智に働けば角が立つ
情に棹させば流される
意地を通せば窮屈だ。
とかくに人の世は住みにくい。
人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。
やはり向こう三軒両隣りにちらちらするただの人である。
ただの人が作った世が住みにくいからとて、超す国はあるまい。
あれば人でなしの国へ行くばかりだ。
人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。
夏目漱石 「草枕」より抜粋
新型コロナ感染症が、今なお感染拡大を大きな波紋を投げかけている。
鈴鹿市内の介護施設や県内のグループホームからも感染者が確認され
当該事業所として対応に奔走している。
感染症が出た事業所からの情報によれば、近隣からの誹謗中傷が想像以上に酷いとのことである。
事業主の自家用車のタイヤを切り裂いたり、業務妨害と成り得る苦情電話を掛けたり
地域の反応が報道番組で紹介される以上に厳しいようである。
太陽の家でも、感染症の広がりを阻止するために色々な手立てを打っているものの
この感染症は、想定外のルートで感染が広がっているようである。
明日は我が身。である。
そうならないためにも、通所介護事業所では、本日付け、太陽の家の指針を発信した。
此のページを使って、今回の指針の周知徹底を目指すものです。
太陽の家デイサービスセンター新型コロナ感染防止のための指針
2021年1月8日発行分
この数日間に市内の高齢者通所リハビリ系施設2事業所において、それぞれ
新型コロナ感染者発生の連絡を受け、本日、当事業所なりの感染予防に対する指針を発表いたすこととなりました。通所介護サービスご利用者の方々、並びにご家族様には更なるご負担をお掛けすることとなりますが、基礎疾患をもち高齢でもある方々をコロナ感染症よりお守りするため、ご理解とご協力をお願いいたします。
1.デイサービスご利用者様の外出に際しましては、十分な配慮と注意をお願
いします。また、県の内外に関わらず同居家族様以外との接触には格段の配慮をお願いします。また、県外への、県外からの訪問、旅行に際しましては、事前に当事業所までご連絡願います。
2.県外の訪問に際しましては、帰宅されてから1週間は当事業所のご利用は
お断りします。または、有償ではありますが当事業所にて準備しておりま
す唾液による抗原検査を受けて頂く場合もあります。
3.送迎時の体温確認を継続させていただきます。
4.無症状の感染者もいますが、当事業所の基準値を体温37℃とします。
5.新型コロナ抗原検査キットを常備しております。感染の疑いある場合は、
唾液による抗原検査実施のお願いをする場合があります。この場合、検査
キットは有償となり、お一人様分4000円(税込み)となります。
※但し、ご利用者様によっては抗原検査ができない場合もあります。
6.通所介護ご利用中の体調の変化に対し、場合によっては抗原検査を実施す
ることがあります。その場合は事前にご家族様の承認を得てからの実施と
させて頂きます。
7.抗原検査の判定が陽性の場合は、ご家族様、所轄の保健所、鈴鹿亀山地区
広域連合への連絡を行い、行政の指示に従って頂くこととなります。。
8.当事業所内にて感染症陽性者が発生した場合、速やかに所轄の保健所に
連絡した上で、全てのご利用者のご家族様向け情報を発信いたします。
事業所としての予防策
1.当事業所に関係する全職員には、県外への旅行、訪問を厳しく制限し、
止む無い場合は自宅にての自粛を実施しております。また、抗原検査を
行い、感染の有無を確認しております。
2.毎朝の体温測定と記録を行っております。
3.外来の訪問者に対しましては、一部の補修・点検作業以外の入館をお断り
しています。止む無く入館する場合は、体温測定、連絡先の記入を実施。
4.毎日、手すり、ドアノブ等の手で触れる箇所のアルコール消毒を行って
います。尚、一日6回、窓を開放しての換気を実施。室内では4台の加湿
空気清浄機が作動しております。
5。送迎車両の内部手すり、座席、シートベルトの全てを使用後に次亜塩酸
ナトリウム希釈液で消毒を行っています。
6.全職員は、ウイルスを持ち込まない、持ち出さない目的で私服と作業着
へ着替えを実施。作業着は毎日、洗浄して常に清潔な着衣で介助して
います。
非常に厳しい体制となりますが、コロナ感染症の更なる感染拡大に対し、
皆様のご家族をお守りするためであり、如いては皆様の安心、健全な在宅生活
