健常者と違って、人は「認知症」となると、病院へ入院することが極端に困難となる。
うちのグループホームの利用者の一人が高熱とSpO2の値が低く
大手総合病院へ搬送となった。
患者には喘息の持病があり、痰の絡み、喘鳴も酷く
入院となった。
点滴治療と酸素の治療が始まったものの
点滴を自己抜去、酸素チュウーブも外す等の行為によって
家族の付き添いが求められた。
家族も仕事の予定が入っているため、実の親であっても
なかなか24時間付き添うことが難しいと嘆く。
グループホームの職員の付き添いを依頼されるも
グループホームとしても病院での付き添いはできかねる。
結果的にスケジュールの調整をつけながら、可能な限り家族の付き添いで対応し
適当なところで退院処置を懇願し、しぶしぶ病院は退院の許可を出した。
しかし、退院したものの完治していない以上、状態は繰り返され
退院直後から再度熱はあがり、SpO2は低下する。
家族としては、これ以上の入院治療は望まず
施設サイドとしても非常に困惑する事態となった。
認知症となり見当識障害や記憶障害を抱えた患者の治療は非常に難しい。
命を救うべく治療が実施できない。
身体拘束を問題視する風潮の中、医療の現場でも認知症の人の治療には
頭を悩ませている。同時に、介護の現場では医療を受けることのできない現状に
命を守る上のジレンマに苦しんでいる。
昨日、介護支援専門員の更新申請書を郵便局から郵送した。
今年度中に専門Ⅱを終えて申請書を送らないと、来年には有効期限が失効する。
そんな瀬戸際で、ようやく書類をそろえて郵送することができた。
さて、同時に郵貯の窓口で処理する必要もあり
窓口で通帳の処理をしてもらいながら
郵便窓口で簡易書留の手続をおこなった。
郵便窓口終了後に郵貯窓口にて通帳を受け取る予定を
一連の作業を終えた僕は、すっかり通帳の受け取りを忘れ去ってしまった。
そのまま、車に戻り事務所に戻った。
通帳を窓口に預けたまま・・・・
今朝方、郵貯窓口が残した留守電メッセージを聞くまで気づかなかった。
ありゃ。ありゃ。とうとう認知症の始まりだ・・・・