昨晩、東京の山手線や埼京線が一時不通になった。同軸ケーブルとの接触事故で架線が切断されたことによる停電が原因のようであった。世の中、どんどんと便利になり、いたる場所でもインターネットの無線ランが張り巡らされ無制限に情報のやり取りを可能としている。しかし、これらの便利モノも電源があってはじめて有効となるモノばかり。停電ともなると電車すら単なる「箱」となってしまう。帰宅を急ぐサラリーマンが二時間以上も動かない電車の車内に閉じ込められ、椅子に座っている人なら兎も角、つり革にぶら下がる乗客にとって立ったままの数時間は辛い。私も都内の移動には地下鉄や山手線を利用することも多いが、旅行中に、このような事故に遭遇することは、直、自分の上京の目的に遅れが生じることとなり考えるだけで恐ろしくなる。
電車ばかりではなく、普段から何気なく使っていて生活の一部となっている携帯電話でも同じことが言える。バッテリーが切れてしまっては電話の役目すら果たせない。車にしてもガソリンが無くなってしまえば非常に重いお荷物となってしまう。普段から便利さに浸りきって、その便利さが永遠に続くものと勘違いしている文明の利器もエネルギーソースが在って初めて役に立つ代物。デジタル文化に犯されアナログを馬鹿にする今の世代の人々に、改めてアナログの有用性を証明する事件であったと思う。
カットボランティアの竹田さんです。毎月二回、太陽の家の利用者様の頭髪をカットして頂いております。竹田さんには、いつも安価なカット代金で協力して頂き、本当に助かっています。
竹田さんは、セミプロのアスリートとして色々な大会に出場するスポーツウーマンですが、そんな強靭な研ぎ澄まされた筋肉からは想像できない繊細な指先を駆使して、利用者の皆さんの整髪を行っていただいています。認知症の特異な周辺症状を持つ利用者の方に対しても、今まで整髪拒否もなく、また事故もなく、素直に整髪させていただけるのも竹田さんの人間性に起因しているものと想像できます。とても優しい接遇は、利用者の皆さんも自然と従えるような雰囲気にさせる技術を持ち合わせている方なのです。竹田さんのお陰で、利用者の方々の整髪に際し、ご家族の負担軽減に役立てて頂けることは、施設としても喜ばしい限りです。これからも、うちの利用者の皆さんのこと、よろしくお願いします。
今月29日の午後には、当グループホーム職員全員で夜間を想定した火災訓練を実施する予定でおります。最近発生した北海道のグループホーム火災による死傷者の報道を受けて、グループホーム太陽の家でも夜間は一人職員の体制で運営を行っており、火災事故は入居者は元より、職員自身も非常に不安であることと思います。今回の事故を教訓にし、太陽の家利用者の皆さんの命を守るために出来る限りの予防的処置は実施しているつもりです。例えば、つい最近では簡易スプリンクラーシステムの設置を行ったり、消防本部の立ち入り検査を受けたりして万全を期しているつもりです。しかし、これだけ万全な対応をしていたとしても火災は起こりえます。もしもの火災に際し、次に重要な課題として、「訓練」があります。火災訓練を通じて火災の場合の連絡方法、消火活動、避難誘導等を体で覚えることでパニックを防ぎ、冷静な対応が可能となると考えています。
実際、太陽の家では火災報知機、スプリンクラー設備等は存在するものの、これらの消防設備をフルに生かすためには、しっかりとした取り扱い方法の確認が必要です。今回の消防訓練には鈴鹿市消防本部より消防士に同席願い、一連の訓練を見ていただく予定です。また、訓練終了後に色々なアドバイスを頂戴するつもりです。
太陽の家では、火災によって入居者の命を奪うことの無いように職員一丸となって防災に努めてまいります。
昨日の黄砂の量は、今までにない量が降り注ぎました。ガレージに保管されている車両以外は全て泥水を浴びせられたように黄砂で真っ白(真っ黄色?)に汚れてしまったのではないでしょうか?太陽の家の送迎車両も自分の個人の車も全てが、見事に薄汚れ、みっともない姿になっていました。今朝から洗車の繰り返し、手洗いで7台を洗うのも疲れます。
また、今日は太陽の家玄関口を模様替えして見ました。玄関の自動ドアを入ってすぐに観葉植物が無造作に並べられていたのですが、別の場所(男子のロッカールームに入れられていたアンティーク家具を持ってきました。
