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ブログ-施設長の部屋

2012/2/5
少しだけ変わる介護保険?

この4月から介護保険が、少しだけ変わる事は知っていると思うが、この『少しだけ』と言うのは意外と曲者で、介護施設の根幹を揺るがす危険性を含んでいるものと考えたほうが良さそうだ。例えば、デイサービスのサービス提供時間を考えても今までとは、全く違った考え方を基本に据えている。今の一般的提供時間は、市内の通所介護施設のどれもが6時間〜8時間の提供時間を採用している。これが、4月からは7時間〜9時間のサービス提供時間にしなければ、報酬額は下がってしまう。恐らく、市内の全ての事業所において、サービス提供時間の延長が実施される事になるだろう。この一時間の延長は、単なる時間の問題ではなく、もっと深い意味で課題を背負う事となるはずだ。

太陽の家では、いまの時点で提供時間を7時間を少し超えて提供してきたから、あと30分余分に施設で時間を潰してもらえれば、そのまま新たなシステムに沿う事は可能である。問題はここに有ると僕は考えている。俗に言う6-8(ロクハチ)から7-9にするだけでは、利用者の満足や家族の理解は得る事ができない。自分の立場に置き換えて考えてみれば理解できると思うが、ただ単にダラダラと時間を潰す施設で、利用者は満足できるか? 不完全燃焼の利用者は、今まで以上に施設に置き留められて鬱憤が溜まり、そのはけ口が自宅に戻って家族にむけて発散されたら?又、 利用者の皆さん、楽しそうに一日を過ごしてもらえているように思っているが、決してそうでは無い。利用者は利用者で、誰に気兼ねなく寝っころがって、お菓子をつまんで楽にしていたい。と考えている人もいるはずだ。

家族の立場にしてみれば、最初の内は、この新システムを歓迎するだろう。一時間余分に自分に時間を確保できる。しかし、その分の費用負担も増加する。費用がぞうかする以上、それに対する付加価値を求めたくなる。其れが30分ないし1時間の時間的余裕だけで他に無ければ、そんな事業所のサービスを継続しようとは思わないだろう。特にメリットが無ければ、わざわざ時間延長されるより、時間短縮で安くあげる方が利用者にも家族にもメリットは大きい。

先に話をした様に、姉妹施設の様に専門性を前面に置いた介護の方、利用者メリットは見出しやすい。逆に言うと、サービスの質の問題が、大きくクローズアップされやすい。事業所に限らず、そこに働く介護職員の資質まで厳しく評価される時代となりつつある。今までの様な、単なる年寄り預かり所的発想では、施設経営が成り立たなくなる。言うなれば出来の悪い職員はクビにして出来る者を高額な給料でも雇い入れる方が経営は楽になり、利益も大きくなる。同時に、能力の低い施設は、其れに応じて利益の上がらない苦しい経営に甘んじなければいけないし、職員に支払える給料の額も縮小されがちとなる。

このように、今回の介護保険の報酬額改定は単なる単価の改定だけにとどまらず、介護の質からシステムの改革にまで手を広げて事業所自体が変わらなければいけない程、根深な変革が裏に隠されていると考えられる。しかし、もしも行政が、このような目論みを持ってるなら、逆に今以上の介護職員離れが起きる可能性も考えてもらってるかが不安である。ただでさえ安い賃金でこき使われ、おまけに資質の更なる向上を求められ、高齢者に尽くさなければいけない職業には魅力を見出せなくなる危険性も持ち合わせている。ただ、一つ言える事は、全てが全て、システマチックな大改革に限られているわけではなく、そこに働く「人』によって、十分なサービスの付加価値を見出せる事も可能では有る。血の通わないシステマチックな介護より温かな人間味溢れる介護を太陽の家のサービスとできれば! (できれば!ダヨ、誤解のないように) 経営者として、このような制度の改正に的確な方針を決断し、職員の協力を得る事がとても重要な鍵となりそうだ。職員ばかりでなく、管理者、経営者自身も変わっていかなければいけない。そんな重要な転換機を迎えている。

2012/2/4
好きな番組

今日は、先ほど食べることについてブログを書いたわけだけど、食べる事と同じくらい好きな事について触れておこう。僕は、テレビってのは、あまり見ない方で、毎日、テレビのスイッチはonになってはいるものの、番組を見てるかと言えば見てない。ただ音が出てるだけ。要するにテレビを付けっぱなしで、映像を見てない事が多い。エネルギーの無駄、と言えば完全な無駄である。

まあ、その無駄なテレビの番組の中で、好きな番組がある。BS日テレで放送される「小さな村の物語、イタリア」と言う番組である。イタリアの田舎町の風景や住人、生活を収録して紹介している。何の変哲もない、寂れたイタリアの小さな村が登場する番組であり、そこに住む人達が村を愛して、家族を愛して、そして、何よりも人生を愛している姿が、見てて気持ちが落ち着く。僕からすれば、何と羨ましい生活だろう!と憧れてしまう、そんな生活である。

