久しぶりにサンタナを聴いた。
ロックミュージックの中でも懐メロに相当する古い曲である。
70年代半ばに、この曲に合わせて踊っていた自分を思い出した。
コロナウイルスの恐怖に停滞する世界全体の世相に
サンタナのギター、特に「鳴き」が素晴らしい。
中米、チカノ(Chicano)のリズムが、鬱蒼とした雰囲気を吹き飛ばしてくれる。
https://youtu.be/axbtig7w7a8
このUチューブも聞きごたえある。オバマ元アメリカ大統領もノリノリの画像。
https://youtu.be/Wqhkm0RThm8
僕の古くからの友人に「あきら」君がいる。
もっとも、このブログで個人のことを書くこと自体初めてなんだが
先日、僕の携帯電話に突然ショートメールを送ってきた。
それも深夜。
普段なら、すでに深い眠りについている時間帯に、
それこそ「ボソっ」と呟いてきた。
すぐに僕も返信メッセージを送ったが、
彼からの戻しはなかった.
彼とは、もう30年くらいの付き合いになるかなあ~
酒の好きな奴で、酔っぱらうと寝てしまう、少々困った奴だった。
僕の店で呑んで、酔いつぶれて寝てしまって、
蹴っ飛ばして無理やり起して車に放り込む。
今では考えられないことを平気でやっていた。
週末には、ほかの仲間と一緒にポーカーをやった。
酒を飲みながら,たばこ吸いながら、つまみを食べながら・・・
ラスベガスで買ってきたポーカーチップスを使い
アメリカンな気分に浸っていた時代だ。
みんな、若かった。かく言う自分も若かった。
徹夜でポーカーしてても平気だったね。
僕が40代半ば、あきら君が20代。
まだまだ、世の中が甘かった時代だ。
やんちゃな奴だったあきら君も
そろそろオジサンに成りつつあるのか・・・
先日のショートメールの内容は
「僕も空港ピアノ、好きです!」と書いてきた。
彼から、こんな内容のメールをもらって
僕はとても嬉しかった。と同時に「クスッ」と笑えてきた。
だって、うちの職員からは、「NHKが好きだなんて、爺さんだ!」と言われ
まだまだ若いと思っていた弟みたいな「あきら君」も
さぞや良いオジさんになってきたんだろうな・・・と思ったからだ。
歳よりだけしか好きにならないと言わず、皆さんも一度
NHK BSで空港ピアノ、駅ピアノ観てください。
感じることは違うだろうけど、みんな何か感動するはず・・・
最後に、あきら、また、一緒に遊ぼうぜ!!
今日午後、鈴鹿亀山地区広域連合からメール情報が入った。
COVID-19(新型コロナウイルス)に関する指導要綱として
社会福祉施設としての感染予防が手ぬるい❕と言う厳しいメールだった。
もちろん、この地域全体の事業所宛に送信されているわけで、
私のところだけに送られた指導要綱ではないが
このメールを受け取り、私自身も当事業所の体制の見直しを迫られている
ある点では脅迫(言葉は悪いが・・・)めいた印象を受けたメールではあるが
実際、今月初めに全国の学校を休校にしたにも拘わらず
今週に入って感染者数は減少するどころか、急激に増加し始めている。
日本国内での大流行の兆しが、急激に高まってきた今、
行政も更に厳しく指導しなければならない状況なんだろう。
このCOVID-19は、その人の立場や財産、生活レベルに関係なく
誰でも罹患する感染症である点では、
社会福祉施設に関わるスタッフ自身が、感染症への危機感を認識してほしい。
そのためには、自分自身だけではなく、家族の認識も同じように高める努力が大切である。
どこから感染するか、見えない敵であるCOVID-19.