維持につながるものです。どうか皆様のご理解をお願い申し上げます。
太陽の家デイサービスセンター
施設長 玉田 浩一
〒513-0808 鈴鹿市西條町495番地の1
電話 059-383-8383
昨年末から、急激な感染拡大が続いている新型コロナ感染症。
最近では変異種のニュースまで流れ、いよいよ市中、どこにいても感染してしまいそうな勢い。
一部の値域では緊急事態宣言が発出され、それでも人の出は以前程減少したとはいいにくい現状
三重県においても、今までにない数の新規感染者が報道され
今、自分が感染していないことの方が不自然と思ってしまう状況である。
先般、鈴鹿の総合病院を受診した折に、主治医の先生にコロナの恐怖を語ったところ
そう易々と感染はしない!と一喝されたものの、今の状況を考えると、それほど悠長な事も言っていられないのかもしれない。
仕事で、プライベートで、確実に自分をロックダウンすることは難しい。
どうしても外出してしまう。県外の遊興施設に行くことはないが
市内のスーパーで買い物に行くことはあり得る。
また、近所のコンビニで肉まんを買って、そのまま手で触らないように注意しながら頬張ることはある。
この手を洗わないまま買い食いする行為が危険極まりないのではないか・・・
タバコ吸うにも、汚れた手でボックスから口に振れるフィルター部分に触れながら一本の煙草を取り出す。
その手の触れたフィルターを加えて火をつけるわけだから、此れもまた危険極まりない。
もっとも、新型コロナは呼吸器系の疾患だから、喫煙習慣自体が危険極まりない。
何から何まで、この地球上で生きていく上において、私たちの身は危険なウイルスに曝され
いつ何時、ウイルスに感染するやもしれない状況にいる。
油断は大敵、神経質になりがちだが、自分の身を守ることは、この施設を利用する
高齢者を守ることとなる。精出して神経質になろうではないか・・・!
(有)アルファルファ アンド カンパニー
グループホーム・デイサービス 太陽の家
2021年度 事業計画
≪ 基 本 方 針 ≫
日本の高齢化率は世界にも類をみないスピードで拡大している。その中でも三重県の高齢化率は全国平均を上回り2025年には31.2%が65歳以上人口の割合が増加すると予想されている。人口割合の増加は、そのまま要介護者の増加につながり介護保険制度を維持するにも国民の負担増加に直結する財政的視点からも過去の公的支援に依存する制度推進にも限界がきている。三重県が推進する「みえ高齢者元気・かがやきプラン~第8期三重県介護保険事業支援計画・第9次高齢者福祉計画~」にも示されるように、要介護者の在宅生活を中心とした介護サービスの連携提供体制づくり、及び地域共生社会の実現が求められている。この体制づくりにおける通所介護事業並びに居宅介護支援事業の役割
は大きく、この施策の変化に即応し協働していく姿勢こそ、本年度の重要な方針として根幹に位置するものである。健全な事業運営を行いつつ、適切に経済的余力を構築することが、今後のこの業界における安定した雇用につながり、良質な介護サービスの提供となる。営利法人ではあるが、目先の利益だけでなく、今後の政策に順応しながら継続的な事業運営を目指す。
≪ 具体的な運営方法 ≫
職員の処遇改善においては、前年度までの計画に対して、確実な改善を実施することができた。今後は定期的な処遇改善に向け収益の改善、無駄の排除を実践しながら可能な限り生きた資金投与を目指す。無駄を省くこととして、第一に、施設備品の適切な扱いによる耐用年数の延伸に努めること。
また、人材も貴重な事業所の資産の一部と考えなければならない程のこの時世において有能な人材の離職を見逃さない事も重要な課題と考えている。働きやすい、働き甲斐ある職場、やりがいを感じる環境の整備と維持に向け、事業所全体が真摯に向き合わなければならない。同時に、外国人介護職員の導入も視野に入れ、介護における言語の重要性を考え、日本風のものの考え方、風土、気質に対しても学べる環境の整備が急務と考えられる。
この太陽の家にて提供されるサービスは、独自性をもって痒い所に手が届く、安全・安心な介護を追求する。家族との連携においては、日中の利用者の様子が見える配慮が不可欠であり、日々の連絡だけに頼らない日中の活動内容を如何にして家族に伝えるかが求められている。職員全体が一丸となり、利用者。家族、地域社会に向け開かれたサービス提供の場であることを期待する。
1.福祉サービスの管理
