


一般的な老人デイサービスの大半は、認知症の人も含めて障害も雑多な高齢者を集めて運営が行われているはずである。認知症専門のデイサービスも存在するが、利用単価が一般のデイサービスより高い分、介護保険サービスの限度額から利用回数が若干目減りする分、一般的なデイサービスに利用者が流れているようである。実際に認知症デイを運営する事業所に聞けば、やはり小規模にしても定員を確保することが困難なようである。この問題に関しては、ただ単に月に利用できる回数の差だけではなく、認知症デイも通常のデイも、何ら大した差も無いサービスが提供されている点で、利用者サイドからすれば、認知症に特化したデイを選ぶメリットが得られない。と言う課題も存在する。
どちらのサービスを利用しても、結果は、認知症の人に変化や心の安定も期待できないのであれば、これは事業者側の問題として、今後の運営において重大な改革が求められる。さて、そのような現状の中、通常のデイサービスにおける重度の精神的障害を抱える認知症高齢者の共存について考えてみたい。
今、私は悩んでいる。一つは激化するデイサービスの競争であり、新規利用者の獲得が困難な状況があること。第二に、ほぼ無制限に近い状況で乱立する福祉サービスの増加による人材不足の問題である。特にデイサービスに関しては、地域単位の総量規制の枠はない。誰もが人員配置基準等必要な要素を満たせば開始できる。増え続ける要介護者を当て込んで毎年、新たな施設が立ち上がってくる。もちろん乱立する施設の競争自体が、介護保険の創設と同時に市場原理の導入によるサービスの質の向上を目論んでいるわけではあるが、そこに想定したほどの市場原理が働かなかった。逆の想定外の事態が起こっているようである。
結果的に、全国のコンビニ店舗数を上回ると言われるような福祉関係施設が立ち上がってしまい、一部の事業所を除いて、大半の事業所間での客(利用者)の取り合いに結びついているようである。
さて、それ程、サービスの質に格差がないデイサービスの現状を考えると、経営者は何かしらの得意技や特質を求め始める。最近贈られてくるDMで多いのは、デイサービスの稼働率99%を実現させるための研修だとか、人が集まるレクリエーション術などである。如何にして要介護者を飽きささないで、その施設利用に興味を見出してもらうか?そんな研修会の案内や本が大量に出回っているのである。
私が次に悩むところは、そのような競争の激しい現場に、自分自身の感情コントロールもままならぬほど重度の精神的障害に発展した利用者と、他の要介護者の共存方法である。精神的障害のために、断続的に幻覚、妄想がでて声を上げ続ける人。熟練した職員が付きっ切りで話し相手になっていても、時々叫び始める。その理由として薬剤による体調の異変と苦痛、幻視などによる不安感、妄想や錯覚など。部分的には会話がつながる時もあるが、ほぼ9割は言葉ではなく叫びであり、物事の理解は不可能な要介護者がデイサーbすを利用する他者の感情に及ぼす影響を考えるとき、抗精神薬に頼らざるを得ない現状。
施設を運営する以上、その人一人を救うために他の利用者が犠牲になることは避けなければいけない。抗精神薬の使用は、その人の尊厳を奪うだけでなく、その人を薬によって行動や感情までも抑制してしまう、言ってみれば『拘束』に値する。そう考えると、薬に頼るだけではなく、他の対処方法を考えなくてはならに。今までにいろいろな対処法を考えてきた。時には有効な結果を得ることもあったが、原因がそればかりではなく、人間の感情が如何に繊細で緻密かがよく分かるほど、その不穏要因は数多く、まだまだ安定した状態を維持することに成功していない。
デイサービスを利用するすべての人が公平に、そこに提供されるサービスを成就できれば問題はない。しかし、現実は結構厳しい。静かだったデイルームに突如として奇声が発せられ、喚き散らされれば、周りの利用者には迷惑以外の何物でもない。また、不安定な感情を安定させるよう働きかける職員としても、とても大きなストレスを負うこととなる。
一人の人を救いたい。どんな難題でも解決できると伝えてきた自分としては、何としても精神的な安定を維持してあげたい。しかし、私の思いとは裏腹に、その人を見る他者の目に憎しみの色が増加し始めている事を思うと、今後の自分の考え方に迷いが生じて仕方がない。
来月には、太陽の家のホームページを新しく作り変えます。新たなシステムとしては、施設長の部屋を更にバージョンアップして、双方向からのアクセスを認めて、いろいろな意見を書き込めるようにしようと思っています。今の一方向の言いっぱなしホームページから、このHPを訪れてくれる誰しもが、色々な意見を書き込めるようなシステムにしたいと考えています。
それと、もう一つの特徴として、認知症に特化した情報共有ページを創設しようと考えています。誰でも「認知症」について気兼ねなく相談やアドバイスができるような井戸端会議のような共有スペースを設けようと思っています。
ただし、これもホームページ制作会社の見積もりによっては実現できないかもしれませんが・・・。
まあ、こうご期待!!
