認知症ケアを専門に行う職員との意見交換は定期的に行うべきだと感じた。
認知症ケアにあたり、専門職と言われる以上、そのBPSDへの対処には専門職なりの接遇を習得すべきことは言うまでもない、
また、チームでケアに当たることの重要性も伝えてきた。
しかし、相手も人間であると同時に、対応する我々も人間である。
特に夜間の一人夜勤の体制の時は、そのストレスは想像以上の負荷がかかるようである。
そりゃ、認知症の人だから 意思の疎通が困難であり、真摯な態度で説明し不安を取り除いても
その効果は数分しか継続できず
納得した数分後には、また同じ不安感の訴えが繰り返される。
人によっては、その行動が一晩中繰り返される。
夜だけでなく、昼間も元気いっぱい、この人はいつ寝るんだろう????と逆に心配になるような
異常な体力の持ち主。ひょっとすると、この方には正常な人にはないアドレナリン等の脳の刺激伝達物質が夜昼関係なく
体力の続く限り毎日放出され続けているのかもしれない。
この異常な体内時計の混乱に対応するために眠剤を投与することで
夜間の転倒リスクも急激に高まる。この年齢で転倒は寝たきり指数をアップさせてしまう。
結果的に薬での対処は無用である。そうなるとやはり、人としての支援しか方法はなくなってしまう。
繰り返しの訴えに、繰り返しの応答の連続しかしようがない。
夜間にしっかりと寝てもらうために狂った体内時計の調整を昼間行う。
そのためには、昼間にしっかりと日光を浴びてもらう。
日中の活動量を増やす。
出来る限りの不安要素を排除する。
考えられることはすべて試してみること。そして、次に大事なことは
入居者家族と十分すぎるといわれるまで意見交換を行うこと。
さらに大事なことは、そんなストレスを抱える職員の精神を同僚、管理者、経営者がしっかりと理解すること。
介護している中で、理屈は分かっていたとしても、瞬間的に虐待や殺人等の気持ちが脳裏を横切る現実があることを
上司は理解すべきである。だからと言って、僕は虐待や殺人などの行為を理解するつもりはないし
どのような理由であれ認めることはできない。
ただ、そのような極限に追いつめられることもあるのが、認知症介護であることは理解している。
そのような極限の場での事件や事故を未然に防いでいく為には
経営者、管理者並びに同僚を含め施設ぐるみで、そのようなストレスから職員や利用者個人を守っていかなくてはならない。
そのために何をすべきか?個々のポイントが良い経営者になるか、悪い経営者になるかの瀬戸際である。
昨日は、太陽の家納涼夏祭りを開催しました。
家族さんにもお越しいただくとよいのですが
駐車場やデイルームのスペースの問題もあり
家族さんを交えての開催はできませんでした。
夏祭りを演出するために紅白幕を張り巡らし
昔懐かしい射的、ビニールプールからヨーヨー釣り、
綿菓子にベビーカステラを食べていただきました。
昼食には、炭火で焼く日干しの魚をメインに
おいしくお昼ご飯を召し上がっていただきました。
ここ数年、研修や懇親会への参加者が低迷しているのですが
先月の和田行男氏を囲んで行った懇親会に続き
今回の研修終了後の懇親会です。
今夜は津の「東洋軒」で行いました。
うちの協議会では、酒飲みが少なく、かく言う私自身も酒を好まない体質ですので
自ずと飲み会の類とは縁遠い体質があります。
また、三重県内でも遠方から参加する会員さんも多く、
酒を飲んで帰宅するには、あまりにも遠すぎ
タクシーや公共交通機関を利用するのも限度があり
懇親会に参加することも厳しくなってきたようです。
もちろん、飲酒運転の罰則が強化されたから呑まなくなったというわけでもなく
研修に引き続き懇親会まで付き合うことで、施設を離れる時間が長時間化することも
参加率の低迷にはありそうですね。
この協議会が組織化された当初の頃は、忘年会も開催されており
鳥羽のホテルで一泊どまりで開催し、80人ほどの参加者が大宴会場に勢ぞろいした時もあったのです。
もう今から10数年前の話ではありますが。
時の変化と社会情勢の変化ってのは、本当に人々の行動に影響を及ぼすものですね。
今日は三重県地域密着型サービス協議会 8月度研修の日です。
ゲスト講師に高齢者総合福祉施設アザレアンさなだ、総合施設長の宮島渡先生をお招きして
「施策としての認知症ケアと批准」~地域密着型サービスの現状と課題~をテーマに