認知症サポーター養成、認知症カフェの運営など、地域社会における当事業所の活用拡大は必須課題として本年度確立していきたい。また、本人のエンパワーメントの活用を重視し、出来ること、出来ない事をしっかりと把握することが第一と考える。そのためのアセスメントを漏れることなく実施し、職員全体が共有すること。また、提供サービスの質の向上に対し、定期的な職員研修の実施をOJTまた外部研修を含め継続的に職員の受講を促していく。
2.リスクマネージメント及びコンプライアンスへの対応
要介護者の時代背景が変わりつつある今、求められるニーズや質も変化してきている。それに伴い、要介護者から受ける要望もサービスの質も多様化している。今までにない要望を満たす上で、職員の持つ技量及び資質が不足する場合も想定される。利用者の生活を維持管理する中で、職員を介した事故や怪我の無いよう常に満身の注意を怠らない。尚且つ、職員自身の心の余裕は、あらゆるリスクに対し最優先される課題であり、職員の抱えるストレスの軽減に関して、経営者、管理者、職員自身を含め一丸となって健全な就労を行えるよう注意を払うこととする。
3.身体拘束・虐待への対応
施設利用者へのいかなる身体拘束・虐待の行為は行わない。認知症要介護者の徘徊に対しも閉じ込める介護ではなく、その人の求めるように自由に屋外活動に結びつけることのできる介護であるべきである。認知症をしっかりと理解し、その人の状態を理解することで、身体拘束や虐待のない介護は実践できるものであり、職員自身も個人として抱え込まない姿勢が求められる。そして、認知症ケアにおける介護者の精神的負荷は想像以上に大きい現状を、職員全体が認識し、お互いがお互いを理解し合う関係作りを大切にする。
4.人事管理
昨今の介護従事者不足傾向は今後も緩和されることなく、更なる人材不足は年々悪化傾向にある。日本人の介護者を見つけること自体が困難な状況のもと、先の具体的な運営方法でも述べたように介護職員の処遇改善に向ける姿勢は、継続し、故人としての職員の生活に及ぶまで配慮し優遇するところは優遇し、学ぶべきことは学べる環境を構築する考え方が大切である。職員自身においても、当事業所にて行う人事考課への取り組み方が課題となり、自らの資質向上を目指すことが求められる。太陽の家で学んだことが、社会全体のコモンセオリーとなるよう、我々の業種における基本となれるよう精進する。
5.守秘義務
日々の業務を行う中で知りえた情報を外部に漏えいする事ないように
話題に注意を払う事。また、施設内においても個人的な話題をもって、全体の話題とすることの無いよう、個人の尊厳を大切に考え行動することとする。しかしながら、個人情報の扱いに過度に神経質になりすぎる傾向にも危惧しており、守秘義務の言葉を理由に必要な場面でのネグレクトとならない様な注意も必要とする。
6.労務管理
過重労働が問題視されていることもあり、一部の職員に偏った労働とならない様な管理を行う。時間外、休日の扱いに関しても今まで同様、労働基準法に則った業務体制であること。また、職員に際しては、人事考課を徹底し、自己課題の設定と達成にむけ、管理者は適切な助言と公平な対応を行うものとする。
7.医療との連携
当事業所の関係する医療機関には認知症専門医や高齢者に関わる多くの診療科が多い。鈴鹿市医師会の推進するメディカルケア・ステーションやチャットワーク等の媒体の拡充も相まって、医療従事者との連携は取り易く、濃厚な協働支援体制は構築されている。今後、この支援体制のもとシステムを更に有効に活用し、要介護者の重度化防止の一翼を担っていきたい。
8.ITCの活用
令和2年度より活用が承認されたICT事業により、今まで以上のデータ管理が可能となる。システムばかりが新しくなるだけでなく、事業所全体が自由に、簡単にデータを入力し活用できる事業所を目指す。導入される最新機器に慣れ、文章入力に頼らず音声入力できる強みを発揮し、新たなデータ管理のシステムを使いこなすことが求められている。
≪ 事業所別業務 ≫
1.認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム太陽の家)
認知症に特化したケアは、当事業所独自の運営が行われており、この現状を維持するだけではなく、更なる向上を目指し努力を続けてもらいたい。認知症の人が安心して生活できる環境の維持には、適切な人間関係の維持と支援が重要である。利用者家族に多様る介護ではなく、我々職員が一丸となる良質な関係作りを目標と考えてもらいたい。