これは何の写真と思いますか?先日、サイクリング途中で出会った風景なのですが、海のそばにあった廃屋から突き出た煙突。海のそばだから、恐らく昔の魚類加工工場の後かな~と思いながらシャッターを押しました。あいにくの天候で、薄暗くとても不健康で薄気味悪い写真となってしまいましたが、天気さえよければ歴史を感じる風景ではありました。
そういえば、カリフォルニアのモントレーやサンフランシスコの波止場近辺には、古い缶づめ工場があって、今ではアートギャラリーやレストランに替わっているような所とよく似た雰囲気。何となく見てると,陶器を焼く工場の煙突のようにも見えますね。
僕も御多分にもれず人の子。体調の変化同様、心の浮き沈みが存在する。過去のブログを見ても、どうもイカン!この時期にブログの更新が低調だな・・・。
特に今月のブログアップは、このページを入れて2回目。如何に自分のバイオリズムが狂っているか!に尽きる。
まあ、言い訳になるかもしれないが、今月は何かと忙しかった。
特に、この業界の研修講師を3つ受け持った。そして、今日は今日で、津の社協で意見交換会に出席。おまけに、今月はグループホームの入居者の体調の変化が激しく、それらのケアと連携に時間が必要であったし、実際のところ自分自身に余裕が全くなかった。
この余裕のなさが、次第と自分自身の体のバイオリズムまで狂わし始め、今では昼夜逆転、早朝より徘徊が始まり、夕食後には睡魔に襲われ、完全に体内時計が狂っていると言わざるを得ない。
毎年、この時期になると狂い始める???木の芽時期・・・???
そっかア~、僕は普通だ!普通だ!と思っていたが、意外とあっち側方面の人だったのかもしれない。妙に自分で納得したりして・・・
平成26年2月12日、13日の両日、三重県教育文化会館にて管理者研修が行われました。この研修の二単元を担当することとなり、この二日間、研修会場まで出向いておりました。
一日目は「地域密着型サービスの役割」を、オレンジプランを基にお話しさせていただき、二日目は権利擁護とリスクマネージメントをテーマに、合計4時間お話ししました。人を教えるなんておこがましくって言えませんが、これでも一応、認知症介護指導者でもありキャラバンメイトでもありますから、自信をもって講師役を受けました。が、しかし、やはり人前でお話しするのと、気の合ったものと会話するのとでは格段の差があり、やはりもう少し練習と予習が必要だったと反省しております。
介護の研修ってのは、どの単元をとってみても、全てが同じ理論に戻ってしまうほど、簡単と言えば簡単でありながら、いざ実施時点では多くの戸惑いや葛藤に苦しむのが常です。頭で理解できていても、それが全て生かされるには、職員を含め組織全体が共通した認識を持ってないと完成しない困難な課題でもあります。
この研修を修了させた人たちは、それぞれの事業所に戻り実際の管理者として活動ができるわけです。今後の活躍を切に願い、これから管理者業務に翻弄され疲れ果てることのないよう受講者の皆さんの検討を願っています。