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ブログ-施設長の部屋

2009/8/4
音のない盆踊り

イヤホンで曲を聴く「無音」の盆踊り――!!  愛知県東海市の住民らが、こんな常識破りの試みをして反響を呼んでいる。

■騒音対策もあるが、地域振興を主眼に

  「こええよ…」
  「儀式に見えるぞ」
  「どこのカルト宗教か」

 ネット上では、無音盆踊りを想像して、こんな極端な声も漏れる。これらは、2ちゃんねるへの書き込みだ。

 この盆踊りを行ったのは、愛知県東海市の大田町住民ら。町内にある東海市青少年センター駐車場で2009年8月1~2日にあった地元の夏祭り「ザ・おおた・ジャンプフェスティバル」で、民踊団体などの50人がイヤホンを着けて実際に「炭坑節」など4曲を踊った。

 仕組みは、FM電波で曲を飛ばし、踊り手が携帯ラジオで受信するというもの。両日とも1回、15~20分間、ラジオを浴衣の帯に挟んだ踊り手が、静かな会場の中で耳のイヤホンを頼りにステップを踏んだ。

 この無音の盆踊りの記事をネットで読んで、とても興味をもったので皆さんにお知らせしたくブログに紹介します。僕は、騒音公害や近隣住民の苦情の世の中に違和感を感じながら読んでいました。私の家の横には大手のゲームセンターがあります。もちろん、商業地域に建てられた自宅ですので、深夜になっても人の動きがあることは承知で建築しています。ある面、常に人の目があるという点では、安心できる面もあります。しかし、深夜の2時、3時になっても若者の話し声や笑い声等が聞こえてくるのも困った問題でもあります。しかし、それがために安眠を妨害されていると考えることもありません。

 そして、逆に音楽もなく、浴衣を着た集団が輪になって無音で盆踊りを行っている姿は客観的に見ても変です。同じようなステップで下駄や草履の地面を踏む足音が響き、同じようなリズムで手を打つ音が響くほうが不気味なような気がします。夏ですから部屋の窓を開け放ち、生ぬるい風でもいいから肌で自然の風を感じながら、スイカを食べ、蚊取り線香のにおいにいぶされつつ遠くに流れる盆踊りの音楽を聴きながら日本の四季を感じる。とても日本らしい光景であると思いますが、皆さんはいかがでしょうか?

  この無音の盆踊りの実施は、そのまま今の日本の高齢者問題を感じさせます。つまり、周りの住民との関係が疎遠になり個々の家が孤立化していることです。高齢者単独世帯が増え、隣で誰一人知らずにひっそりと亡くなっても知らない。そんな隣近所の関係の崩壊が、このような無味なソサエティーに変わってきている証拠のような気がします。

 そう言えば、今日放送されたNHKのクローズアップ現代、企業の内部統制いついてを観て同じような気持ちになりました。内部統制とは、企業に課せられたコンプライアンスへの対応が、働く者の労働意欲を奪うことにつながり、同時に仕事に対して恐怖観念さえも抱かせてしまう結果となっている現状を取り上げていた。私たちの福祉の世界も同じような内部統制に近い「リスクマネージメントやあらゆる起こりえる問題に対応するためのマニュアル作成」等が義務付けられています。これらのマニュアル作成には、介護からはかけ離れた次元の対策を事前に洗い出し、その対応策をマニュアル化することが求められています。そして、それらのマニュアルや書類は、「情報開示」の名のもとに、その存在をチェックされます。確かに、人命を預かる仕事ではありますから慎重であり、真摯な対応は当然です。しかし、これらの資料を作成するために、一日中デスクにかじりつきで、コンピューターの画面に向かって、文字の羅列が必要となります。私たちの主たる業務は、高齢者の介護です。高齢者に直接関わることよりもまず書面を準備しなければいけない現状はいかがな物でしょう?


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