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ブログ-施設長の部屋

2011/10/11
F-1日本グランプリを終えて・・・

朝晩、めっきり冷え込むようになって、何処からともなく金木犀の香りが感じられる季節。この時期が、日本におけるF-1世界グランプリが、この鈴鹿で開催されます。僕が、このF-1の業務に関わるようになって17年。毎年、毎年、何がしかのドラマが展開されてきました。今年も沢山の思い出を残して、この鈴鹿を終えてF-1サーカス軍団は次のレース地へと飛んで行きました。さてさて、私の鈴鹿におけるF-1での業務は、基本的に英語の通訳を行っています。まあ、英語の通訳と言っても、色々な場所で通訳を必要としてる国際規模の大レースですから、通訳も何十もの通訳が臨時に雇用されるのです。それで、私の場合は、実際にレースを行うチーム関係者や海外からの物資や情報伝達などのサポートを実践する部署である「グランプリ・オフィース」と言われる部署に所属します。簡単に言えば、海外から鈴鹿に来て頂く関係者の受け入れ窓口であり、レース運営に際しての困りごとなどトラブル等の調整や解決を目指す部署となります。

 まず、このGPオフィース(グランプリ・オフィース)で働きながら、同時にF-1開催中に行われるトラックイベント(日本語で言うコースイベント)のディレクションも担当しています。一番大きなイベントとしては、F-1ドライバーズ・パレードの準備と進行・運営を行っています。さて、このイベントは国内のクラッシクカーオーナーの方々の協力を頂きながら、それらのクラッシックカーに適した、つまりF-1ドライバーのチームまたはエンジンサプライヤー(フェラーリやメルセデスなどのエンジンメーカー)に応じた市販車輌を選んで、レーシングコース上にて、F-1ドライバーを同乗してコースを一周するイベントです。今から30年や40年前やもっと古いクラッシックカーもあって、今では現存して尚且つエンジンが始動できる車輌は数台と言われる希少車もあって、それだけに思わぬアクシデントが発生することも多いのです。例えば、F-1ドライバーを助手席に乗せてパレード実施中に突然のエンジンストップ。イベント直前のメンテナンス準備中のオイル漏れ発生、ラインナップに向けてコース走行中にヒートアップしたエンジンブロックにもれたオイルが引火して火災を起こしたり・・・・まあ、いろいろなハプニングが起こります。

 もっとも最悪な問題として、私達がF-1ドライバーをクラッシックカーに向かい入れる前に、レーシングコース メインストレートに真直ぐに赤のパンチカーペットを敷設します。映画関係者のその年の優れた人を選ぶオスカーでも、会場入り口近辺は赤い絨毯で敷き詰められますが、あのイメージと同じで、アスファルト舗装のメインストレートの真ん中を赤いカーペット敷設し、そのカーペットを挟んで、二列にクラッシックカーを整列させます。全ての車両が並び終わると同時に、F-1ドライバー達は自分の名前のステッカがはられた車両に乗り込み、フルコース一蹴をマーシャルカー先導のもと行います。

 文章で書けば、たったこれだけの事ですが、これがF-1ドライバー24名、クラッシックカー26台(スペアーカーを含め)、そして一番の曲者が時間です。このイベントはF-1の運営ルールブックにも記載されている国際的なイベントで、F-1開催時に必ず行われなければいけない行事なのです。ですが、このパレードの後にF-1の決勝レースを控え、それ程余裕ある時間は存在しないわけです。もちろん、この時間枠は国際映像の宇宙中継の時間枠として多額の費用がかかっている中ですから、パレードが原因で決勝レースの開始が遅れるような事故が発生した場合には、それこそ数億円では効かない賠償金を求められるのです。ですから、運営している我々も、必死です。私なんて、沢山のスタッフに助けられてパレードを完成させているものの、この時間帯はとても大きなストレスで、体中に汗をかきながら、心拍数も最高値を記録するほどの緊張を味わいながら、コース一周のパレードを終えて戻ってきたクラッシックカーからF-1ドライバーを降車させて、本当の意味で安堵のため息をつく事となるのです。

 今年は、そんなパレードの中で、小林カムイ選手が自らの応援席の前でパレード車両から降りて観客にご挨拶することとなり、その停車位置、タイミングをクラッシックカーの運転手(パレードの参加車両を運転するのは、それらの車両のオーナー様が自らが運転しています)に伝える必要性があり、私は今回、一番最後尾で追尾するマーシャルカーに同乗しパレードに参加する事となりました。カウイ選手を乗せたジャガーは、コースサイドに陣取る多くの観戦客からの声援を受けて、その後ろをマーシャルカーに乗って走る私でさえ、その声援の大きさや観客のふる応援旗や日の丸が振られる情景を見ていると鳥肌立つ思いがしました。

 まあ、全体的に細かなトラブルはあったものの、今回のF-1GP、スムーズに終了していきました。毎日早朝から夜遅くまで休みなく10日間つめて業務を行ってきた毎日が、済んでみると意外と早く終わってしまった。そんな感じがします。

 前のブログにも書いたように、F-1の業務は、僕にとって一年に一度の業務ながら、それを行うことが生きがいのように感じ、その場所に毎年入れることに喜びを感じています。あの巨大なサーキットを何度も何度も往復し、期間中に歩く距離は数十万歩に匹敵するほど体力も必要としますが、それでも、この体が動く限り続けていきたい。それが僕が元気で生きていける原動力となっているのです。

2011/10/1
F-1の準備が始まった!

