昨日、ある地域のグループホーム管理者と意見交換したなかで出てきた課題をお話ししたい。
グループホームには、医療連携体制加算をとる事業所は多い。
医療連携体制加算 とは、環境の変化に影響を受けやすい認知症高齢者が、可能な限り継続して認知症対応型共同生活介護事業所で生活を継続できるように、日常的な健康管理を行ったり、医療ニーズが必要となった場合に適切な対応がとれる等の体制を整備している事業所を評価するものである。したがって、
①利用者の状態の判断や、認知症対応型共同生活介護事業所の介護従業者に対し医療面からの適切な指導、援助を行うことが必要であることから、看護師配置を要することとしており、准看護師では本加算は認められない。
②看護師の配置については、同一法人のほかの施設に勤務する看護師を活用する場合は、当該認知症対応型共同生活介護事業所の職員と他の事業所の職員を併任する職員として配置することも可能である。
③医療連携体制をとっている事業所が行うべき具体的なサービスとしては、
・利用者に対する日常的な健康管理
・通常時及び特に利用者の状態悪化時における医療機関(主治医)との連絡・調整
・看取りに関する指針の整備
等を想定しており、これらの業務を行うために必要な勤務時間を確保することが必要である。
途中省略
また、医療連携加算算定時には、契約を結んだ上で訪問看護ステーションを利用することが可能となったが、急性憎悪時等においては、診療報酬の算定要件に合致すれば、医療保険による訪問看護が利用可能であることについては、これまでと変わらないものである。
(社会保険研究所 発行「介護報酬の解釈3⃣ QA・法令編」より抜粋)
ここで、問題となってくるのが、最後の文言である。
小規模事業所において、看護師を職員の一人として抱えることは費用面でも、人材不足の両面で非常にむつかしい。
したがって、訪問看護事業所との契約をせざるを得ない状況がある。
施設の抱える従業者でもなく、契約関係だけの非常勤の専門職は
そこに行われる医療的ケアの質の問題が大きく表出しやすい、非常に脆い体制となりがちである点が問題と考える。
合わせて、もう一つ、これは全般的に言える課題であるが、係る責任問題への憂慮である。
つまり、急性増悪時 に専門職としての責任問題が伴う。
責任が伴う以上、素早い対応、処置が求められる。対応、処置の遅れは、それだけで自分自身の資格自体が揺らぐ可能性を秘めている。
この責任への憂慮がどのような結果を招くかと言えば、適切な判断を鈍らせるだけでなく、救急医療に丸投げするだけのケースも少なくない。
結果、誰が一番苦痛を味わうのかは明白である。利用者本人である。
適切な判断と処置が行われていれば、救急車で病院に搬送され、不必要な採血検査、CT,レントゲン、心電図をとられ
自分の家でもない多床室のベッドで訳もわからず寝さされることもない。
連携とは、言葉や体制だけではなく、そこに適切なケアと判断が伴わなければ、ただ単なる連絡係のネットワークでしかない!
