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ブログ-施設長の部屋

2021/12/28
現代社会のハラスメントについて

昨日、今日と二日間、職人さんと言われる方々にお手伝い頂き

太陽の家の施設整備を行った。

この二つの業者さんとは長年のお付き合いで

気心も知れている関係の方々である。

そして、その作業中の親方と弟子の会話を聞いていると

全く違う業種であるにもかかわらず、親方の言葉は鋭く、きつく、乱暴であった。

言葉かけを聞きながら、自分自身の職員への接し方とからめ笑えてきた。

親方の一人に、それってパワハラと言われないの?と聞いてみた。

すると、パワハラと言われる方も見えるとの返答が返ってきた。

でも、職人さんの弟子ともなると、これくらいの罵声を浴びて

耐えられないようだと、この業界では務まらない!との言葉に

僕自身も非常に納得した。

介護の世界では、パワハラは厳禁といわれ、ハラスメントに対して非常に神経質になっている。

僕は、ハラスメントの是非は、根底にある人間関係に由来すると考えている一人である。

そして、職人さんたちと言えば、少しの気の緩みが大怪我や命に係わる仕事をする人たちである。

エリート会社員の様に、机に向かって書類を作る業務と違い

自分の身体を使って業務を行う人たちと、当然、気の張り方が違うはずだ。

 随分以前に愛知県の戸塚ヨットスクールが問題視された時代があった。

精神的にひ弱な若者に、スパルタンな指導を行いながら精神の強化をねらう指導方法にストップがかかった。

そんな時代を通りぬけ、今や、社会全体にぬるま湯に浸した、厳しさを知らない日本人に成り下がってしまっている。

日本人自体が脆弱な人種に変貌したとは言わないものの、必要以上にハラスメントに神経質となっている日本人に

ハラスメントの定義を教えるのではなく、一人でも生きていける人間を育成するための教育の方が優先されるべきかもしれない。 

2021/12/21
認知症人生膝栗毛第4

年末大掃除が、そろそろ始まり、先日もうちの太陽の家の段ボールや雑誌などの処分に

近所のリサイクル業者の処分場に赴いた。

それほど多くはない段ボールを、しっかりと束ねてビニールひもで縛り

適当なサイズにまとめて持ち込むのである。

これは、誰しもが行っている処分方法だと思うが、

いざ、処分場のコンテナーをみると

小さくたたんでない段ボールがそのまま、捨てられている。

はこの状態で捨てられているから、コンテナーには、空きスペースがなく

うちから持ち込んだ段ボールだけでなく、他にもコンテナ―に入りきらない段ボールが

コンテナ―の外に山積みとなっていた。

まあ、からの段ボール箱をつぶして、軽く折りたたむ行為の出来ない人。

それは、まさしく認知症の人の実行機能障害の典型的な症状である。

今までで出来ていた行為ができなくなる障害。

それと、人に迷惑が及ぶことを考えることができない障害として

「協調性に欠ける自己中心的行動」も、認知症の人に出現する障害である。

私たちソーシャルワーカーは、このような障害を持つ人の出来ないことを支援する。

こんな人に遭遇したら、適切な声掛けして、共に実行できるよう支援しなきゃいけないね。

しかし、これは、あくまでも相手に認知症がある場合。

社会的ルールに従って、もう少し相手を思いやろうよ!! 

