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ブログ-施設長の部屋

2024/1/10
認知症道中膝栗毛 第74話 (立っている者は親でも使え方式・・・)

座布団のほつれ修繕

認知症となっても過去に習得したスキルは残ります。

例えば、針仕事。

女の人は、それなりに針仕事をやった経験ある人が多く

その時の記憶は、認知症となって実行機能や見当識に障害を持っていても

少しの説明と準備を整えることで

軽々と針仕事を実行できます。

この行為自体が、その人の自信につながり

生きていること、今、この世に存在することの喜びにつなげることができます。

今日、太陽の家で使っている座布団の一部にホツレを発見しました。

早速、針と糸を用意して、利用者のAさんに修理をお願いしたところ

胃と簡単に修繕してくれました。

このことをきっかけに、周りで見ていた他の女性陣も

我も我もと、針仕事を引き受けてくれるようになりました。

簡単な切っ掛け。糸のホツレを見つけ

利用者に見せながら、修理できる?と聞く。

ただそれだけの事で、色々な展開ができました。

認知症だから、何もできない!と決めつけることなく

簡単な作業をお願いしてみましょう!

そこから、大きなメリットを獲得することは可能です。 

2024/1/8
認知症道中膝栗毛 第73話 (認知症の人の困りごと)

認知症となると、記憶の障害、実行機能の障害、見当識の障害や感情コントロールの障害等がご本人を苦しめます。

私が知っているアルツハイマー型認知症の人で、非常に大らかな認知症の方がみえます。

ご自身でも「アルツハイマー」と公言できる高齢の女性です。

世の中には仙台の丹野智文さんと仰る若年性認知症と診断を受け

今なお、活発に講演活動をされている当事者の方もみえます。

私が知る高齢女性の場合は、認知症であることを受け入れています。

そして、それは、彼女にとって生きていく上で大きな悩みごとではないようです。

アルツハイマ―の診断を受けていても、「だから・・・??」とヒョウヒョウとしてみえます。

丹野さんも、最初に若年性認知症と診断を受けた当初は、その診断結果は重く心に圧し掛かった!と言われていますが

それからは、自分のできる事を一生懸命探し、色々なツールを使って(例えば携帯電話の位置情報やスケジュール機能)

ご自身でできる事を継続してみえます。

世の中に認知症の人が団塊世代の高年齢化に伴い増える今、

私たちは、どの様に認知症をとらえていけばいいのでしょう?

私自身も認知症となる年齢となってきました。

専門病院の医師に『認知症です」と言われるかもしれない時を想定して

自分なりに心の準備を・・・?又は、それよりも腕の良いケアマネを捕まえておくべきか・・・・?!

 

2024/1/8
認知症道中膝栗毛 第72話 (認知症による物忘れと加齢による物忘れ)

昨年の8月以降、認知症道中膝栗毛をお休みしておりました。

継続は力なり…….って言えた義理ではないのですが。年が明けて本日、改めて再開させていただきます。

さて、本日の話題は、認知症の人の特有の記憶障害について書いてみたいと思います。

認知症には、必ず記憶がままならない状況が全ての認知症の人に現れてきます。

これは、アルツハイマーだけでなくほぼすべての認知症の人に出現します。

私たち介護のスタッフは、資格取得に際し認知症を学ぶのですが

そのテキストでは、認知症の記憶障害と経年的着もの忘れは違うと言われています。

しかし、年齢を重ねるにつれ確かに物忘れは増え始めます。

現に私自身も色々な言葉を忘れています。

先日も、レスパイトの言葉が出てこない。

内野居宅のケアマネジャーに、介護にかかる負担軽減を目的とした言葉ってなんだ?と聞いたほどです。

流石に、若いケアマネジャーは、「レスパイトとちがう?」と即答できていました。

認知症の人のもの忘れはヒントを与えられても、思い出すことができない。

年齢による物忘れは、ヒントを与えられれば思い出すことができる。

と教えられます。

はたして、年齢を重ねることで発生する物忘れなのか?認知症の始まりなのか?

もうしばらく様子をみなければ分かりません。

そんなことを考える2024年元旦でした。 


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