人との関わり方、交流の仕方が、今まで認知症の人と密着して関わるよう推進してきた
そんな姿勢が逆に問われる現状に、社会のシステム の崩壊のような気がする。
ワクチンや治療薬の開発スピードよりも感染スピード の早すぎる。
唯一出来ることに、手洗いの徹底、感染が懸念されるような場所や環境を避けることしかない。
新型コロナウイルスの恐怖は、WHOが世界規模の感染症であると発表する前から
高齢者介護の現場では神経質になり始めていた。
威容用マスクの不足やアルコール消毒薬の不足が騒がれ始め
マスクを求めて朝から薬局に行列ができる。
今まで想像もできなかった大ごとに発展してきた新型コロナウイルス。
日本全国の学校を一斉に休校措置をとってみたものの
罹患者数に大きな変化は見られない。
世間が騒げば騒ぐほど、高齢者世帯では新型コロナウイルスへの恐怖は高まり
正体不明のウイルスで死にたくはない感情が先走る。
実際、高齢者デイケアや福祉施設における感染も発表され
地域によっては、福祉施設でのクラスターが問題となり、
名古屋市では、市内のデイサービスの一斉閉鎖を行った。
ここで、高齢者施設の一斉閉鎖と言う手段には逆の思いを持っている。
高齢者施設の目的は、ただ単に入浴、排せつ、食事の提供だけではないことを
地域社会の皆さんには理解して頂きたい。
デイサービス等の福祉サービスには、時間や活動に対するいろいろな制約や促しが行われる。
普段から、サービス利用者は、一日中家でのんびりと過ごしたいのに・・・と言いながら
しぶしぶデイサービスの送迎車に乗って、修練の場(?)に連れ去られるのである。
しかし、厳しいかもしれないが、この「修練の場」があることで
要介護高齢者は心身の健康が維持されていると言っても過言ではないと思う。
一日中、のんびりとテレビの番をすることは、それこそ認知症への近道であり
活動量の減少は、脳の活性化だけでなく筋力や関節の弱体化に直結するのである。
この筋力の低下していく現象を医学用語でサルコペニアと呼び、
そのうちにテレビのニュース報道でも聞くことが増えると思うが、
このサルコペニアは、人間の生態原理に悪循環を生じさせることとなる。
これが、また医学用語でフレールと言われる現象である。
もちろん新型コロナウイルスへの罹患は高齢者にとっては命取りにつながる。
重症化しやすい基礎疾患を持っている高齢者には
このウイルスは非常に恐ろしい。何よりも、地域の中で誰よりも『自分』が
新型コロナウイルス感染者として登録されることが恥ずかしい。
そんな気持ちとなってしまう、今の要介護者とその家族の気持ちは充分に理解できる。
しかし、このコロナ騒動が治まった頃には、一斉にフレールサイクルに陥った高齢者の数は
想像を超える恐ろしさがあると思う。
今だからこそ、私たち介護の専門職は、自分の生活を律し、自らがクラスターとならないよう
普段から万全の注意を払いながら、高齢者の余生を支えるための専門職とならなければならない。
このブログを読んでくれている太陽の家の職員さん向けに
敢えてサルコペニアやフレールと言う言葉を使った。
職員全体でこれらのカタカナ言葉をしっかりと理解してほしいと願っている。
アメリカ合衆国のカリフォルニア州全土に外出禁止令が出された。
僕が昔暮らしていた、サンタクララ郡では、一週間前よりいち早く
外出禁止となったそうだ。
今、カリフォルニアに無理やり渡航しようものなら
到着したその日から2週間、どこか、行政の言う場所に隔離される。
そして、日本に帰国した時点から、また2週間の隔離がある。
滞在期間を除いて、アメリカ合衆国を往復するだけで、4週間の隔離期間が必要である。
僕の父親の弟が今もカリフォ住んでいる。
実父が94歳。その弟だから今では89歳にもなる。
電話の応対に、声に張りもあり、まだまだ元気そうだ、
ただ耳が遠くなっている。
難聴高齢者は、自分悪世界に閉じこもりがちとなり
認知症となる可能性が高いというので、今回の外出禁止令となり
家から出歩くことが出来なくなる状況に不安を感じてしまう。
高齢にあればなるほど、適度な日々の 刺激は
認知症予防に欠かせない。
新型コロナウイルスを早く撃滅してもらわないと
コロナウイルスへの罹患より、認知症となる危険性が高まる方が恐ろしい。