講演をしていただきました。
正直、とても新鮮な気分になり、認知症ケアを学びなおせた気分でした。
宮島先生は、大府認知症研究研修センターでの認知症介護指導者養成研修にて
お世話になった方です。
大府センターでは、入校二日目の授業で丸一日かけて、ご指導いただいたのですが
今回は、認知症グループホームの将来、危ないぜ!と、認知症専門職としてのポジションを
更に社会全体にアピールしていかなければいけない。と注意喚起されました。
認知症の人が、専門性を追求されることなく、サ高住、有料老人ホームに流れてしまうのは
グループホームでなくても何ら支障はないとの印象が強すぎる。
つまりは、役割を認識できていないグループホームの事業者が多すぎる!と言われます。
確かに、認知症の人の余生は、グループホーム事業者の手にかかっていない。そのような
理解しか一般社会には提供できていない。そのことが、自分で自分の首を絞めている現状を
もっと事業者自身が認識すべきであるということです。
宮島先生に限らず、この問題は、多くの有識者が語っているグループホームの現状です。
入居させれば完結するグループホームの事業目的では、
社会全体にグループホームの存在をアピールすることはできないし、
そこにグループホームの存在理由がなくなる。
色々な活動をしている、地域との連携は保たれている、認知症カフェをやっている。
そんなPR 合戦に重きを置き、そこに提供されているケアがマヤカシでは
グループホームなんて必要ないのです。
認知症の専門職として、入居者のBPSDを課題とすること自体が
自らのサービスの脆弱性と無能ぶりを公言しているようなものだ!と
僕も常日頃より思っている。
認知症をしっかりと理解し、その人の病気に対応できる洞察力を磨くことが
今後のグループホームの事業者にとって、とても重要かつ大変なところだと感じました。
今日は、三重県総合文化センターにて三重県社会福祉協議会主催の種別協議会正副会長会議に
三重県地域密着型サービス協議会として出席しました。
非常に残念ながら、僕は会場を間違えてしまい
三重県社協に向かってしまい、有料駐車場に車を入れて、社協の玄関口ではじめて会場が
例年とは違う場所に移動したことを知りました。
県社協の建物でない事に気づき駐車場に戻り車を移動させる間、15分。
それでも駐車料金100円を支払い、全く馬鹿げたお金を使いました。(笑)
急ぎ、三重県総合文化センターに向かったのですが
さすがに夏休み期間中、県文の大ホールでも催しがあったようで
駐車場は満杯状態。何か所にも別れた駐車場を空きスペースを求めて
徘徊しながら、ようやっと見つけた駐車スペース。
1時半からの会議に結果的に20分遅れで入室。
恥ずかしい限りでした。
さて、この種別協議会の会議とは何かといえば、
県内の社会福祉関係の団体が一堂に会し
三重県の福祉担当者、三重県社会福祉協議会の同席する場で
お互いの団体が抱える現状と課題について意見交換をする場です。
児童福祉から障碍者福祉、高齢者福祉や養護施設協会などの団体の会長、副会長が出席します。
それぞれの団体として、会員事業所の抱える諸問題に対し行政担当者に更なる理解を訴えるために
発言も多く、持ち時間3分のお約束も、熱意のこもった訴えに時間を忘れ
ついつい会議の時間が予定を超えることとなるのですが
社会福祉は、国の予算でまかなわれている以上
社会福祉を担うものであっても、国の予算を無視した報酬の要求や人材確保の陳情なんて
無意味な話です。しかし、絶対に無理であるのはわかっていても言わざるを得ない状況に
どの業種も変わりはなく、皆さん、それぞれ声高に現状を語っていました。
会議を普段より30分延長しての終了で、直ぐに事務所に帰っても5時半となっていました。
毎日、出歩くことの多い今週、また、明後日の金曜日には県文、視聴覚室にて研修を行います。
これまた、昼前から遠方からお招きした講師の先生をお迎えし、研修前に昼食を共にし、
一時半からの研修スタートとなる予定です。
一日中、事務所のパソコンに向かい続けることも疲れますが
施設外の会議や研修に出ずっぱりってのも疲れます。
来週になれば少しは施設外の行事はなく、事務所で自分の仕事ができると思います。
明日も猛暑日との天気予報。
暑苦しい時にスーツ着て会議に出席するのは嫌ですね~!!