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ブログ-施設長の部屋

2014/3/21
人の一生・・・続編

 人には、その人の人生があり、そこには家族の想いも強くつながっている。良くも悪くもお互いの想いが関係し、その人の一生を形成していると言える。

私たち高齢者介護を実践するものとして時として、不条理と首を傾げたくなる場面にも出くわす。また逆に要介護者を支援する家族愛に心打たれる場面もある。

私たちの基本理念の一つにバイスティックの7つの原則が存在する。その一つに「非審判的対応」があり、どのような場面においても利用者を、家族を審判しない態度が求められている。上記のような不条理に対しても審判的な態度では臨まない!

そして、同時にパーソン・センタード・ケア(以下、PCCとする)における4つの要素の一つに、社会心理面でのサポートを説かれている。社会心理面におけるサポートの意味には、我々や医療従事者(医師を含み)も、何らかの目に見えない力で、その要介護者(PCCの場合は要介護者=認知症高齢者である)との関わりが作られた。事実を強く意識しながら支援を行う必要性を説いている。

バイスティックは、要介護者をフラットな立場で受け入れるよう説き、PCCではその関係性の中に「赤い糸」で結ばれている説を唱える。言ってみれば、決してフラットな関係ではなく、いたって人間臭い関係を重視している。この相反する理念を理解しながら、人様の人生を支援する。この重大且つ重い援助活動には、相当量の専門性とそれなりの経験値が必要となってくる。私たち介護者自信のライフワークのような課題が重くのしかかっている。そんな高齢者介護である。

2014/3/19
人の一生・・・続編

前回のコメントは取りようによっては誤解を招きかねない文章だったので、今回、補足説明をつけて続編とします。

人の命に係わる仕事をしていると、本当に難しいケースにぶち当たることがある。これが実際に医療の現場で担当する医師に比べたら、難ケースと言えど、命を自分自身の采配で左右する立場にない分、気持ちにゆとりはあるだろうと叱られそうではある。

しかし、我々の業種の持つ命の重さは、ヒトとしての生命を維持出来るか否か!と言うことではないが、人間としての生き方を左右する点では、また別の意味での重さをもっていると言える。俗にいうQOL(Quolity of life 又は Living)の面で、如何に生きるかを支援するのが我々の業務と考えるなら、これは医師とは別の角度から 、人の一生を決定づける。そんな重要な立場でもある。

しかし、現実問題として、選んだ事業所が劣悪なサービスを提供しているとする。そのサービスに対し苦情を言える者は良い方で、大半は黙り込んでしまう。苦情事態を飲み込んでしまうのである。入所系の施設の場合、下手に苦情を言ってしまうことで、施設からサービス提供を拒否される可能性も持っている以上、家族としては言いたい気持ちを殺さなくてはならない。そして、一番の被害者は、そのような劣悪な環境の中で、分けも分からず暮らし続けなくてはならない。

貧乏くじを引いた!と諦めなくてはならない状況は、決して許されるものではない。

認知症グループホームは日本全国に1万をゆうに超える事業所が存在する。単純に見積もっても最低9万人の認知症の人が、今現在、それらの施設で生活してる。その中で、一つでも劣悪な環境があるなら、そこに暮らす人たちは、単位運が悪い人なのか?という問題である。

人の一生は数奇に満ちたものである。何がどのようにねじ曲がってしまうのか分からないが、その人の過去に何かの因果か、最終的にQOLすら望めない環境にしか身をおけないのでは、あまりにも厳しい過ぎる制裁ではないか?!

僕は、そう自分自身に言い聞かせながら、出来る限りの改善を繰り返しながら、何とか生きる中で感謝の念を保ちながら死ねる。そんな一生を提供できればと考えている。

2014/3/19
人の一生・・・

こんな商売に身を置くと、人間の死を間近においた毎日を過ごすこととなる。なんせ相手は妙齢を過ぎた高齢な爺さん・婆さん。ひょんなことを切っ掛けに死に至る。昨日まで元気だったのに、突然、ご家族から訃報連絡が入ったりして、いつもなんでやねん!!??と嘆く場面が多い。

こうやって毎日爺さん・婆さんと接していると、どの人も馴染みとなって優しいGGだったりBABAだったりする。時には頭痛い難問に悩まされる時もあるが、それでも、いつもと違う顔色の時には、心配になるし気にかけてしまう。

