最近、iPodなる(写真の物体)手持ち式録音・録画装置を入手した。世間一般にはアイポッドという名前で一般的家電量販店などで販売されている商品である。いささか、頭の構造が古物化してきた私には扱いが困難な状況がある。つまり、この物体、大きさ的には横9センチ×縦4センチ×厚さ5ミリという極小の機材ながら、結構な優れものである。なんせ市販のミュージックCDなど1000曲以上のミュージックを記憶して、それをまたイヤホンを使って再生することが可能なのである。この厚みの中に、どれだけの記憶容量が含まれ、どれほどの電池容量が含まれているのか・・・まか不思議な物体である。
さて、この優れものに驚いてばかりではなく、この物の扱いの難しさは中途半端ではない。前にも触れたように、この大きさの機械の中に大容量のメモリー機能が装備され、おまけに何時間も電源なく音楽を再生できる内蔵バッテリーを持っている。そして、この物体を扱うには、まずコンピュータが必要である。操作の基本として、まず、手持ちのCDやインターネットより音楽をコンピュータにダウンロードして、そのデータをアイポッドにコピーするのである。すると、コピーされた音楽が再生されるという仕組みである。
しかし、問題はここから始まるのである。この商品、取扱説明書といわれるマニュアルの類が購入時のパッケージの中に含まれていない。すべて、この製造メーカーのインターネットにアクセスして、そこから必要な情報を引き出して、使用方法をマスターしなければいけないのである。
私は最近では、なんとかインターネットに接続して、それなりに文章を作ったり、調べ物をしたりすることができるようにはなった。しかし、この物体の取り扱いに関しては、いまだに不明瞭な点が多く。データの追加ができないでいる。つまり、ある程度の音楽を録音した後で追加的に音楽を録音しようとするときに、以前より入っていた音楽のすべてが自動的に消去され、常におはじめと同様の状態となってしまうのである。その度に、何枚もお気に入りの音楽を繰り返し入力しなければいけないのだ!
歳を加えるということは厳しいもので、このような小さな機械ひとつにしても満足に使いこなすことが難しくなってくる。今日も、ケアマネジャーの研修の中で高齢者の介護計画作成の方法をまなんでいたが、若い者から見ると簡単な行動も、華麗とともに実行できなくなる現象が理解できるというわけである。今時の若者にとっては、おそらく朝飯前の操作であろうが、私自身の頭脳も少々ガタが出てきたのかもしれない。(もともと、ほかの人と比べても安物のコンピュータ程度の頭脳だから、何とも説明のしようがないが・・・・)
まあ、とにかく、こんな新しい機械に嫌々ながらも付き合っていかないと、余計に老けるような気がした。・・・・・・・