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ブログ-施設長の部屋

2009/8/22
福島県の認知症高齢者グループホームにおける虐待殺人に関して

 今日、ある筋から緊急ニュースが入れられたが、それは、私たちと同業の認知症グループホームにおける入居者への虐待行為である。この事件は先月末にすでに発生しており、福島県に所在するグループホームの65歳(年齢はしっかりと覚えていない)が40歳の男性介護職員による暴行が元で死亡した事件が発覚。今日、第一発見者である男性介護職員が逮捕されたというのである。

 入居者の男性は比較的若い認知症の方であり、その死亡原因が内臓出血と窒息とニュースソースは発表していた。このニュースは一時、yahoo動画ニュースでも閲覧できていたが、今は検索しても出てこない。誰かが意図的に情報の操作をしているようである。

 私のブログでも度あるごとに認知症高齢者への虐待や身体拘束について書いてきたが、実際の問題としてこのような事件が発生してしまって、同じような施設を運営する者として、非常に恥ずかしいし悲しい気持ちとなる。

 太陽の家では、虐待や身体拘束は絶対にない。また、させない!と強く職員を指導し、同時に”してしまうような環境を排除するために、職員のストレスケアを行っている。しかし、このような事件が起きてしまうと、社会的な批判の対象となり真面目に対応している職員も同じように捉えられがちで、大きな憤りを感じてしまう。まだ、この事件の真相は伝わってこないが、二度とこのような痛ましい事件が起こらないように、管理者や経営者の方々には職員の様子をしっかりと観察していただきたい。

 来週早々にも、太陽の家の職員には話はするが、この事件を教訓にわれわれの施設では、間違ってもこのような事件が起こらないよう、もう一度、体制を見直し、職員間の風通しを良くし、思い込まないような環境の整備に努めるつもりである。

 

2009/8/21
夢のあと

dsc01604.JPGdsc01606.JPG

   皆さんにご紹介します。

この画像を見て何を考えますでしょうか?

何かが散乱してるぞ!・・・・・・・

駐車場のようだけど・・・・・・、花火の後かな・・・・・・?!

見てわかるとおりの惨状です。10名弱の若者達の花火の狂演から一夜明けた太陽の家裏の駐車場の写真です。昨夜は9時ごろから始まった花火大会(彼ら流の言い方ですれば)は、強い海風にあおられながら私どもの施設真裏のスキップタウン駐車場で始まりました。男女合わせて10名弱の若者達、中高生の年代の若者達ですが、打ち上げ花火やらドラゴンと呼ばれる地花火などを楽しんでいました。途中、改造バイクに乗った連中も合流し、騒々しくはなりましたが、施設方向に流れる煙と火の粉を懸念しながら見守りをしてましたが、程なく連中は立ち去りました。

 夏の風物詩の花火、年齢を問わず見る人に感動を与えます。先日も熊野では有名な花火大会が開催され沢山の見物客を魅了したのですが、花火に限らず、イベントを実施するにはそれなりの責任と自覚が必要であることを、若者には学んでいただきたい。

 例えば、風の向きを考えて花火を打ち上げるべきだよね!・・・その理由、火の粉が原因で火事になるかもしれない。

      煙も同じく。 硝煙(火薬のもえるときに出る煙のこと)が原因で、気管支の弱い人に喘息などの発作が起きるかも。

 ここまでの責任は、実際に花火に点火した人間に対してかけられる義務。これで火事になれば、過失責任は着火したものにかかるのですよ。高齢者を預かる施設に花火の火が引火して火事を起こせば、確実に入居者の中に死者はでる。そのような時に花火を楽しんでいた若者には刑事罰が下ることになる。もちろん、施設を管理する側にも入居者の安全を守る義務があるから、入居者を危険にさらした責任を問われることになる。

 それよりも何よりも、自分達が楽しんだ後始末くらいはしなきゃいけないと思うのだが、どうでしょうか?

 優等生みたいにきっちり掃除して片づけることに抵抗はあるのかもしれないけど、やりっぱなしってどうなんでしょうか?

 きっと誰かが掃除するか?! そうだよな!どうせ俺んちでもないし・・・客商売で儲けてるんだから掃除は当然か!?   まぁ、こんな理屈が平気でまかり通る人たちなんでしょう。

 でもな! なんぼなんでも、同じ人間同士、この鈴鹿市に生活する者同士、できれば俺にもおれの権利を守らせてくれ!

2009/8/20
新型インフルエンザ対策その2

 前回、8月19日のブログでも書いたように、新型インフルエンザの脅威はますます増加傾向にあることが、毎日の報道で明らかになってきている。特に抵抗力の弱い人たちには、このインフルエンザは命の危険性を含んでいる。また、報道でも言われているように夏休みが終わって子供たちが学校に戻るころから集団的な感染が懸念されるようだ。

 私たちの施設でも高齢であり、抵抗力の弱い人たちばかりをお預かりしている以上、このウイルスには神経質にならざるを得ない。今日から職員には朝礼の時に新型インフルエンザに限らず風邪をひかない!うつさない!に気を配り、自分たちの生活をもう一度改めてほしいと通告した。同時に、新型インフルエンザにかからないように、また少しでも罹患の危険性がある場合にはマスクを着用するように、職員全員に1ケース(50枚入り)の3層構造のマスクを支給した。