デイサービスの場合、家族との連携と言いつつも、まだそこまでの家族との連携が取れているケースは少ない。どうしても、家族からすれば事業所に対して遠慮や逆に不満を抱くところもあるようだ。利用者のためにと思う気持ちも、逆に家族からすれば余計なお世話的な評価も考えられる。特にリハビリテーションに関しては、いろいろと反論も多い。利用者家族からすれば、中途半端なリハビリの実施は、逆に在宅にて転倒の危険性が増加し、余分な手間が増えるから困る!と言う言葉も聞こえてくる。また、生きる目的を模索する施設側の働きかけには、難色を示す家族も多い。

これらの問題の一番大きな理由に、家族側の意見としては、施設が最後まで面倒見れない現実を問題視している点である。言ってみればデイサービスは、日中の高齢者の生活を支えることが業務であり、夕方の送迎をもって利用者を自宅に送り届ければ業務が終了すると思われている。その後の役割は家族がすべてを担うこととなり、結果的にレスパイトケケアも中途半端と評価されかれない現実がある。

グループホームのような入所型の施設の場合は、24時間の介護を実践する分、家族とのかかわりは極端に少なくなってしまう。ところがデイサービスの場合は、前回の介護報酬改定で若干長くはなったものの、それでも一日の1/3しか手が離れない。これは、家族からすれば言いたいことだらけ。ありがたい!と思いつつも、介護の負担が重くのしかかる家庭にとっては、何かにつけて文句は言いたい気持ちは理解できる。施設入所を選んだ家族は状に薄い?デイサービスを利用しながら在宅介護を継続する家族は情に熱い? 家族とのかかわりの量を問題視し、その量によって利用者への情熱を評価するバロメーターとする考え方には納得できない。それぞれの家族には、家族なりに、利用者なりの課題を抱えている。人の人生、どのように余生を飾るか?それは、家族の考え方も重要であるが、施設側の理念の問題も多くの要因を含んでいる。

2014/3/17
Magnolia liliiflora(モクレン)

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モクレンの花が咲いた。かすかに辺り一面にモクレンの甘いにおいが漂うような気がする。

この花が咲くと、いよいよ春も近い!と感じる。若干、桜より早く咲くが、散るのも早い。

花弁が日増しに黒ずんでしまうところが、少しはかない。

モクレンは英語名をマグノリアという。昔、花屋さんでバイトしてた時に人気だったことを思い出す。

2014/3/16
仕事とは関係ない話だけど。

昨年末に東京ドームで、昔、昔の私たちの年代が青春と言われる頃に憧れていたグループサウンズと言われるミュージシャンのコンサートがあったらしい。そのコンサートの録画がNHK・BSで再放送されていた。その当時、日本の若い女性の一番人気を誇っていたのが、このグループではなかろうか・・・。

私がまだ中学生の時代。社会的に問題となった長髪で、サイケデリックな服装やら、分けの解らない 新しい音楽を持ち込んだのが、グループサウンズであり、コンサートの会場では、あまりの興奮に気絶する女性がたくさんいたのが特徴である。

この放送を聴きながら、昔よく聞いた曲だけに、この歳になっても歌詞が出てくるのが不思議で、聴きながら昔の情景が鮮明に浮かんできた。

しかし、テレビの画面に映し出されるバンドメンバーの 変貌はすさまじく、もしも仮に街中ですれ違ったとしても、あの有名なグループメンバーだとは気付かない程、みんなが歳を隠せない年齢に、自分自身の歳を思い知らされるような恐怖をもって見入ってしまっていた。

音楽に合わせて、横へ飛んだり、足を上げたり・・・しかし、その姿はそのままうちのデイサービスに通ってくる爺さんたちそのもの。

一曲歌い終わると同時に息が上がっている。声の広がりが昔のように、大空に抜けていくような透明感がないためにビブラートで補っている。そのビブラートがやたらに多い。

そして、バンドメンバーも老けたが、時折、テレビカメラが観客方向にふられ、聴衆の顔や姿が映し出されると、そこには、人生の甘いも酸っぱいも知り尽くした年代の婆さん、爺さんがいる。そして、その聴衆は、 メインボーカルの指さし歌う姿に、今となっては絶叫のような叫びではなく、年老いた牛がほえるような声で応えていた。おそらく失神する者はひとりもいなかったであろう・・・。

音楽は時代を表し、その時代を象徴しながら、年月の経過とそもに思い出と結びつき、その人それぞれの人生が描かれる。僕も、このグループサウンズを聴きながら、その当時の自分を、そしていろいろな出来事を思い出していた。

しかし、思い出は思い出として、心の隅の置いておく方が良いのかもしれない。今の年齢となり、その当時に無理やり戻そうにも無理があるし、逆に時運の年齢を寂しく再認識してしまうだけで終わるかもしれない。


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