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ブログ-施設長の部屋

2024/2/13
個人としてのつぶやき

今、なぜかしら「WOMEN  Wの悲劇」にはまっている。

それも今の年齢となった歌手の唄うこの曲がとても気に入っている。

夜、眠れない時に、繰り返し、繰り返し、この曲を聴き

タバコを吸いながら、その紫煙を目で追っていると心安らぐ。

認知症ケアを仕事にして、20年。

こんなに大好きだ!とお気に入りの楽曲も

僕が認知症となってしまった時には、すべて忘れてしまうのだろうか?

それとも、かすかに古い良い思い出として甦るのだろうか。

僕は、この曲を聴きながら、すべてのフレーズと曲調に

自分の過去の思い出やエピソードを重ねて聴いている。

音楽と言うのは、すべての人が、その音楽に自分の過去を重ねて心に残すものなのでしょう。

その時、その時の自分が感じていた壮絶な、または大きな喜びや感動を音楽に重ねる。

その人の育ってきた環境、体験したこと等の思い出がいっぱい詰まった音楽。

認知症の人にも、それぞれの思い出の一曲があるはず。

僕がぼけ老人となっ他時には、この曲を聞かせれば、きっと涙を流し、思い出に浸るはずだ。

こんな思い出の曲探しも、認知症ケアの大きな役割でもあるのかもしれない・・・・

今日、認知症に関するカンファレンスを行った。

その中で、認知症の人の繰り返しの訴えや、意思の疎通の図れない困った

状況にイライラする状況について話し合った。

認知症の高齢者を支援することには、非常に困難な困った状況に直面することが多い。

実の家族でも。認知症の人と接し続けることに負担があるほどで

赤の他人の我々でも同じように精神的な負担は大きい。

イライラして、怒鳴りたくなる時もある。

認知症本人の気持ちを和らげるためではなく、介護する側の僕ら自身の思い出の曲をきくこと。

そして、何とか気持ちを静めて、もう一度再挑戦する勇気を養うこと・

そんな力を与えてくれるのではないかと思っている。

 

 


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