鏡付きのドレッサーですが、随分前にアメリカから仕入れてきた家具です。観葉植物やテーブルランプをあしらって少しだけ模様替えをしてみました。夜、明かりを暗くした中で見てみると、結構、温かな雰囲気が漂ってきました。
56歳を過ぎ、今更学校もないだろうと思っていたのですが、今回、日本福祉大学に学んで多数の教授陣とお会いする中で、勉強の面白さに初めて気づいた気がする。この気づきがもっと若い頃にあったなら、今頃は自分の思い描いた道を歩んでいたかもしれない。または、また別の道を歩んでいたのかもしれないと思います。
日本福祉大学では、社会福祉を学んでいたのですが、その科目の中に世界の貧困と社会構造の関係や発展途上国における貧困問題等を研究する教科もありました。京都大学のその分野の教授を外部講師に講演を聞いたりしながら、資源消費量に準じた世界地図をみながら世界のバランスを考えたり、スウエーデンと日本の社会福祉の比較を学んできました。貧困問題は世界的に大きな問題となっており、武力衝突の根底に存在する問題でもあります。日本国内に於いても、貧困への連鎖という問題が顕在化しており、負のスパイラルとも言われ、貧困から抜け出す事の出来ない諸問題があふれています。
私の実践する業務は高齢者介護ですから、世界の貧困とはかけ離れたテーマともいえます。しかし、高齢社会の中でも人間の考え方や生き様が、高齢となって障害を抱えてしまった後に、少なからず影響を及ぼしているケースも珍しくありません。人間の一生は短いものです。長寿社会となった今でも、働ける(自分自身の能力をフルに発揮できる時間と言えば良いのでしょうか?)時間は限られています。今の私がその境地に近づいています。これから先に自分の知識を高めて、どれほど社会に還元できるのか?は、当然若い人たちに比べても残り時間は多くありません。また逆に「無駄」という解釈もできます。
社会福祉士の国家資格を取得して、今まである意味、目標を定めて一直線に進んできたものが資格取得と共に消滅してしまった感もあります。この間、自分の時間の大半はテキストを読むとか学校の試験の準備をするとか、常に机に向かう生活だったのですが、この3月15日の発表以来、とても手持無沙汰となっています。テスト勉強であれ何であれ、自分自身の生きる目標と言えれかもしれません。国家試験までの一年は、風邪をひいては時間の無駄等の一種独特の緊張感が存在しました。特に昨年の夏以降はケアマネの試験と社会福祉士の試験の連続で、体調管理に神経を使っていました。まぁ、そんな姿勢で臨んでいたわけですが、この期間、学べるものは何でも吸収しようと言う旺盛な感覚は、全てにおいて資格取得に起因しているのです。
机上の空論と言われるかもしれませんが、私には机に向かって福祉論を考え、文章にし、論じることが向いているのかもしれません。それでは、何のために資格取得を求めたのか?となりますが、まず一つの答えとして「憧れ」があったと思います。私にとっての社会福祉士は対人援助やソーシャルワークの専門職として光り輝くものとして映っていました。資格の名称に憧れたわけではありませんが、仕事として人間の幸福の理想郷のような輝きです。
全ての人が幸せになるために!と言うと大きすぎるのですが、人間の心理から、歴史的な背景から、多面的に幸福感とはなんぞや?といつも問いかけているような毎日でした。こんな日々を送らなくても良くなった日から、とても空虚な毎日を過ごしているようです。この年になって・・・というRegretばかりですが、自分のライフワークとして、次は大学院で福祉経営を学ぼうと考えています。
特に今のグループホーム業界、介護保険制度以降、営利法人の参入が認められ小規模施設の多くに営利法人の参入が見られます。そして、ここ一年の間にも数々の不祥事が露呈し指定の取り消し等の行政処分を受けるケースが増加しています。社会福祉を経営するということは?どうすれば高質な介護サービスを提供し尚且つ利益も追求できる事業経営が可能なのか?を探ってみたいと思っています。
今後、自分の資格を如何に社会還元できるか?もっともっと学びを広げて考えてゆきたいですね・・・!