 マスクに頼るだけではインフルエンザは防げない。同時にウガイ・手洗いの励行、作業用着衣と通勤用の着衣を分けるなどの対応策をお願いした。

 この太陽の家からは一切の新型インフルエンザ罹患者を出さない。その強い気持ちと予防対策をもって、この冬のパンデミックフルーを撃退するつもりでいる。

 少し話はくどくなるが、若い職員たちは、行動範囲も年長者に比べると広い。また不特定多数の集まる人混みを好む。これは私の若かりし頃も同じで、若さゆえ。と言った無謀さで夜を徹して遊んでいたものであるが、この時期、自分たちの職域を守るためにも少しの間は人ごみに入る時には十分な予防をお願いしたい。プライベートな時間の過ごし方は完全に自由ではあるが、本当に気をつけてもらいたい。

2009/8/20
受容・・・

 我々、社会福祉に携わる者なら一度は聞いたことのある言葉に受容がある。「受容」とは、広辞苑によると”じゅーよう”【受容】①受け入れて取り組むこと。と解説されている。そして、現代社会福祉辞典によると、対人援助における重要な援助原則の一つ。援助に際して、援助者が、利用者の人間としての尊厳と価値を尊重しながら、その言動、態度、価値観、抱えている問題、訴えなどを含め、その人の存在を現在あるがままの姿で受け止めることを意味する。しかし、それは利用者の逸脱した態度や行動などに同調し、許容することではなく、そのような行動を彼らの現実の一部として認識し、理解するということである。と書かれている。

 この受容は、相談援助の初期の段階、特に初回面接の時に必要とされる原則である。私達、特に認知症高齢者の専門職として、その人への支援方法を検討する際には、その人の生活歴や習慣、趣味や性格などの個人情報が必要となる。個人として自分の過去を語ることは認知症を患っていなくとも抵抗があるものである。恐らく誰かれなく少なからず、他人に話したくない事もあるはずである。また、人によっては、修飾句が多く、事実がねじ曲がって伝えられかねない場合もある。とにかく、その人の話す言葉に傾聴し、虚意も真実も含めて受け入れることが受容であると考える。

 私達には同時に非審判的な接遇も求められている。これも、傾聴段階の、その相手の語る内容に相談援助者の観念で相手を審判しないという意味である。童話の「アリとキリギリス」のお話は、子供たちに勤勉さを育むための逸話ではあるが、社会福祉の世界には「アリとキリギリス」は無いのである。

その人を、そのまま受け入れ、どのような支援を必要とし、そのように社会資源をつなぎ、資源が不足している場合は関係する機関との連携の元、新しく資源を開発する。これらの一連の作業が社会福祉援助(対人援助)と呼ばれるものである。福祉を実践するうえで、バイスティックの7原則は非常に重要であるが、逆に言うほど簡単な理論でもないようである。

 昨日もあるグループホームの施設長と会話する機会があったが、この受容に関して理論的には理解できているが、それが実際のケアの現場で生きていない事を悩んでおられた。「受容」を目指しながら、知らず知らずのうちに「許容」してしまっている事に気づかないまま、その問題を自分の内部で処理が出来ずに悩む職員が多いということである。介護職員が肉体的にも精神的にも疲れる要因がこんなところにもある。

 

2009/8/19
新型インフルエンザの脅威

 とうとう日本国内でも新型インフルエンザによる死者が出た。人工透析を受けてみえる方で体力的にも虚弱な方であったようだ。この夏前のメキシコにおける大量のインフルエンザ罹患者が報告されたころから、日本の厚生労働省も水際での感染拡大阻止に全力を投入したにも関わらずの結果である。非常に残念な結果であると共にこれから秋、冬の季節を迎える日本における新型インフルエンザの蔓延が懸念される。

 新型インフルエンザは、じんわりと確実に拡散されているように見受けられる。このまま冬に季節は移り変わり、インフルエンザの住みやすい環境が整い始めるころが恐ろしい。健常な若者にとっては特段気にする必要はないような疾患でではあるが、ことこれが高齢者に対しては要注意が必要である。すでに新型インフルエンザ対策のマニュアルは作成し、緊急的な処置の目安は確立したつもりではある。しかし、いつどのようにして持ち込まれるか分らない病原菌に対して、ある意味防ぎようのない課題でもある。

 特に在宅介護である通所介護利用者の方々への注意喚起は難しい。家族の一員が罹患してしまえば、同じ屋根の下に暮らす高齢者も当然インフルエンザに侵されることは確実である。また、グループホーム利用者には、介護職員が保菌者として外部から持ち込んだり、面会の家族が持ち込んだりと感染ルートは複雑であり、ある意味防ぎようのない現実が存在する。

 ひよっとすると、この冬あたりには沢山の高齢者が新型により命を落とすことになるかもしれない。

入居者や通所介護利用者の健康を守るために、事業所として感染マニュアルの見直しと対応策の検討が求められる。

この冬に集団的に新型インフルエンザの感染が発生する場合、太陽の家でもあらゆる人との接触を制限する必要も出てくる。つまり、家族の面会もマスク着用や除菌スプレーでの手指の消毒などをお願いしていくことも視野に入れて今から対策を講じていくつもりである。

同時に、太陽の家で働く職員たちにも、自らの生活を再検討してもらい、不注意にもインフルエンザに罹患しないような努力をお願いしなければならい。大切な家族を預かる以上、利用者の安全と体調の管理には過去にないほどの注意が必要となる。


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