太陽の家

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ブログ-施設長の部屋

2010/10/15
太陽の家の職員さんの自己評価とは?

『自己評価』と言えば、公的な第三者による事業所評価の前に、事業所自らが運営方法や記録などの業務全般と利用者の方への支援内容を自己評価することが毎年課せられているが、太陽の家では、毎月、翌月の自己目標を持ってもらい、それに対する自分なりの評価を書いて提出してもらっている。これは、介護職員処遇改善交付金に係るキャリアパス制度が義務付けられる数年前より、自発的に事業所職員さんに課している。当然、処遇改善に関係してキャリアパスが導入されたことにより、ある意味、半強制的な存在となってしまってはいるが、それでも自主的に書いてもらっている。

 人によっては文章を書くことの苦手な職員さんもいて、抵抗ある提出物らしく、おいそれとは筆が進まないようである。書くよりも口で説明して自分の悩みを話したほうが手っ取り早いことも、この提出物が滞る原因となっているようである。僕も、こうやってブログを書いているが、これだって気分によるところが大きい。今月の初旬は、別の副業が忙しく、ゆっくりと机に向かうことも難しいほどの忙しさだった。そういう時は、やはりブログ更新もお休みがちになり、案の定、今月に入って書き上げたブログも8件目という。 職員さんも一日8時間、高齢者の皆さんに若い元気な源を分け与え、疲れ果てて家路について、また家事をこなさなければならない身、さぞや大変なことだろうと思う。

 この自己評価を提出してもらうと、必ず私が目を通し、私なりの感想とアドバイスを全員に書いて戻す。もちろんコピーは残し記録するが、完全に私以外のものは読まないように極秘資料として保管している。この職員さんの自己評価を呼んでいると、其の部署や担当者にどのような支援や声掛けが必要なのかが分かる。もちろん、なかなか本心は書いてはもらえないとは思うのだが、それなりに困っている点など伝わってくるものは大きい。僕の自己満足かもしれないが、このシステムを使うようになって、それなりに職員さんの定着が良くなってきているように思う。もちろん、提出してもらえない職員さんも居るが、その人に限って早期退職してしまう人が多いと言うのも面白い結果であろう・・・。

そして、自己評価と言う以上、自分で昨月の課題に対する評価点もつけてもらっている。私は、この自己評価点をキャリアパスの中に導入するつもりで居る。高得点が良いには決まっているが、私が重要視している点は、むしろ達成度である。課題の達成の無いまま次の課題に移るのではなく、継続的に自分自身のスキルアップを求めていく姿勢を評価したいと考えている。昨日も書いたが、対人援助技術の中で一番重要な『自己覚知』、この己を知ることから始め、己の壁を乗り越えていく工夫を評価したいと思っている。

 まあ、職員さんにしてみれば、これ以上の負担を掛けないで!と言いたいところだろうが、そこは、少し我慢して月に一回の提出だからと!

2010/10/14
・・・・・・・・・・・? ないしょですが・・・・・・!

 あまり大きな声では言えませんが、近々、顔面のシミをとってこようと思っています。市内のさる皮膚科でレーザーによって皮膚のシミをとってくれるところがあるのですが、この歳でなんで?と言われるかもしれませんが、やはり男でも見た目を気にします。外観というのは、何につけても重要であり、外見が悪いと、中身まで同様に悪く取られがちです。先日、うちの外周に張り巡らせたフェンスが大きく曲がってました。施工当時の姿を維持することは、ほぼ不可能です。なんでも、年数と共に変化していきますが、故意に傷ついたり、つけられたりした変化を放置すると、外から見たときに、中で行われている介護の質まで悪く見られそうでは無いでしょうか? 中身と外見には一切の因果関係は無くとも、荒れ放題に荒れている家屋や車は、其の持ち主の考え方にも影響を受けがちです。

 年齢と共に顔に刻まれるシワは、そのまま人生経験の現われのように言われますが、だれでも若く、美しくありたい願望はあります。男の私にだって同様の願望はあります。特に若い女性にモテたい気持ちなどと言うヨコシマな気持ちはありません。・・・・(・・・・・・はずです!・・・・・・・?)しかし、やはり年老いても、若い人のように輝いていようと思えば、出来るものはなんでもやってみたいのです。まあ、どれほどの変化が生じてくるのかは不明ですが、取りえず囁く様に報告しておきます。