まだまだ陽が落ちると肌寒い日々が続いていますが、太陽の家の裏庭には純白の木蓮の花が咲きました。木枯らしが舞う冬の間中、硬い蕾のまま寒さに耐えてほんの少し春の陽気が感じられるようになって、枝についた蕾がいっせいに開花しました。木蓮の花の寿命は短く、開花して一週間もすれば花びらは散ってしまいます。その後、新緑の芽がもぞもぞと芽生えて、太陽の光が強くなるにつれ葉っぱは厚く、色濃くなって大きな日陰を提供してくれることとなるのです。真夏の暑い時期に木蓮の木陰で本を読むと、心地良い風に頬をくすぐられ、優雅なひと時を感じることが出来ます。今年も、そろそろ、そんな季節の到来が近づいています。
太陽の家を設立して、この4月で丸6年が経過します。今まで訳分からずの手探り状態で運営を行ってきました。中には、私自身の福祉に対する知識不足で、色々な面で職員にもご家族にもご迷惑をおかけしたこともあります。この6年間に沢山の経験を積みながら、日本福祉大学通信教育学部に学ぶことを決意し、今年の1月末の第22回国家試験を受験いたし、昨日の合格発表に自分の受験番号を確認いたしました。合格通知が郵送され、登録を行えば、はれて社会福祉士として活躍できるようになります。 同時に、昨年の10月に実施されました介護支援専門員試験に関しても合格させていただきました。ケアマネジャー試験に関しては、実務者研修を終了した後に登録を行うことで業務を行うことが出来ます。この3月3日付け実務者研修を終了し、ケアマネジャー登録を行いましたので、この資格についても近々認定されることと思います。
これらの資格を取得したときに感じたことは社会的責任の重さです。社会福祉事業を行う者として、今まで以上に強いコンプライアンス意識と弱者救済に心がけた社会福祉理念の代弁者としての責任を重く感じます。資格試験こそ一発で合格できたものの、実経験はまだまだ未熟です。これから先、どれ程自分の資格を生かした社会福祉援助が可能か分かりませんが、今後ともご支援・ご鞭撻のほどお願いいたします。
施設長 玉田浩一
消防法で新たに定められた275平米以上の規模の高齢者施設におけるスプリンクラーシステムの導入に関し、去る平成22年3月3日、私ども太陽の家では無事、全館にスプリンクラーシステムの設置を終了。同日、鈴鹿市消防本部の完成確認検査を受けました。これにより、太陽の家では既存の火災通報装置と合わせてスプリンクラーシステムの設置の両面から、すべての基準を満たしていることとなりました。
先日の北海道札幌市のグループホーム火災では、社会的に大きな関心を呼んでおる最中、入居者ご家族の皆様には、これらの不慮の火災事故を思えば、とてもご心配なお気持ちであろうかと思います。私どもの施設では階段下の納戸の中までスプリンクラーを設置しております。二階グループホームの各居室、居間、リネン室、納戸等の全てにおいて、もしもの火災に対応できるものとなっております。合わせて、近日中にグループホームの夜勤帯を想定した火災訓練と職員の誘導のもとで避難訓練を実施いたすつもりです。
火災事故を可能な限り防ぎ、入居者の安全を保障することは非常に難しいことである認識を新たに、職員一丸となってもしもの時の備えを行ってゆきます。
今日の未明、北海道のグループホームで火災が発生し、入居者7名が死亡する痛ましい事故が発生した。また、兵庫県の病院では若い看護師が寝たきり状態の入院患者の肋骨を折った事件により逮捕されている。同様に、三重県の松坂のグループホームでも軽率な職員の行動によって入居者への虐待と人権侵害が起きている。看護と介護の世界で、非常に粗悪な行為によって高齢者傷つけられている。
これだけ介護の質が叫ばれ、社会的にも重要視されている中で、不始末の連続である。一体全体、どうなっているのだろうか?
うちも他人事として放置できない程、これら不祥事の連続に、非常に恐ろしい気持ちで管理状態を確認する必要性がある。