太陽の家

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ブログ-施設長の部屋

2009/9/28
勤務表を作成!

 私の唯一の重要な任務である勤務表作成の業務は、思いの外重労働で頭を悩ますひとつです。うちの施設では職員の希望するお休みを事前に聞いており、その希望日を取り入れて勤務表を組んでいます。職員の希望を聞く?!・・・なんで?そのような事を聞くの?と言われますが、私達の業務は24時間、365日体制で稼働しています。職員さんだって人間ですし、社会生活を行って毎日を過ごしています。そんな彼らの唯一の頼みなら、聞いてあげた言うというのが人の心かな・・・と思いつつ今まで来ました。しかし、しかしです! この日程調整が難しい。休日の希望日が重なる場合や、人員配置上の観点からも、職員さんの希望する通りに組もうとすればするほど、私の頭はフル稼働せざるえないのです。ただでさえ旧式の頭脳がフル稼働するわけですから、パンク寸前。それでも、月末には余裕を以って組み上げたいと必死です。

  人間、どこかで必死になる場面もないといけないのです。

 そう自分に言い聞かせて月末の勤務表作りに頭を悩ませています。

2009/9/22
イタリアのキャンディと言われ・・・・食べてはみたものの・・・・

dsc01815.JPGdsc01814.JPG  容器が可愛いでしょう!!

  このキッチュでノスタルジックな器が気に入りました。昔の日本で販売されていたようなドロップなるものを想像してしまい。ついつい購入しました。イタリアのキャンディーと言うのも、イタリア大好きの私には興味があって買ったのですが、中の黒いキャンディーを口に入れて・・・・・ううっ・・・・ぐえ!ってなわけで、苦~い、アブサンみたいな味がする!あまくな~い!変!って

本当に顔をゆがめてしまうような代物。ついでに、職員さんにおすそ分けしてみた。全員に差し上げて、一人は口に入れるなり奥歯で噛みつぶして最悪の事態を招いていた。9割の人は二度と食べたくないという感想でしたが、グループホームの入居者さんは、結構お気に入りで3粒、余分に差し上げました。

 正確にこの食べ物の味を解説するならば、匂は黒砂糖のようなにおいがします。一個は小さくて、写真のように黒く光っています。固くてキャンディというイメージそのままですが、口の中に入れて直ぐは黒砂糖のような自然の甘みがあるのですが、次に強烈な苦みが出てきます。同時にアブサン(昔のお酒ですが、フランスにも同じようなお酒でぺルノーってのがあります)のような香りがします。別に悪くもないのですが、口の中が異様な痺れが残りそうな強烈な味でいっぱいになって、口の中で溶かしてしまうのは、ちょっと遠慮します!って感じの物でした。写真を添付します。もしも興味のある方は、太陽の家の私の事務所までお越しください。一粒試しにどうぞ!

2009/9/21
丸子さんと散歩して思う事

dscf0059.jpg  dscf0218.jpg  

 今日は丸子さんと昼食前に一時間をお散歩に出た。近所の公園まで幹線道路を使って歩きながら思ったのが、日本の道路整備に関して、高齢者にはとても使い勝手の悪い設計である事を今更ながら強く思った。

 第一に、車道と歩道の分離が確実に実施されていない。

 第二に、歩道と車道の段差がきつすぎる。

      横断歩道を利用するにも、歩道から横断歩道に至るまでにかなりキツイ傾斜が存在する個所が多い。

 第三に、歩道の舗装表面が荒れていて(街路樹の根や歩道下を流れる巨大排水溝のための鉄製スリットタイプ固定蓋など)    

      車いすや杖歩行には転倒のリスクが大きい。

 第四に、歩道上に障害物が多い、例えば沿線沿い商店ののぼり旗や看板、歩道橋の支柱が設置され、歩道が極端に狭く

      なっていたりする。

 書き出せば限がないほど日本の道路事情の貧弱さが存在する。国土が狭く、古くからの入り組んだ敷地形状の中を区画整理出来ているところはまだしも、旧道の拡幅工事だけで対応している状態では、余裕のある歩道を確保する事も困難でしょう。ただ、高齢者に関わらず身体に障碍を抱える人々にとって、日本の道路を利用するには危険が多すぎるように思いますね。アメリカのような広大な土地で、街自体も荒野の中に新しく作られているような環境だからこそ、道路を中心に宅地開発は可能ですが、日本のように宅地開発が先に行われ、次に道路整備をする逆パターンでは、歩道の役目が侵害されていくのも分からないではないですね。

2009/9/19
太陽の家の丸子さん  Vol.19  息子はいくつになっても良いもんだ!