2010/10/14
職員の精神的ストレスについて

太陽の家では、職員の自主的な勉強会やら施設内研修など、スキルアップに向けて色々な『学び』が、誰が始めるでなく自発的に行われ始めた。もちろん、施設内研修は、施設長の依頼で始まったものでは有るが、決して強要したつもりは無い。逆に、私自身が国家資格を取得したことが大きな切っ掛けとなり、職員の中に「負けていられない!」感情が生まれてきたものと非常に歓迎をしているのである。また、職員自体の協働の体制、自覚、協調性などの面においても、非常に良い方向へと進んでいた。

 それが、最近、少し息切れしてきたのか、若干の流れに動脈硬化症状が起きはじめている。介護福祉士の資格取得に燃えていた仲間が退職することとなり、同士の欠落は、そのまま残された職員の「やるき」にストレートに影響を及ぼしているように懸念している。それでも、職員は自分でレクリエーションを研究し、少しずつ前に前進しようとする努力が伺えることが、ささやかながらも職員の前に向けて進もうとする意気込みを感じることができ、救われる一面である。

 介護の仕事は、井戸の中に雪を詰め込む作業のようだ!とよく言われる。尽しても、尽しても、無にかえり、同じことの繰り返しが、職員を疲弊させる。看護の世界は、患者の完治という点で、ある程度の満足感は達成できる業務である。しかしながら高齢者の介護は、この先が期待できない。日増しに全ての機能が低下して、消滅を待つのみである。これは、考えようによっては、非常に遣り甲斐のない、見返りの無い業務に見える。確かに、今日も太陽の家では、ある利用者の行動を落ち着かせる術も無く、幾度も繰り返し、繰り返し、同じ説明を反復するしかない場面があった。ゆったりと説明をすれば理解できる。ただ、其の数分、いや数秒後には、自分の思い通りにならないジレンマから、同じ行為送り返す姿は、まさしく自分の学んできたスキルと知識を疑いたくなるのである。私自身、バリデーションも高齢者の心理学も学んできた専門職としてのプライドをもち業務に従事しているが、それとてこのような状況下では繰り返し同じ説明を話し、本人に理解を求めることしか出来ないのである。

 しかし、ここで一番重要な要として、我々のやるべきことを見失わないことが一番重要である。さて、その我々の遣るべきこととは?何だろうか? それは、この利用者Aさんの物忘れ症を克服し、繰り返し説明しなくとも安定した精神状態を保つこととではなく、其の刹那に、少なくとも話をしている間だけでも、本人が納得し、理解できる説明をはなすことではないかと思うのである。かなりまどろっこしい説明ではあるが、言うなれば、その人の行動をストップさせることではなく、その人が理解不能なために精神的に「迷いや不安」な感情で居る瞬間を、少なくとも繰り返し説明することで、その種運間だけは理由を理解し、本人は納得できるのである。この数秒の瞬間だけでも、その人が安心し、納得してくれているのであれば、それはそれなりに我々の職責を全うしていると考えるべきなんだろう。(詭弁かもしれないが・・・・) 介護職の中には、聞き分けの無い年寄りとして無視するものも居る。または、何度行っても聞き入れることの出来ない認知症高齢者に体罰を加えるものも居るかもしれない。認知症高齢者は、常にそう言った危険性の中で生活をしながらも、少なからず自分の意思と感情を持って行動している。私たちが遣るべき業務は、兎に角、繰り返しにはなるが、認知症高齢者が納得する機会をつくり、其の瞬間を増やしながら、次第に人間関係の中に信頼感を気づきあげていくことではないかと思う。ラポールの形成と呼ばれる信頼関係こそ認知症高齢者の不穏感情の安定におおきく関係してくる。

 説明が回りくどいかもしれない、これらの考えかた次第によっては、高齢者介護の現場において、特に新人職員が被りやすい「精神的ストレス」を制御する術なのであろう!あせらず、高望みせず、見返りを期待せず、それでいてその人らしい人生を全うできるよう支援していける専門性を持った職員に育ってくれるものと信じている。私は、職員に対して、『 自己覚知 』をよく唱える。自分自身を知り、自らを律して責任ある介護を実践できるためにも、まずは自分の出来ること、苦手なことを性格に掴み、それに対して素直な自分で居ることがストレスも虐待も拘束もしない介護に直結するものと信じている。決して綺麗ごとではなく、高齢者にとって、一分、一時間、一日は我々異常に貴重な瞬間なはずである。其の大切な時間を理解できれば、何度も繰り返す苦労なんて、大した時間ではない!と思う。