そして、イタリアの田舎町の生活には、日本ほどブランド品にこだわる生活はなく、流行も日本のようなスピードで普及していないてんが素晴らしい。街の情景、人々の生活様式やファッションは、随分昔のイタリア映画を彷彿とさせる、時間が止まった社会のように、21世紀の日本からは想像できない程、まったりとした時間が流れているようだ。その昔、ソフィア ローレン主演のひまわりと言う映画の時代から進歩も発展もしていない村。そんな生活に憧れたりしてしまう。

2012/2/4
食べること。

自分にとって食事とは、いったいどれほどの重要性を、何に見出しているのだろう・・・と考えた。今日の昼休憩の時間にグループホームの入れ歯を忘れてきた職員と話をしていて、ふと考えた。 彼女が言うには、満腹になれば味は二の次、手間暇惜しんで旨い物を作って食べるまで気持ちが回らないと言う。 人間の一生の1/3は眠っている時間、そして、少なくとも一日三回は食事を摂っている。人によって食事にかける時間は違うだろうが、日本人の場合、長いと言っても二時間程度。欧米人のように、食前酒を充分に時間を割いてからメインの食事に入る人達は、それこそ夕食に3~4時間。私の知っている白人家庭では、夕食を食べ始めるのが夜の9時。夕方7時くらいから飲み始めて、十分に酒が回る頃からメインディッシュと入ると言うのを聞いたことがある。ゆっくりと時間をかけて食事を楽しむ欧米人に比べて、やはり日本人は食事に時間をかけない人種のようである。

 さて、本題から反れてしまったが、「食べること」って、人によって、随分とその価値が違う様である。また、味に関してもそれぞれの好みに大きな違いがある。食べることに重きを置かない事と、味の好みの相関関係は分からないが、今日話をしていた中では、市内のスーパーの販売する総菜の味付けに関しても意見は分かれた。ましてや、スーパーですでに調理済みの総菜を買ってきて、それがそのまま食卓に上るってのは、私は納得がいかないという話をしたが、彼女は、それ程、その事を問題視していないと言うことが判明。わざわざ苦労して調理する必要性または必然性ってのは、現代人には不要なのか?と考え込んでしまった。

 自分が食べたい物は、基本的に他人には任せられない!という思いが私の中には存在する。もちろん、失敗の無い調理ばかりでは無い、時には出来そこないのご飯!ってのも有るが、それでも、私は素材、調味料、調理方法にも有る程度のこだわりをもって調理する。ましてや、自分の好みの味付けは、他人では出せないとも思っている。麻布のキャンティのバジリコが美味しい。と思っても、それこそ麻布に行ってキャンティを訪れない限り、同じ味は食べることが出来ない。それと同じように、私は自分が食べたいものを、自分で一から作るしか食べる気がしないのである。

 それでは、調理する時間の無い時はどうするのか?という疑問がわいてくる。それはそれなりに、時間がないのだから食べずに我慢する・・・? そんな訳ないな!食べる事の好きな者は、空腹のまま寝床に入る事は出来ないわけで、そうなると仕方なしに家の前のスーパーに行って惣菜を買ってくるか、それともインスタント食品に手を加えて食べるか?という話になってしまう。

 まあ、食べることについて、ダラダラと訳も分からない呟きを書いてしまったが、私にとって食べることは、生きるためだけでなく生活の質を維持するためにもとても重要な行事なのである!

2012/2/4
また、そろそろ、デイサービスの見直し時期が・・・

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最近のデイサービスをみてて、そろそろ提供サービスの見直しをしなければいけないな!と感じてきた。それと言うのも、今の提供サービスが古臭くなってきたわけではないが、その時の利用者の置かれている状況にそぐわないケースが見受けられるようになってきた。例えば、脳梗塞を患い、リハビリに励む利用者Aさん、最近になって脳梗塞の再発を心配するような症状に悩まされている方が居るのだが、その本人の心配を考えることなく、以前と変わらない訓練を継続している事に、本人さんも更に不安感を増幅させる事となっているようである。

 それと、利用者の皆さんと職員の年齢差が、そのまま話題の偏りに影響し、共に話がかみ合わない状況が出没してきているようだ。利用者の皆さんは、それに対して不満は言わないが、職員の話しかけに対して興味を示さない状況が多いということに職員は気付いていない。職員さんは、利用者の前で、何を話しをすれば良いのか・・・恐らく、話題を探すのに一苦労どころか、頭の中は真っ白状態で、兎に角、思いついた話をするのが精いっぱい!ってところだろう・・・。