ここに暮らす人達の生活機能の向上も大切であるが、機能訓練と共に大切に考え行きたいものとして精神的な満足と安心を第一義に捉えたい。健全で不要な医療を追求するために機能訓練は重要であり、質の高い余生をおくるために
バランスの良い食事の提供と口腔ケアは重要である。しかし、この理念も我々介護者側の視点が多く関与している場合もあり、常日頃から利用者本人の意思を確認し、本人が望む姿を応援する姿勢は守っていきたい。
グループホームで生活する人全てが、本当に現状に満足できているのか。この課題を職員は常に考えてほしい。他にない介護を実践しているとしても、その人が生活してきた「自宅」には、成りえないことも職員は理解すべきである。誰しもが自宅に帰りたい思いを残したまま、ここで暮らす意味は職員自らが
しっかりと認識し、そこから支援がスタートすると考えてほしい。また、利用者だけでなく、利用者の家族に対しても、日々の情報提供や協力依頼は、その内容と量、時間に配慮し、適切な情報が過不足なく提供されるよう努めてほしい。 最終段階を迎えるにしても、利用者家族には事前に十分な情報提供を行い、家族として受ける精神的なストレスを考慮した情報提供を行っていきたい。
2.通所介護事業所(太陽の家デイサービスセンター)
通所介護にとって一番難しいと考えられる点は、利用者自身の思いや機能をシームレスにつなげていく事である。通所介護を利用する時間枠の関係と家族ケアの密度によっても個人差が存在する。また、要介護状態もさることながら、認知症の人も混在する中でのケアに際しても、多くの課題を抱えているのが現状である。
利用者の生活を維持していく中でも、特に心身の状態を維持することを目標と定め、我々の出来る最大公約数を提供できる体制づくりが必須である。そのためにも家族との連絡調整を不可欠と考え、あらゆる情報の提供を実行していく。この業務を行う上で、職員間の報告・連絡・相談を強化し、職員全体が個々の利用者の状況を把握してくことを目標とする。
また、認知症の人が混在する状況になかで、心ならずも言葉の影響する場面が問題となるケースに関しても、職員が一体となった精神的フォローの実施と精神的な支援を怠らない姿勢を強化していく。つまりいかなる者に対しても、認知症だから許されるといった姿勢ではなく、認知症であっても他者を傷つけることなく日々を過ごすことができる体制が求められる。非常に難しい課題ではあるが、万人に公平に与えられた権利を意識することは、我々介護を行う者として必ず守ってもらいたい姿勢である。
デイサービスにおけるリハビリテーションの持つ意味は大きいと考える。それは、適当に時間が過ぎればよいものでなく、それなりの効果と達成度が数値化され、本人を含み家族にも十分に成果がみえることに尽きる。機能向上ばかりではなく、低下する状況と向上した要因まで全て生活に直接的に結びつけたリハビリテーションを行っていく。機能訓練士は、この点について更なる努力を行い、介護職員も生活支援の一環的な流れの一部として協力していくように常に前向きに取り組む。
また、通所介護における看取りのケースも家族のニーズとして求められている以上、デイサービス職員に対しても看取りケア、緩和ケアに関する情報の提供と知識の向上を目指した研修を重視していく。いずれにしても、通所介護における高齢者の目指すものを、しっかりと見極めてケアにあたることとする。
3.居宅介護支援事業所 (太陽の家 居宅介護支援事業所)
太陽の家における居宅介護支援事業所の位置づけは、当事業所を利用する要介護者だけでなく地域で暮らす要介護高齢者の在宅での生活を出来る限り円滑に、安定しておくれる支援を目指すものである。在宅を支えるために必要な支援に対し、フォーマルだけでなくインフォーマルな支援、並びに家族の介護負担の軽減をめざし、あらゆる知識と経験を活かすことを目的としている。
また、居宅介護支援事業所として併設する通所介護事業所並びに認知症対応型共同生活介護事業所の情報収集業務も担っており、地域社会のニーズ及び要介護者の求めるサービス等、あるゆる情報を供給すべく活動を行う。
ただし、居宅介護支援の本質は、援護者として自分自身の健康管理と維持が
絶対的に不可欠であり、その点では心身ともに健康維持に努める。
令和3年1月1日より当法人事業計画として施行する
有限会社アルファルファ アンド カンパニー
代表取締役 玉田 浩一
三重県鈴鹿市西條町495-1