 職員の精神的なストレス。そうは言うものの、コントロールは困難である。困ったときには、一歩下がって見つめてみること。そして、自分の気持ちを整理して考えること。ちなみに、夜、仕事を外れて酒を飲むことや、好きな音楽を聴くこともストレスの解消には役立つ。しかし、深酒をしても何も解決には至らないことを思い出してほしい。我々の神経は、そんな酒で誤魔化せるほど単純ではない。

2010/10/14
三重県地域密着型サービス協議会 一斉防災訓練

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10月13日(水曜日)、もう昨日のお話になりましたが、太陽の家の加盟する「一般社団法人 三重県地域密着型サービス協議会」では三重県内のグループホーム及び認知症関連施設の一斉防災訓練を実施いたしました。(写真) この企画は、ばらしてしまえば、非常に不謹慎かもしれませんが、以前、東京にて全国グループホーム団体連合会の会合に参加した夜、一部の他府県代表と飲んでいる時に思いつき、そのまま趣意書に書き落とし、会員の皆さんに協力を呼びかけたものです。

目的は、今、この近畿地方では多重型巨大地震の発生が叫ばれ、また近年、連続するグループホームにおける火災によって入居者の皆さんの死亡が問題となっており、私達の協議会としても、火災や風水害との遭遇は、則利用者の命にかかわる大事件であり、何かの手立てを講じなければならないと思う事が発端です。縦に長い三重県。被害の状況も、その施設の立地、環境、また施設の程度によってまちまちのはず。認知症を患う入居者の皆さんを、いかなる災害が起ころうとも、同じ会の事業所の協力を得ることによって、生活を守る事が出来れば最高です。

 社会福祉には「自助」「公助」「共助」という言葉があります。「自助」とは、自分自身で自分を救うこと。「公助」とは、公的機関による援助を言います。「共助」とは、お互いが協力して助け合う事を言います。そして、付け加えるとすれば「互助」が我々の所属する協議会がお互いの知識と力を終結し、お互いの事業所を補い合う、補足しあいながら助け合う姿勢とでも言うべきでしょうか!

 今回の訓練を通じて、もう一つの目的として、グループホームの運営は地域の皆さんの協力がなくして健全な施設運営が困難であると言う点です。確かに、近隣の皆様にも自らの生活を継続していかなければいけないという責務があります。その中で、ちょっとした協力できることも沢山存在するのですが、そのちょっとした小さな協力が、大きく認知症介護には不可欠なのです。

 この訓練を通して、地域密着であるグループホームを運営する事業所並びにそこに働く職員さん達の意識改革と災害に対する意識の啓蒙に役立ってくれた事と思います。

写真には、太陽の家で行われた防災訓練の模様です。そして、この訓練にお忙しい中、急きょご協力いただきました民生委員の玉田様に心より感謝申し上げます。また、この訓練の模様を三重県の市民の皆様へ報道をつうじて告知して頂いた三重テレビのスタッフの皆様、ありがとうございました。

2010/10/12
Never Show your pain!

先日、仕事先のフランス人との話の中で登場した言葉が表題の通りの言葉です。つまり「痛みを見せないこと!」と直訳すればなる言葉ですが、この言葉だけでは、何のことやらサッパリ分からないと思うので説明します。

この日曜日の直射日光の厳しい、久しぶりの夏日のような日。僕は、ある仕事を実施していました。このフランス人男性と共に、汗を流して必死になって仕事をしていたのですが、その時に彼は、暑さを物ともせず、涼しげな顔をして業務を遂行していたのです。そういう私はと言えば、汗の為にネクタイを締めたカッターシャツは汗でべったり。着ていたスーツの上着を脱いで、ただひたすら汗を拭くばかりの状態でした。走り回った結果という状況下で、汗は飛び散り、意気も上がる中、彼はなんともないような涼しげな顔をして立っています。僕は不思議に思い聞きました。

「君は暑くないの・・・?」すると彼は

「暑いよ!」と何とも無いように平然と答えるのでした。それで、彼に次に汗はかかないのか?とたずねると

「かくさ!」と、またまた飄々とした顔をして答えて、それでも平然と立ち尽くすのでした。そんな僕は、何で?という疑問ばかりが浮かんできて、平然としている彼を見つめて、更に踏み込んで聞きました。すると彼は

「 Never show your pain! さ !」と言うのです。つまりは、自分の痛みを見せないことが美学だと言うのです。それを聞いて、私よりも若いくせに・・・と腹立ち、負けて入られないと濡れたカッターシャツの上に、上着をはおり、平然と嘯くように横に黙って立ちました。意地というか、プライドというか、他人に弱みを見せないことが、彼の言う男の美学なんでしょう。一本取られたと言う気分で恥ずかしかったことが印象に残りました。


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