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ブログ-施設長の部屋

2013/3/7
介護職員の仕事に対する意欲について

介護の現場に働く人々の年齢は、数世代にわたる幅の広さが特徴のようである。義務教育を修了したての者から、定年を過ぎ再雇用となった高齢の者まで。本当に年齢差の大きな職場と言えるだろう。時としてひ孫とばあ様が同じ施設で介護職員として働くケースもあるようだ。

年齢の格差は、そのまま、考え方の違いとして現われ、考え方の違いは介護理念の理解の違いや、文化の違いとして現場に大きな壁を作ることも少なくはない。最近では、この年代の格差に加え、国籍の違い、言葉だけでなく生活自体が全く異なる文化を持つ者たちの集合体となりつつある。

介護職の定義は?

今の高齢者介護の現場は、特養も小規模事業所も関係なく、そこを利用する高齢者の大半は認知症を患っている。今回の高齢者介護の五か年計画でも認知症に対する政府施策は、認知症高齢者だけでなく若年性認知症に対しても社会的理解を広く求め、地域介護の必要性を主体とした施策に仕上げている。増加する高齢者に伴い、認知症を患う高齢者が増え続け、施設介護だけではまかないきれない現状に危機感を持っているのである。今後の高齢者介護は、地域のインフォーマルな支援を含め、地域の余力を活用しながら点の支援ではなく線または面の支援を伴走的に実施していくことを目論んでいる。このような時代の変化に対して介護職員の定義は、どのように変化していくのか?

当然、介護職の専門性は今以上に求められることとなり、そこで行われていた三大介護(食・排・浴)だけの支援では押し留まらない、介護職員にとっては厳しいキャリア目標を設定されてしまった感は否めない。この課題に関しては、数年前から懸念されていた課題ではあるが、現場職員からすれば、とてつもなく急激な変化を求められている状況であろう。職場の急激な方針転換は、介護職員にとっては殊更辛い。変更に際し今まで以上の労力を求められるからである。まずは新しいシステムに慣れるためにハッスルしなければならない。極端な場合、言葉遣いから変えなければいけない場合、自分自身の言動まで見直しを迫られる。

窮屈な職場となることは当然である。間違いなく職員のモチベーションは低下する。慣れ親しんだルーティーンワーク(通常業務)からの脱却にはエネルギーが必要となってしまうのである。

さて、そんな介護職員の仕事に対する意欲向上に、我々上司と言われる者たちが何をしなければいけないか? それは、伴に歩む姿勢が最低限必要である。上司として部下を導いてやらなければならない。介護の現場を手伝え!とは言わない。しかし、考え方、理念、そしてストレスコントロールくらいには十分配慮して、職員を支えてあげることが求められる。介護の現場で働く職員は、何を頼りに仕事するか考えてみれば、我々のとるべき行動は見えてくる。管理者が自分の言葉で、これからの介護を語り、自分の施設の方向性を語る。職員を統率するのではない。職員とともに歩む。これが基本ではないか?

太陽の家で働いてくれる職員のすべてに、公平に働きかける。たった一言のあいさつから始まり、相手をねぎらうことから、一瞬でもそこに「快」が生まれる。「快」は喜びにつながり、次第にやりがいにつながっていく。僕は、職員にさらなる「快」を与え続けるために働く場を見つめていく。

2013/3/5
眼科にて

今日の午後、時間を作って眼科を受診した。最近、右目が醜くなってきたのと、お風呂にメガネをかけて入ったような白濁した感と違和感を感じたからだ。ひょっとして、白内障・・・?と心配しつつ近所で評判の眼科受診。午後2時半受付開始まで30分、そんな早くから病院の待合に入ったのだが、そこには先客(先患者??)が4人も待っていた。僕は30分前に入っても5人目の患者と言うわけである。そして、僕を含め、すべての患者が高齢者・・・(僕がおそらく一番若いだろうけど)

初診だから、いろいろな検査を受けながら、眼底検査までおこなって、所要時間2時間。実質、待ち時間を入れると二時間半の病院滞在である。まあ、有名な眼科だけに仕方ないと言えば仕方ない。

診断結果はといえば、「加齢!」年齢により眼球の水晶体を引っ張る筋肉が弱くなって、パソコンなどの作業が災いして、極度な視力低下とドライアイを引き起こしているということだった。帰りに疲れ目ようの目薬を処方され、また二か月後に再受診するよう言われて帰ってきた。

まあ、特に重篤な病もなく一安心だが、やはり老化現象ってのは困ったものである。いつも私の父親が目が見にくくなってきたという訴えを聞きながら、「歳だから仕方ない!」と言い捨ててきた罰が当たったのか・・・・歳を重ねると、本当にいろいろなところが悪くなる。それもある日突然、ジワジワと痛みが広がったり、機能が低下し始める。若いころには感じたことのない、とても気色悪い感触である。

認知症が年齢とともに始まるメカニズムを学んできて、友人が次々と亡くなり、自分の役割が減少していく中、身体機能も低下していく状況は、とても寂しいものを感じる。今日は動向を開いて眼底を見てもらったので、ドクターから車の運転を避けるように言われ、うちのスタッフを煩わせて迎えに来てもらった。事務長の運転する車の助手席に座り、車の窓から見える景色がぼやけている情景を見つめながら、何とも言い難い重い気持ちになって帰ってきた。


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