 今日は丸子さん、貯め撃ちです。一気にVol.18,19と書くこととなりました。

 敬老の日を挟んで全国的に大型連休の初日にあたる今日の土曜日。うちの丸子さんだけではなく、他にも実の息子さんが面会に訪れました。ちょうど入浴中だった丸子さんでが、普段だと入浴も渋るのですが、今回は偶然にも息子さん家族が訪れることは知らないはずなのにお風呂に入っていました。髪の毛もシャンプーして爽やかな雰囲気。ドライヤーで髪を乾かすのもジレッタイような様子で職員のドライヤーの風を受けていました。

 もう一人の利用者さんは息子さんに連れられて主治医の先生を受診。うちの栄養管理が良いのか、職員の努力の賜物か?患っていた糖尿病も改善し、後しばらくで血糖コントロール薬が不要になりそう!と先生に言われて帰ってきました。息子さんも大層喜んで、今後に期待したいと満足げ。

 二人の利用者さん、共に実の息子に会えて、さぞや嬉しかったのでしょう。息子さんが帰られた後も終始にこやかな顔でした。

 『丸子さん、今日はご機嫌だねエ!』と尋ねてみると

 「息子が来てくれたん!」と喜んだ声で答えてくれた。

 『いつ来てくれたん・・・?』と、わざと引っかけて聞いてみると

 「昨日・・・!」と言う返事が返ってきた。

 『・・・・・・・?』 ふにゃ?今日じゃあなかったっけかぁ・・・・??と思いながらも聞いてみた。

 『昨日来てくれたんかア・・・? 今日じゃアなかったの??』

 少しだけじっと考えていた丸子さんだけど、思い出したらしく

 「今日やったなァ・・・」と話す。

 それから二人でふざけて会話している横から、もう一人の息子の面会のあった利用者さん

 「息子はいくつになってもええなぁ・・・」と言った。

 「息子はええわア・・・・」と丸子さんもポツリと呟いた。

 二人とも本当にうれしそうな顔をしている。息子さんを見送る丸子さんを玄関のモニターテレビで見ていたが、僕は名残惜しそうで、何度も何度も手を振る丸子さんの後姿を思い出した。

 認知症高齢者の皆さん、グループホームに入っても決して幸せではない。家族みんなと一緒に暮らせることが一番幸せなのです。でも、一緒に暮らしていると家族が崩壊してしまうほどの問題も実在します。少しさみしい思いはするだろうけど、この関係が一番幸せなのかもしれません。小学校の国語の先生が教えてくれた言葉を今でも思い出します。「親」という漢字は、学校に出発する子供を親は木の上に立ってまで見送る。と書くんだよ!と言う言葉でした。

2009/9/19
航平です!
2009/9/19
太陽の家の丸子さん  Vol.18 (浮気を見つかったような・・・)

dsc01805.JPG

  このタイトルが、何とも言えない響きではあるが、今日の丸子さん。正確にいえば、もう一人の丸子さん。(太陽の家には沢山の丸子さんが居るのです)今日は土曜日ですから、デイサービス利用者も若干少なめでした。お昼前にいつもの馴染みのばあさんとスキンシップ(毎度の事ですが、ハグをしたわけです・・・)。そんな現場を丸子さんは訝しげ眺めながら言いました。

「冗談はええけどさ・・・○○さん・・・どうなんさ!?」この言葉だけでは普通の人は意味が分からないと思いますし、少し過去の状況を説明しないと話のあらすじも理解は出来ない事ともいます。

実は、私の母親も加齢による膝の関節の変形による痛みから要介護認定を受けていまして、この太陽の家デイサービスセンターを一時期利用していました。(今は、もっと専門的なリハビリ中心の施設を利用していますが)

この丸子さん、私の母をその頃から、私の妻と勘違いしてしまっているのです。私の母が、太陽の家に顔を見せなくなったことは、丸子さんには理解できるのですね。しかし、未だに母を妻と誤解したままで(何度説明してもリセットが効かないのです)おまけに、妻(?)不在の中で堂々と他の女性(利用者のばあさん)をハグするのですから、これは正直、丸子さんにとって見過ごすわけにはいかないのでしょうね・・・嫌味を込めて言われてしまいました。

あはははは・・・・・( 難しいですね!)

2009/9/18
太陽の家の丸子さん   Vol.17

 丸子さん、今日も昨日に引き続き体調不良の訴えです。看護師が検温をして36.1度ですよ!熱は無いですよ!と言っても聞かない。絶対にどこか体に悪いとこがある!と言い張る。何を言っても、がんと聞き入れない。暫くすると、一人で玄関まで歩いていく。周りにいる職員は横目で確認しながら、次の動作を見守る。

丸子さん、玄関の自動ドアのセンサーに届かないので腹立ちまぎれにドアを一回だけ叩く。でも、悲しいかなドアはビクともしない。この時点で、看護師が介入。傍に駈け寄り話しかける。玄関脇の椅子に腰かけてもらうように声がけをしている。丸子さん、看護師の言葉に従い、玄関脇の椅子に腰かけながらも、非常につらそうな顔を見せながら座っている。

