流石というか、あっぱれと言うか、ハチャメチャと言うか・・・・石原都知事が尖閣諸島を東京都が購入すると言い出した。いろいろな思惑は潜んでいるとは思うが、この報道に笑いが込み上げる。・・・・・いやいや・・・・決して馬鹿にした笑いではないですぞ!逆に尊敬に値する発言で、その勇気に敬服するほど。ちょい前の近所の市長さんが南京大虐殺で波紋を呼んだのとはレベルが違う。ああだ~こうだ~!ときれいごとを並べ立てた挙句、次の日には発言をひっくり返して原発推進を認めるどこかの大臣とも大違い。良くも悪くもはっきりと方針を示す点では、今の日本を動かす政治家には無い部分である。
都民の税金を使って、まったく遠く離れた無人の島の権利を買うことの是非は別問題として、この作戦を実行したブレインは、素晴らしい。そして、そんなブレインを従えた政権が天下を取った場合は、逆に恐ろしい場面も発生してくる。いわゆる恐怖政治と言われるもので、独裁的政治がはびこる可能性も無きにしもあらず。すべてにバランスよく、国民の平和と安心を軸に政治を行ってくれる人はいないものだろうか?
ここのところ世間を騒がせていた北朝鮮の衛星(?)発射のニュースではあるが、あれだけ大騒ぎした割には、線香花火のような大きな野望も露と消えたようである。打ち上げに際しては、国連も含めて周辺諸国やアメリカまで乗り出してきて、打ち上げ阻止に躍起になり、日本の防衛省では、首都圏はもちろん沖縄諸島に至るまで幅広く、迎撃ミサイルまで配備する徹底ぶり。新聞、テレビのニュースでは、いろいろな専門家を招いてのミサイルか?衛星か?の論議でにぎわい。実際の飛翔ルート近辺の諸島では緊急放送の準備まで整え、国民総出で北朝鮮の行動を見張っていたような時が過ぎ、今日の朝のワイドショーの時間帯での報道となった。
奇しくも京都の繁華街で車の暴走事故があり、8名の人が亡くなった報道と同時に、北朝鮮のロケット発射のニュース。8時30分頃のワイドショーの中では、未確認情報としながら打ち上げ失敗?!と情報の錯綜といったニュアンス報道がなされた。テレビのニュースソースは韓国の報道を基に発表され、その後に日本政府からの発表が行われた。発射失敗から一時間も経過している段階で、日本政府は正式なコメントを発表していなかった。
この数日というもの、北朝鮮のロケット発射に関しては、かなりの確率で迎撃できる態勢は整えた!と言い切っていた政府ではあるが、今日のドタバタを見てる限り準備万端と豪語していた姿勢に疑問を感じざるを得ない。韓国メディアは、発射の時から状況を把握しており、どこの誰よりも北朝鮮の行動を確認していたようである。もちろん、日本政府も打ち上げの瞬間から、しっかりと状況把握はできていただろうが、国民の無用な不安感情を誘導することを恐れて情報を徹底的に精査し、確定情報だけをリリースするつもりだったのだろう・・・・。
しかし、その割に8時半の防衛大臣のコメントは、未確認物体の飛翔という内容であった。どこから、何が、どこへ向いて飛翔しているのか、本当はつかめてないのではないの・・・?と穿った見方をしてしまいそうである。日本にしては巨額の防衛費を投入し、最新鋭の迎撃システムをフル稼働させ、幾千人の隊員や関係閣僚が神経をとがらせて大騒ぎしてた割には、どうも結果がお粗末としか言いようがない。これでは、世界からも相手にされない小人国「日本」と評価されても、言い返すことができない非常に残念な結果であった。
今日、広告をみて、ある雑誌を購入した。若い頃、其れも30代の頃には自分の中でも一番センスの良い、都会的センスを感じる事ができる雑誌として、一部の崇拝やステータスをも感じる雑誌だった。雑誌の理念は、芸術性の高い居住空間に主眼をおいていろいろな面からアートを表現していた。
若かった自分は、そのような雑誌を読んで、限りない新しい情報の全てに飢えていた。そして、あらゆる情報を乾いた砂に染み込んで行く水の様に際限なく吸収していった。もちろん、吸収したといっても、雑誌から読み取れる情報は、今で言うバーチャルな体験でしかなく、実際に自分の目で見て、体験して得た情報でないので、磨かれた感性と呼ぶには若干意味が違うが……
そんな憧れをもって読んだ雑誌も、この歳になってみると、そこに書かれている情報を、以前の様に素直に文句なく受け入れる事が出来ない自分がいた。雑誌の情報は、以前と同じくらい斬新な視点で、モノを見ているが、自分としては感動する事がなかった。更に、感動どころか逆に、掲載されているトピックには、目を通す事すら面倒な気持ちになっている自分がいた。
これは非常に危険な兆候。年寄りが知らず知らずのうちに老人となってしまう条件の一つに、物事に驚かない、興味を示さない!今日の僕が、昔憧れをもってむさぼる様に買いあさった雑誌すら、以前の様に興味をもって読む事が出来なくなっているではないか!
これは「 まずい!」 日経新聞のCMに感銘してる場合ではないぞ!リチャード・ギアのテレビCMを見て、密かな「オランジーノ」のファンとなってる様では、僕の感性も錆び付きつつあるようだ。
ほら! オッサンに特有のダジャレ。今の僕は、年齢からくる図々しさによって、ワビ、サビよりもだんご。の境地に陥ってしまっている。ちょい悪オヤジどころか、まだら白髪で昼飯に食ったラーメンのネギが前歯に挟めてバカ笑いしてるオッサンと同じに成り下がったのか???
まずっ!
インターネットの技術革新が進み、テレビや新聞などの報道の拡散スピードや範囲の拡大は、目覚ましい発展を遂げている。一般人の我々には見えない部分も見えるような世の中となり、聞こえなくても良いシークレットな情報まで簡単に入手できる世の中は、一見便利な様でいて、知らずに済む事まで、公開されてしまう今の社会。ある面、腹立たしいケースも見なければならなくなる。
日本の元総理大臣の鳩さんがイランを訪問し、逆にイラン流のプロパガンダに利用されてしまったと言う報道。ニュースソースとしては、そんな我々の生活に関係がない(厳密には石油価格の上昇と言う大きな問題ではあるが)イラン情勢に不用意にも首を突っ込み、その行為を利用されて、言ってもいない言葉を悪用されたと言う、アホ丸出しの報道がなされた。本当に格好悪い、単純で軽率な思い込みだけの、最低の行動。自分の力を過大評価し、あたかもアメリカ合衆国の元大統領と同じように自分を誤解したミステイク。これも、報道が自由になんの規制も無く瞬時に拡散する今の時代が生んだ負の影響が感じられる。鳩さんは、そんな現代社会の犠牲者とも言えるかもしれないが、其れでも、格好だけのスタンドプレー的思い上がりに、本人は元より一般国民にしても、そんなアホらしい報道に付き合わなければいけない訳で、甚だ気の毒としか言いようがない現実に、鳩さんには同情する。
しかし、これってどうなの?日本のトップの浅はかな行為。こんな人に日本の舵取りを任せていた有権者もアホ丸出しだったのかもしれない。