2021/12/21
ケアマネ泣かせの一つの事例

ケアマネの第一の業務は、サービスを必要とされる方々の自宅訪問があるが、

この自宅を訪問するにも、日本の住宅事情と最近懸案事項にもなっている「個人情報」に

何がしかの変更や改善が必要でないかと思われる。

新規の要介護者をご自宅に訪問する時、住所と電話番号を頼りに

車のナビゲーションを頼りに訪問しようとしても、目的地に到達できない。

目的地周辺とナビはアナウンスするけれど、そのような建物は見当たらない。

例えば、ナビゲーションは目的地周辺ですと言いながら、目的地は右側です。と言う。

しかし、実際は、現在の位置から右側は、用水路があり、住宅は用水路を超えなくてはならない。

ガードレールで囲まれた用水路を、どこで渡る? 等の困った問題が起きる。

仕方ないので、車を降りて徒歩で近所を歩いて回るが、今度は表札が出ていない。

名前も書いて無ければ、住居番号も表示されていない。

もう、こうなると絶望的で、いちいち疑わしい居宅を全てピンポンして

お名前の確認が必要となってくる。

まあ、ゼンリンの地図で確認して、コピーも用意していくものの

なかなか目的地に到達できない日本の住宅。

郵便配達員の方の苦労が計り知れる。 

2021/12/2
認知症人生膝栗毛第3

通所介護は、ある意味非常に面白く楽しい職場である。

いや、もちろん人様の介護ですから、大変重労働であることは確か。

さて、この面白さは、何なのか?と言うと

ここに集う人が面白いのである。

普通では思いつかないこと、言い出さないようなことを言い始める。

決して悪意はないし、言葉に棘もなく人を傷つけるような言葉でなく

ユーモラスな発言が多い。それも繰り返し言ってくれるから楽しい。

ただ、この繰り返しの意味不明の言葉って、家族からすると

非常に迷惑な会話であり、イライラがつのる元凶でもあるわけだ。

第三者だから笑って聞き流せるってこともあるが、

元より、そんな認知症の人との会話を楽しもうとする姿勢であれば

家族であっても、すんなりと聞き流すこと可能である。

要するに、そんな時に余裕があるかないか?って問題だけなんです。

心に余裕。毎日、認知症の家族と鼻っ面突き合わせていれば

心に余裕なんてできないわよ!って言われる。

そうなんです!問題はそこなんですね。

だから、ご家族も、時々、介護から離れる時を作ってもらえるよう

他者の協力を求めてください。

それがデイサービスであり、ショートステイなのです。

笑って、認知症の人を見つめることができるように・・・ 

2021/12/1
認知症人生膝栗毛 第2

の先生先日、といってもこの9月の中旬、日曜日の午後に体調をくずした。

まあ、なんとか女房の運転する車に乗せてもらい、

市内の総合病院の救急外来の窓口を訪ねた、

心筋梗塞だった。

救急外来でも、『救急車を要請するレベルだ!」と言われた。

対応してくれた医者に、自分の状況を説明していた。

先生や看護師さんたちは、僕の話を聞きながらも

色々と忙しく、僕の体に沢山御器具やセンサーを取り付けていった。

このあたりから、僕の記憶は薄れ

次に気づいたのが、AEDのショックで我に返った。

それも一回だけでなく、数回、繰り返し電気ショックを受けた。

今までの人生で、あれほど強烈な電気ショックを何度も受けたことはない 。

緊急オペを受け、何とか一命をとりとめた自分は、その後3日間をCCUのベッドで寝かされた。

体中に張り巡らせたチューブは、いろいろなセンサー音を発しながら

不定期な音が出始めると看護師が飛んできた、

まあ、随分クリティカルな状態なのか・・・

とにかく運が良かった、

まず第一に、日曜日の午後、一人で自室にて、気分すぐれず横になっていたが

偶然にも家族の帰宅が早く、僕の状態をみて主治医に連絡したこと。

病院までの距離が近く、自家用車での移動でも時間がかからない距離であったこと。

日曜日であるにもかかわらず、救急センターに当直していた医師が

循環器の専門医がいたこと。

先生が病院の規則を破って緊急オペをPCR検査ぬきに手術する決心をしてくれたこと。

こうやって、多くの偶然のプラス面が重なり、一旦、停止した心臓が、もう一度息を吹き返した。

こんな貴重な体験をし、68歳の誕生日の一日前に退院することが出来た。

人間、死ぬときって、結構、簡単に逝ってしまうのだとも感じた。

言っておくが、残念ながら、僕はオペ室で幽体離脱も三途の川も見ることはなかった。

2021/12/1
認知症人生膝栗毛第一号

新型コロナ感染症は、幸か不幸か令和3年11が鵜に入って

極端に減少傾向にある。

巷では、ワクチンの接種時期と第5波の感染爆発と

偶然にもタイミングが合った結果という科学者もいる。

これにつれ、先ほど厚生労働省からも

新型コロナを理由に、入居者の活動、家族との面会に

工夫を行い利用者の精神的支援を促進する方向で検討するよう指針が出された。

ちょうど、丸二年。この間、入所系施設では、完璧な面会拒絶という隔離手段に出た。

三重県のコロナ感染者の減少は、一日1名ないしはゼロ人が続く今

今度はアフリカ由来の変異株が感染を拡大しているという。

今日、日本でも一名が変異株を持った陽性者が発表された。

アフリカのナイビアの外交官ということだが

やはり、これだけ入国を原価うにしても、入ってくるものは入ってくる。

相手は目に見えない敵。ワクチンの効果を減衰させる変異株が

第6波を引き起こすかもしれない。

 コロナは恐ろしい。重度化しなければ陽性となってもインフルエンザレベルの病気で

すますことが出来るとしても恐ろしい。この恐ろしさんの原因が、

地域社会からの誹謗中傷と誤った情報の普及なのだ。

コロナに罹患することに危機感は持っているが、コロナに感染して罪悪感や犯罪者意識を持つ必要はない。

ましてや、福祉施設で発生したクラスターに対して、その事業所が攻めを負うことは筋が違う。

新型コロナによる外出制限や面会への制限は、事業所の万全の予防策をもって

面会者とも連携しながら、もう少し面会方法の緩和が早急に求められると思う。

認知症を患っていない自分たちでも、対面で酒を酌み交わすことも制限し、

人との接点を極端に縮小している今、精神的に乱れている。

こんな不穏な環境をいつまで続けていくのか・・・

ぼくは、認知所ケアにおける家族、親戚、友人とのつながりを

こんな時だからこそ大切にしてあげたい。


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