私も見るに見かねて傍によって話を聞くこととした。

『丸子さん、どないしたん・・・?どっか痛いの?』と、彼女の顔を覗き込むように尋ねてみる。

「そこらじゅう・・・」と丸子さんは顔をしかめて答えてくれた。

『ふ~ん、痛いんや!かなわんなぁ・・・痛いのは・・・ほんで?何処へ行くの?』

「前の薬屋へ行って、薬買ってくる!」と丸子さん。今日は結構、喋ってくれる。

『そっか!薬屋なぁ・・・丸子さん、もうちょっと待ってくれへん??女の子がもうすぐ休憩から戻ってくるんで、それまでここで待ってえな!?』と問いかけてみる。

「なんで、待たなあかんの?」と丸子さん

『なんでって・・・前の道で車にひかれても困るやろ!?』と返す。

「ええのや!自殺してくるんや!」と、丸子さん、とうとう投げやりな発言をし始める。こんな時は何を言っても聞き入れてくれない丸子さんだから、いっその事自由に行かせてあげれば良いかもしれないと考えて問いかけてみる。

『よっしゃ!分かった! それなら一人で行ってきてええよ!」と言いながら玄関のドアを開ける。自動ドアを押さえながら丸子さんの表情を確認していたが、一向に椅子から立ち上がろうとしない。そんな丸子さんに再度外出を促すが同じく、椅子から立ち上がろうともせず、一言つぶやいた。

「あんたらが、知っとる中で自殺はできへん!」 この言葉を聞いて、内心『よっし!』と感じた私は、畳み込むように丸子さんに二階の冷蔵庫に薬が常備されているか見に行こう!と促した。多少は嫌々ながらではあったが、丸子さん素直に私の案内に従ってエレベーターに乗ってくれた。あとは、二階の居間の冷蔵庫に冷やしてあるオロナミンCを飲んでもらえばOKだ!

2009/9/18
太陽の家の丸子さん  Vol.16

dsc01804.JPG

 最近の丸子さんに変化がみえ始めて数週間がたつ。この前までは鏡に写る自分の姿に話しかけていた丸子さん、最近では、そんな鏡の中の自分に恐怖感を覚えるようになったのか。私達にこぼすことがある。

「あの人、いつも私の周りにいるのよ!」と。

以前まではお友達として話しかけていた相手(この場合、鏡に写る自分の姿ですが)、最近では少し煩わしくなってきたようで、なぜいつまでも付きまとうの?!と言わんばかりに鏡の相手をにらみつける。

丸子さんの今の様子を聞いて、この文章を読む人々は、どのような印象を抱くのであろうか?恐らく、実際の丸子さんを紹介したとして、認知症を見ぬける人は少ないのではないかと思う。それ程、本人は普通のばあさん(と言うより、奥さん)なんである。歩くことも、話すことも出来る。他者の話しかけにしっかりと答える事が出来る。私のちゃちな芸に対してもそれなりの反応を示して笑ってくれたり、批評してくれたりする人からは決して想像できない姿がそこにはある。

認知症の恐ろしさと言うか、認知症介護の難しさを感じてしまう。

そう言えば、認知症の症状には中核症状と周辺症状があるということを学んだが、この状態を放置し、難の精神的な支援をしなければ鏡の相手に物をぶつけたり、その相手に向かって暴言を吐いたりしてしまう。つまり、暴言、暴行の問題行動があると判断されてしまうのです。認知症グループホームにおける専門性とは、この時点で心の安定を図るための処置をするかしないかで決まってしまうことなのです。

2009/9/18
グループホームへの入居申し込みをしたいのですが?

 太陽の家への入居のお申込は、このホームページの中のグループホーム・サービスページ下に入居申し込み用紙が入っております。文字をクリックしていただきますと用紙が表示されますので、プリントアウトし、必要事項をわかる範囲で記入の後、当事業所までFAX送信してください。

2009/9/17
いねむり病???

 医学の世界にこんな病名があるのだろうか?最近の僕は、やたらめったら眠い。今はテスト勉強中の身であり、少しでも勉強をすべき大切な時間。勉強机に向って本を読み始めると眠くなる。まぁ、昔から勉強は大の苦手。その後悔を繰り返さないためにもと思い資格取得に向けた勉強中なのだが、やはり睡魔には勝てない。おまけに、最近は午後になると熱感があり、体全体に汗があふれる。額に触れてみると若干の発熱があるようだ。

 一度、体温でも測ってみて結果次第によっては、病院の門をくぐろう!と、思いながら体温計を脇の下に突っ込む。

『  35.4 ・・・・・?!』熱はない。熱が無いって・・・?それなら、この嫌な感じの汗は何???と考えながら。そうか・・・!ただ単に仕事したくない!

仕事に対する拒否反応が出ているだけか・・・

仕事がきらい!との思いは無いのですが、最近目がかすむようになって(加齢現象?)書類とパソコンを交互に見たりすることがとても辛くなってきました。老眼鏡なる物にも頼ってはいるのですが、これが何とも使い勝手が悪い。遠くのものが見えない。人間の目やその他の機能は本当に良く出来たもので、失くして初めてその重要性に気がつくものです。視力調整ができにくくなると言うことが、これほど不便なこととは知らなかったです。


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