先週末は認知症キャラバンメイトの養成研修を受講していた。講師として午前中の講義を担当された伊勢市のDrが、ボケの前に使われていた名称はなんだろうね?と質問された。その答えが「もうろく・耄碌」だそうだ。この言葉自体は馴染みがあって知ってはいたが、ボケ老人以前の通称だったとは全く知らなかった。
「認知症」自体も、平成18年に呼び方が変わってから今になると、言葉自体は定着してきたようで、違和感はないように思える。これも、認知症の人の尊厳や人格を守るために、適切な言葉に代えられてきた結果として、それぞれの時代背景によって言葉は変化してきた例である。
もっとも、今の僕が受ける印象は、認知症>地方>ボケ>耄碌。と言った順に受けるイメージの強さが変わる。その当時には、人権無視も甚だしく、何とも言いようのないイメージを抱いていた言葉も、今の時代となると言葉の持つイメージに若干の変化が感じられる。ボケ!と言われて腹が立たないわけではないが、使い方によっては憎めない柔らかな刺激程度しか受けない時もあるのだが・・・さらに、耄碌って言葉には逆に柔らかい優しささえ感じる。ってのは、どうなんだろう・・・??
言葉ってのは、その時代の先駆けであり、その時々に発生してくるいろいろな事象を言葉と掛け合わせて、人間はイメージとして頭の中に記憶していく。だから、これらの言葉は変化し続けているのではないだろうか?
とすると、今使っている「認知症」ってのも、後10年先には、不適切な言葉として新たな言葉が登場してきているかもしれないですね!!!