわれ、社会福祉を担うものとして、この病気は非常に厄介な代物であることに変わりはない。
だからこそ、自分自身の行い、気持ちをしっかりと整理し、正しい認識の元、社会生活を送る必要性が
非常に大きい。事業所においてだけでなく、自分自身のプライベートの過ごし方も
しっかりと見つめて、考え、冷静な判断が求められている。
新型コロナウイルスに拡大による施策として
先日、厚生労働省から布マスク5枚が送られてきたと報告したが、
今度は羽家庭にマスク2枚を配布するニュースで盛り上がっている。
全世帯に2枚ずつ、200億円の出費だそうで
この件に関して、他に優先すべき課題を言う人も多い。
実際、二人家族にしても、たった2枚の布製マスク、
洗えるから再利用ができるとは言うものの
夫婦二人が1枚づつ使用し、替えのマスクがない。
結果、旦那は妻をかばい、自分の分を妻に回し
自分は、健康体だからマスクなしでも罹患しない!と・・・
しかし、旦那が万が一にでも罹患すれば、濃厚接触者の家族に感染を広げる。
家族内で貴重なマスクは、相手を想うばかりに譲り合いとなり
結局使われることなく、今の机の引き出しに眠ることとなる。
少ない資源を国民全体で分けようとすると、結果的に半数の善意も
お蔵入りで終わってしまいそうである。
有効に税金を使う気があるなら、これだけの予算を新薬開発に使うなりの
英断を政府には期待したい。
今朝方、認知症の父が、とうとう逝ってしまった。
93歳にあと一か月ってところで逝った。
また、明日は母の誕生日にあたる日。その前日に逝った。
認知症で意味不明のことを呟いていた父だったが、
そんな父でも、僕は生きていてくれるだけで良かった。
何も相談もできないし、相談してもまともな返事すら帰ってこない。
でも、父親としていてくれているだけで、僕自身、大きなブロック塀のような
守られているような気がしていた。
僕自身も高齢者の分類に入る年齢となっても、それでも父の存在に守られている。
そんな気持ちがあった。
世の中、社会というものは、とても厳しい風が吹いている。
僕にだって、いろいろな難しい難題や刃が降りかかっている。
それらの苦渋は自分で解決して立ち向かっているにも拘らず
どこかで僕の折れそうな気持を支えて応援してくれているような気がしていた。
93歳、祖父よりも長生きした。大往生であり、眠るように息を引き取った父の死。
亡くなって、葬儀屋に持ち込む父の写真を朝から探している時に
涙が出た。まだ、誰も出勤していない事務所のデスクで
パソコンを開いて、写真データをひっくり返していた。
元気だったころの父や、母と一緒に写った父の写真を見つめながら
涙がこぼれ、それ以上続けて写真を探すことが出来なくなった。
鬼の目にも涙だね・・・・笑える。
今日、郵便で写真の布マスクが厚生労働省から届いた。
限りある資源を送って頂いたことに感謝!
決して十分な量のマスクではないが、それでも有難い。
充分に検討し、適切な使用に結び付けたいと考えている。
しかし、これ程、市場からマスクが消えてしまって
尚且つ、一部の者が高額で転売している、この社会。
そんな悪徳な商売をやっている輩は、新型コロナに罹患することもないのだろ・・・
マスクを買おうにも買えない弱者が、新型コロナによる肺炎で亡くなるのは腑に落ちない!!