 適切な訓練、適切な話題、タイムリーでいて高齢者が興味を示す話題とはなんぞや?と言う事柄を、職員自身がもっと考えて責任あるリーダーシップを発揮しないと、太陽の家のデイサービスは腐ってしまう。そんな危機感を抱いてしまった。

 それと言うのも、うちの姉妹施設である「きらめきデイサービスセンター」は、昨年の4月1日から開所したばかりの新設のデイサービスではあるが、一年未満の今、すでに小規模事業所の定員枠いっぱいの利用者でごった返し、おまけに利用希望者をお断りしている現状がある。きらめきには機能訓練専門の理学療法士をおき、一日を通して専門的なリハビリを実践している。要するにリハビリが出来るデイサービスなのである。そんなところが大きな特徴として、利用者がドンドン増えている。

 太陽の家も小規模から通常規模にするには、それ程の時間はかからなかったものの、今は頭打ち状態である。通常期ののマックスまで利用者数を伸ばしたら、ご褒美にデイサービスの職員全員を東京一泊ご招待、赤坂のロウリーズ・プライムリブ東京で夕食を食べて、食後はリッツ・カールトンのラウンジでカクテルを御馳走しようと計画してるにも関わらず、なかなかマックスまで到達しない。あと少しのところにきて足踏み状態である。

 こんな窮地を打破するためにも、太陽の家独自の接遇を考えようと、近いうちに職員研修を実施する予定である。そのなかで、職員と一緒になって、話しかけ方、個別機能訓練の方法などを含めた「新たな気付き」を発揮できる介護の場を創設する勢いで頑張ろうと考えている。

2012/2/3
介護保険の介護報酬改定に関して

今年の4月1日から、新たに介護報酬が改定される。通所介護に限らずグループホームから特養、すべての介護保険事業の介護報酬が改定される。大きく括っても、全体的にマイナス改定である。通所介護の場合は、全ての要介護度に、現行の報酬から減算された金額設定となっている。また、同時に、諸加算に関しても色々と手が加えられ、利用者への配慮を交えて、機能改善に向けた努力に対する成功報酬のような色合いに変化してきている。要するに、今までのように、何でもかんでも人員配置さえ伴えばカさんがもらえると言う状況ではなく、それならそれなりの成果を上げなければ報酬は認めない!と言う厳しいものである。当然、業務は(書類作成)の度合いは重くなる。今までのような「ついで・・・」では、余分な給付金は貰えない。報酬は汗と引き換えて渡しましょう!と言わんばかりの改定である。

 先日と言っても、もう半年も前の話ではあるが例の和田行男氏の講演を聞いた事を思い出す。和田さんは、幼稚な家族介護の延長線の介護を改善しない限り、高額な給料を求める方がおかしい!と言いきった。低レベルなサービスを受けても一律の介護料を請求できるのは、相手が公の機関であるからであり、本来の市場原理や競争原理を取り入れたサービス市場であるなら、低レベルな介護を行っている事業所は自然と淘汰されてしかるべきであろう・・・・と言う理論である。彼は、マナーの悪いタクシーやぶっきら棒なウエイトレスの居るレストランに金を払ってまで利用するか?と、その場にいた聴衆に問いかけた。

 まさしく彼の言うとおり、今までの介護保険事業所は、自分のやっている事を棚に上げて報酬のアップばかりを求めてきた。お役所と対峙するには、それなりの作業と達成度をもって交渉しなければ、前には進まないはずである。介護保険が施行されて12年が過ぎ、そろそろ、我々のやっている事を一から見直し、それなりの理念を持って社会福祉を考え直す時期に来ていると思う。

 ・・・・でも、認知症高齢者だけに限らずとも、人生の先輩に当たる高齢者全般、介護や援助するのは非常に難しい。スキルの面でも苦労しながらスキルアップは目指すものの、そうそう簡単に介護福祉論を習得することはできない。子供を抱え、家庭をもって、またはこれから家族を養っていく若者を含め、今の介護職員の得る事の出来る金額は低すぎることは事実である。年棒でも200万や300万円程度の給与で、生活しなければいけない現状。それこそ、公的保障である生活保護の方が、働かずに生活費を貰える分、楽である。働きながらも貧しい現象=ワーキングプアーってのは、介護職員の事を言うのだろうか・・・・

 高齢者を地元に根差した介護を実践しながら地域密着な尊厳ある生活を保障する。今まで日本の為にしっかりと働いてきて年齢と共に認知症や身体介護が必要となった英雄の為に、公的なサービスをもって生活を保障しようとする理論は良い。しかし、その理論の下支えに低賃金で犠牲になる者が、これら現場の介護職員では話にならない事も分かってもらいたい。


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