F-1日本GPが終わり二日たった。鈴鹿で一緒に仕事をさせてもらった海外スタッフからメールが届き、その一人と電話で話をした。もうすでにイタリアに戻り、会社の事務所で仕事しているという。イタリアのモデナと言う所にある会社と言えば、知る人にはピン!とくる有名な会社である。
この彼とは、僕がこのF-1GPの仕事に携わるようになってから、ずっと鈴鹿で年に一度のレースのたびに接してきて、いつの間にかお互いの中に信頼関係が作られた。 イタリア人ってのは、情熱家でエモーション、とても熱くなりやすくて喧嘩っ早いけれど、女性には弱く、ロマンティストであると思い込んでいた僕は、このイタリアに住む彼の生活を見てみると、決して気楽な毎日を送ってはいないようだ。実際、今回のような日本にきて一週間、朝早くから夜遅くまで働き、本国イタリアに帰ってすぐに会社に戻り、毎日夜9時過ぎまで働いているそうだ。
イタリア人って、ゆっくりと昼食をワインと共に楽しみ、夕食にもたっぷりと時間をかけて会話を楽しみながら、イタリア料理をたっぷりと楽しんでいる姿を想像していたが、やはり世界的に有名な高級トレンドの発信源で居続ける企業だけに、かなりの点で「働き蜂」ばかりなんだ!と妙に納得する。
しかし、こんな働き蜂の彼を見てて、自分の人生のすべてを企業に注ぎ込んでいるかといえばそればかりではない。自分なりの人生を楽しんで生きている。彼は余暇を利用して日本庭園を自宅に作ったり、家族と旅行したり、食事を楽しんだりしながら、しっかりと仕事は仕事で割り切って実践している。
人間は、何せよ前進しなければ「自己実現」は成し得ないと考えている。一日中寝て暮らしても生きていくことはできる。一日24時間、寝る間を惜しんで仕事に没頭しても生きていける。どちらが楽ちんな人生か?僕は、一日中寝て暮らす人生が、決して楽ちんな人生とは思わない。
仕事一途でも良い。10の内の1でも自分の時間が持てれば、その1に没頭して楽しむ。全てを忘れてのめり込む。そして、残りの9を仕事に打ち込む。要するに気持ちの切り替えをk
金曜日からF-1マシンの走行が始まる。
今朝は、僕が仕事するGPオフィースのスタッフが、今年のF-1記念としてレーシングコース上で記念撮影を行った。僕はスタッフの一人ではあるが、外部の人間であるから、全員とのスナップは存在しない。
唯一、女性スタッフと共に写真撮影を行ったが、この人とは唯一10年以上前から同じGPオフィースで働く女性スタッフの方で、長く英国で暮らしたことのある方である。GPオフィースとは、グランプリ・オフィースの略称であり、主に外国人チームのレース運営のお手伝いを行う部署である。
今でこそ「ホスピタリティ」が叫ばれるが、ここでは10数年前より「コンシェルジュ」として、多方面のサポートを実践してきた。決してノーとは言わない。要望されることには真摯に応える。それを理念に掲げている。
雨の予報の金曜日は快晴となった。朝7時30分。早くもチームの一部はチームのピット前でタイヤ交換の練習を行っている。4本のタイヤを交換するスピードの速さ。これは、ただ単に「すごい!」の一言しかない。インパクトレンチの回転する音が二回。それで、タイヤを外し、はめかえて締め付ける。この工程が終了する。2回・・・それも4本が同時に行われるために、2回にしか聞こえない。ただし、この交換作業だけに関わるスタッフは20数名が関わる。まるでハチの巣に群がる働き蜂のように、マシンを取り囲み、一気に作業を貫徹する。この作業と言うか、動作は素晴らしい芸術作品のようである。
レーシングコースど真ん中。この仕事だからこそできる写真撮影であった。僕の人生の1ページ。
いよいよF-1日本GPも本番近くなって、鈴鹿サーキットのパドックも騒がしくなってきた。昨日までのパドックには、各チームのホスピタリティ テントの設営準備やピットの整備などで忙しく働くチーム関係者でいっぱいだったが、決勝日まで3日となる今、すべての準備は整い、ドライバー、スポンサーなどを迎え、一段と活気が出てきた。
さて、そんなF-1、ここ数年トップを突っ走るチームに、レッドブル レーシングがある。毎回のレースで首位を走るチームで有名であるが、ただ単にエンジン性能が良いとか、ドライバーの腕が良い!と言う理由だけではないようだ。
その理由に、昨日の水曜日、誰しもが準備に奔走している中、レッドブルだけは違った。昼過ぎの3時ころより2時間みっちりと、ピットクルーと呼ばれるスタッフを一堂に集めてミーティングを行っていた。ほかのチームで、クルーたちを集めてミーティングをしている姿を見たことがない中、さすがに首位を独走するチームだけはあると感じた。
我々の実践している高齢者介護、特に認知症ケアにおいても、チームケアや情報の共有化が叫ばれる中。全くの畑違いのF-1業界においても、個々のクルーの情報を共有し、チームとしてマシンを走らせる姿勢が、トップチームとして君臨できている証拠かもしれない。
今日、10月8日火曜日、いよいよF-1フラッグが掲げられた。鈴鹿サーキットのコントロールタワー上、パドックエントランスの二か所、計3か所のフラッグポールにF1旗があげられた。
ここ数年、F-1開催の10月は、台風の影響を受けやすい気候になっており、今日も午後から大雨。至る所で雨水が川となり、F1の準備に追われていたチーム関係者に、辛い雨となった。今日一日で、本来ならばF-1を走らせるための中枢機能をもつピット、スポンサーたちを持て成すホスピタリティ テントなどを仕上げて、明日からの稼働に備えるべき大事な一日だが、この雨の影響で作業が滞ってしまった。
我々の作業も、この雨の影響で作業が一日に集中してしまうことを懸念する。なんせ、今週末にはすべてを終える。作業が一日も無駄にできないときの雨は大きい。
巨額の資金が投入されるF1。単なる趣味の範囲ではなく、個々のチームとしても生き残りを賭けた一戦一戦。成果を残してなんぼの世界。遊びではない、真剣で厳しいビジネスの社会がここに凝縮されている。
七里の渡しだったかな? 桑名まで来ちゃいました。
国道1号線を桑名へ、七里の渡しを見ながら国道23号線をかえってきました。途中、四日市の市内を走行中に偶然出くわした「祭りの山車」何のお祭りか知らないけど、子供たちが山車を引いている姿をスナップ。写真に写っている方々の了解を取ってないので、目隠しをさせてもらいました。
桑名までの往復で60Km程度。いつものツーリングとそれ程大差はないけど、車の量と歩道の整備は行き届いてなく、非常に走りにくい印象が残りました。草が伸び放題、ゴミだらけ、段差と亀裂が多く、ロードサイクルでは走りにくいことこの上ない。また、この写真は別のページで紹介しましょう。