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いよいよ鈴鹿におけるF-1世界グランプリが始まります。すでにニュースでも航空貨物でマシンが到着と報道されていましたが、この鈴鹿サーキットでも、ピットロードやコース上に大きなコンテナが置かれて、ピットクルーの到着を待っています。

写真は上から、レース場のパドックの様子。各チームのホスピタリティーテントが設置され、その内にダイニングセットなどが置かれ立派なレストランになります。さらに、コース上、ピットレーン上に置かれた荷物は、これから次々と到着するチームスタッフ達が梱包を解き、今は空っぽのピットの中を時代の最先端をすすむF-1テクノロジー満載の戦略本部と変えていくのです。そう言えば、ピットの中には、輸送用タイヤをつけたマシンが二台づつ鎮座してました。F-1は、モータースポーツの中でもテクノロジー技術やあらゆる情報の扱いには神経質なところがあり、チーム関係者以外には、全てを公開したがらないところがあります。全てがシークレットのベールに包まれるだけあって、すでに各チームのピットには、個別にセキュリティー担当者が張り付きでガードしてました。

2011/10/1
Happy Birthday to me!

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今日は私の58回目の誕生日です。今朝が太陽の家の事務所に出掛けたら、僕のデスクの上に写真の「物」が置かれていました。スタッフのみんなが手作りで作ってくれたフォトスタンドです。

 嬉しいではないですか・・・・! このようなプレゼントは、本当に心に響くものです。朝から心ウキウキしてしまう気分でした。僕にとってエルメスのブリーフケースをプレゼントされるよりも嬉しいもの・・・・いや? やはりエルメスの方が・・・・???!!!しかし、本当に、このプレゼントは嬉しかったですよ!

 スタッフの皆さん、ありがとうでした。メッセージに書いてもらったように「イタリアンなちょい悪オヤジ」を目指して、これからも一生懸命、熱い(暑苦しい・・・?)オヤジでいれるよう頑張ります。そして、みんなの業務を後ろからサポートしていきますね。

2011/9/30
いよいよF-1日本グランプリの始まりです。

 僕が高齢者福祉以外の仕事として、この鈴鹿サーキットにお世話になっている事は、随分昔のブログでも紹介させてもらいました。鈴鹿サーキットでは、いろいろなお仕事をさせてもらってますが。このF-1に関しては、主に海外から来るチーム関係者、ドライバー等の日本、特に鈴鹿での生活、作業、アクシデント対応などの幅広い分野のお手伝いやアシストを行っています。それと同時に、レースに伴うイベント、例えばF-1ドライバーズパレードや表彰式などの準備、運営も担当しています。この仕事は、F-1チームの言ってみればコンシェルジュのようなもので、とにかくチームが問題無く快適な鈴鹿市での滞在や、レース運営が出来るようにサポートする事をメインの業務として行うため、語学力もそうですが、色々な気遣い、気付き、そして何よりもホスピタリティー精神を必要とします。

 毎年、チーム関係者は時間に追われて作業をします。彼らは自分の趣味で業務を行ってるのではなく。それこそ生きる場所ですから、必ずレースに勝利することを目指して全力を注いでいます。その分、皆が真剣です。他はどうでも、自分チームを大一番に考え行動しますから、ある面で利己的になります。こう説明すると、この仕事も高齢者の介護の現場と似てませんか?気持ち的には、皆さんの要望通り叶えてあげたいが、そこには色々な弊害となる問題が出てきます。それらの障壁を一つづつ取り除き、出来る限り要望に近いものにまとめ上げていくことが、私の仕事です。時には、相手の気持ちをなだめたり、突っぱねたりして笑いあり、涙あり・・・・結構難しい業務なんですが、まんざら今の高齢者の介護に結び付かない異業種でもないのです。まあ、鈴鹿サーキットの仕事も先に言ったように「コンシェルジュ」であるならば、高齢者介護も同じように「ヒューマンサービス」ですから、結局は同じように「人」相手の業務となるわけですからね。

 さて、では、数あるビッグレースの中で、なぜ僕がF-1に燃えるのか?それは、F-1の組織運営力とその規模の大きさが並ではない為です。F-1こそ世界のセレブが一堂に集まります。普段、テレビや雑誌でしか見れない本物のセレブが、このレース期間中は、鈴鹿サーキットのパドック(ピット裏のスペース)を闊歩しています。もちろん、僕たちは受け入れる側の人間ですから、そのようなセレブを追いかけ写真を撮ったりすることはしません。ただ、そんなセレブ達が集まる会場の同じ空気を吸える事は嬉しいし興奮もしますね。