本日、二件目の個別訪問を行いました。
認知症の人を家族に持つ人々は
日々、暗中模索の毎日を送ってみえます。
やること成すこと、全てに、これで良かったんだろうか??!!と
不安な気持ちを持ちながら暮らし、介護を続けています。
私たちの専門性が何かのお役に立てばよいと思い立ち
この個別相談事業を始めました。
今日で二件目。まだまだ少ないですが
お伺いする家族さんに、話をしてよかった!と言っていただけると
自分なりにも少しでもお役に立てった気がします。
認知症の人のいろいろな状態を、病態として説明し
それに対する意識を変えるだけで、家族の気持ちは楽になりますし
介護負担も軽減されます。
また、他の症例もお話しすることで、自分一人が苦しんでいるのではない。
そんな気持ちにもなってもらえます。
同時に、この相談会を行う上で配慮する点が一つあります。
それは、短乙のケアマネジャーに対する配慮です。
担当のケアマネの意向をないがしろにしてしまうことの無いように
発言には注意をしながら、この事業の目的である「認知症の理解の拡大」に
重きを置いております。
このページを読まれた方で、この相談会に興味ある方は
ぜひご一報ください。いつでも、どこでも(市外への出張は要相談ですが(笑))
昨日の日曜日、三重県のキャラバンメイト養成研修が鈴鹿市役所12階会議室にて開催されました。
オリエンテーションの後、認知症専門医の講義、認知症介護指導者、キャラバンメイトによる講義と演習を行いました。
私も認知症介護指導者として、この研修講師の一人にしていただきましたので
朝の9時から夕方4時半まで、しっかりと研修に参加させていただきました。
今回の養成研修受講者の方々はケアマネジャーでもあり包括支援センターのスタッフでもある方々で
中には三重県や鈴鹿市の行政担当者も受講していただきました。
地域的には鈴鹿市はもとより、四日市、桑名、員弁や津から参加して頂きました。
厚生労働省の施策として新オレンジプランをもって、増えていくであろう認知症の人の支援策として
認知症キャラバンメイトを養成し、市民啓発・啓蒙活動を活発にし
「認知症となっても普通の暮らしを維持していける社会の構築」を目指す取り組みの一つです。
介護事業者の一人として、現場と関わる中、まだまだ認知症は正しく理解されていないと感じています。
認知症をしっかり正しく理解することにより、家族の介護負担は確実に軽減します。
認知症=BPSD=手に負えない=即施設入所の図式は避けたい。
特に酷い認知症症状に対しては、環境を整えることで状態は改善されること。
医療とのよりベターな連携は本人の苦痛の軽減につながり、BPSDの出現を圧縮できること等
もっと広く社会全体が学び、本来求められているケアに近づけることが大切だと考えています。
明日は、三重県のキャラバンメイト養成研修が鈴鹿市役所12階の会議室にて行われます。
今年は二回の開催で、そのうちの初回を鈴鹿市にて行うこととなっています。
午前中に真鈴川先生の講義があり
午後から西部包括のセンター長と私の二人が担当することとなっています。
今週は、今日、明日ともに公的な仕事でお休みは無しですね。
まあ、休みも仕事も関係ない立場ですから仕方ないのですが
何位もしていないよりは、忙しく動いているときの方が気持ちは楽ですね。
明日も朝9時から夕がたまで頑張ります!!
今日は、太陽の家がとてもお世話になった方にご不幸があり、その葬儀に参列するために
熊野市まで行ってきた。
朝7時に家を出発して、葬儀の時間までに少しだけ時間があったので
時間調整をかねて、葬儀会場手前にあった花窟神社(世界遺産)を訪問してみた。
写真を見てもらえればわかると思うのですが
とても大きな岩、高さ45メートルと書かれていましたが
それ程大きな規模の神社ではなく、比較的こじんまりした神社がありました。
世界遺産に登録されているのですが、イザナギノ尊が祭られているそうです。
さて、花の窟神社から葬儀の会場に向かったのですが
今日は暑かったです。
沢山の方々の弔問で、寺のお堂だけでは足らずに、本堂の前に大きなテントを張り
底にもたくさんの椅子が並べられていました。
とても大きな葬儀でした。
しかし、屋外のテント下で葬儀に参列させていただきましたが
この暑さには困りました。
着なれない喪服にネクタイは、炎天下では厳しいものがあります。
しかし、そんな暑さも関係なく
親子の順番が逆転する葬儀は非常に重く、辛いものがあります。
かける言葉がない。とても辛い思いで帰ってきました。
花の窟は、神々の母である伊弉冊尊(イザナミノミコト)が火神・軻遇突智尊(カグツチノミコト)を産み、灼かれて亡くなった後に葬られた御陵です。平成16年7月に花の窟を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録された日本最古の神社。