 それと一般観戦席にしても、このF-1の場合、観戦客の目の色が違います。目が黒い、青い、緑なんて話ではなく、観戦客の皆さんが本当に楽しみにしてるレースであることが一目瞭然分かるのです。もちろん、日本で開催されるレースの中では、並はずれた高額なチケットを購入してもらっているわけですから、観戦客も中途半端な暇つぶし的な観戦では無い事は確かです。また、ここのレーシングコースに至るにも、とてつもない渋滞や混雑の中をとおり、沢山の観客をすり抜け、苦労して到達するのですから、観客の皆さんも真剣勝負です。 本当に沢山の人が集まり、この鈴鹿までくるだけで体力の半分を使い、残りの半分を応援する選手に向かって放出し、疲れ果てた体を引きずり、お土産の記念品を購入して、最後の力を振り絞って自宅へと帰っていくのです。だから、ちょっとした事も大きなトラブルに発展することも多々あります。

 お客さんも真剣勝負、選手も、チームも真剣勝負、スタッフも真剣勝負。僕は、この真剣勝負の熱い鈴鹿サーキットの中で仕事をさせてもらえることに生きがいを感じています。この2週間。太陽から離れますが、毎日、太陽の家で起こる問題や素晴らしい介護等の状況は見ます。毎朝、毎夕、鈴鹿の業務外に太陽の家を確認します。また、うちには有能なスタッフが沢山います。そのスタッフを信じて、少しだけ僕のやりたいことをやらしてもらおうと考えています。僕の我儘かもしれませんが、一年に一回。このF-1だけは、誰にも譲れません。 スタッフの皆、協力を頼みます! 

 

2011/9/29
地域ネットワーク(桑員地区)会議に出席しました。

三重県社会福祉協議会が音頭をとって、三重県下7地区に分けて社会福祉の地域ネットワークの構築にむけ活動を行っています。今日は、ブロック会議の初回を桑名・員弁地区の会議が行われ、それに三重県地域密着型サービス協議会として出席してきました。先月だったと記憶してるのですが、三重県全域の福祉団体の担当者を津市の県社協に集め、このブロッグ別会議推進への協力依頼があり、その記念すべき第一回が桑名で開かれたのです。

 出席者は三重県老人福祉施設協会、三重県デイサービス協議会、我々(三重県地域密着型サービス協議会)、桑名市社協、員弁社協、桑名市地域包括、三重県社協と沢山の関係者が集まり、地域でどのように社会福祉を担っていくのか、そこにある課題の洗い出しなど、情報の共有化を目指した画期的な会合なわけです。しかし、この参加メンバーを見てても医療関係者や他の社会資源と言われる団体の参加が抜けています。

 本来ならば、県内のまたはブロック単位の関係機関が全て集まり、お互いの意見交換を実施できるのが理想なのでしょうが、なかなか全員のスケジュールを調整したりと、都合よくは進まないようです。

 今日の会議の中で各参加団体からの現状報告や課題の報告などを提議しては、色々なアドバイスや調整に向けて有意義な意見交換は出来たのですが、やはり主となる問題は、先の東日本大震災で受けた被害の大きさに、次に東海、東南海、南海地震の三連動型大震災に対する防災関連お話しが多く出ていました。

 ホームヘルパー事業所がサービス提供中に被災した場合に、どのようにヘルパーは要介護者の安全確保を行うべきか?そこで自分自身の命も差しだしても要介護者の命を救うべく努力すべきか?と言う質問も出てきました。高齢で自力で避難できる身体的機能の低下した高齢者を大半を女性のヘルパーが一人で、何処まで救助出来るのか?これは、我々、グループホームの一人夜勤の体制でも同じような課題を抱えているわけで、とても難しい課題だと思いました。

 先日、アメリカ、日本、台湾の現役大学院生達と三国をテレビ中継で結び、東京を主体として中東の民族紛争や国際テロ組織に対する人としての倫理観を話し合っていましたが、その中で人の命の尊厳と言うテーマがありました。国際テロ犯であっても、人間としての尊厳は守る必要性があるという意見や、テロ行為自体が戦争意識の延長戦にある以上犯罪者として公正な裁判を受けて死刑となっても仕方ないと言う意見に分かれて熱論繰り返されていました。

 高齢者で自立した生活の出来ない障害を抱えた方々の命を、どのように守っていくのか?これは、簡単には結論は出せるものではありません。さりとて、若い介護者の命を捧げて高齢者の命を守る必要性(・・・・この言葉は間違っているが、どうもうまく表現出来ない)は・・・・と考えてしまう。正直なところ、極限の場で何をどのようにチョイスするのか?現場に課せられた非常に重い選択を強いられる事となるのです。これは、事業所のトップが、やはり職員の心理的ストレスを緩和するために、出来る限り早急のうちに話し合い、一つの方向性を見出さなければいけないのではないかと思うのです。

 まあ、こんな事を考えながら、今日の地域ネットワーク会議に出席してたのですが、このような意見交換の輪が広がり、他業種の福祉関係者との交流と共通認識を持てる関係づくりが成長して行く事を切に願うのでした。


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