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ブログ-施設長の部屋

2012/8/16
介護保険というサービス

介護保険制度は両刃の剣である!良い部分も悪い部分もある。これは制度が悪いのではなく、使う側の考え方に依存する部分で良くもなれば、悪くもなる。そのような両局面を持ち合わせている。同じようにバリアフリー構造も両局面を持ち合わせている。何度もブログで書くように、制度利用が生活環境をよくできる反面、制度利用が利用者の依存心や甘えを助長するデメリットをもっている。バリアフリー構造は、足を上げずに転倒の危険性なく歩行できる反面、その楽な歩行姿勢を継続することで筋力の低下を招き足の上げ下げに支障をきたすケースが最近多い。

通所介護サービスを長年実践するなかで、最近特に身体的能力に低下をきたしているように感じる。福祉用具レンタルが安価に実施できる環境は、車いす利用を促進し、必要以上に歩行不能な高齢者を作ることとなり、スリーモーター付き電動ベッドの改良により、自分で寝返りを打たなくても良くなり、重度な寝たきり高齢者を生んではいないか?!

なんでも便利になることは素晴らしいことで、不自由だった障害を乗り越え、健常だったころに近い生活に戻すこともできるようになり、障碍者にとって福祉用具の利用は、自分の足や手を取り戻すことに等しい快挙であることに違いはない。しかし、こと高齢者の生活にとって、これらの便利グッズがどれほど効果をもたらしているのか?疑問と思える個所が多いのは私だけの思いだろうか?

自立支援が大きく叫ばれる中、自立支援を促進するための道具によってさらなる介護負担が増える社会を、私たちは無意識のうちに突っ走っているのではないかと思う。

※ このコメントは、実際に福祉用具を利用している高齢者に対する偏見でもなく、利用を阻止する意図もないことは理解していただけると思うが、完璧な福祉国家を目指す我々が、その便利さゆえに自らの生活維持能力を奪ってしまうのであれば、考え者であると感じている。この点をサービスを提供する側、つなぐ側(ケアマネ等)と受ける側が、しっかりと考えて実施しないと不幸なのは利用者本人という状況となる。

2012/8/14
大雨の被害・・・または不注意??

世間全体がお盆休みだというのに、私はデイサービスの送迎運転手。今日も朝一番の8時から送迎1号車をあやつり海側地域を担当。無事に最後の利用者宅まで到着!

 が、しかし、ここで私の不注意による車両スタック。ヤッバッ!と思った時には既に遅し!左前輪がフレームまでズブズブと沈んでしまい、それほど悪あがきはしていなかったが、後輪の両輪もタイヤ半分が埋まる状況。昔は四輪駆動車で悪路走行が大好きで、ジープを含め四駆三台でいろいろな所で遊んだものだが、仕事中に車両スタックは初の体験。至急、事業所に電話連絡し、代替車両を要請し、利用者をまずは事業所へ搬送。後に大型送迎車輛を持ち込み、四駆時代に使いこなした牽引ロープとシャックルを使って救助。

 四駆時代には雪でも泥でも、どんなスタックも一発で救出し、どんな状況でも救出には自信はある。車両重量2トン半を超えるランクルでも一発で救い上げることができる。と自信たっぷりに大型送迎車量に乗り込み、トウロープを板バネにかませ、シャックルでつなぐ。車両をゆっくりと動かしてみて無理なら、少したるみを持って急激な衝撃を加えることで、恐らく何の苦も無く上げることができるだろう・・・一番怖いのが、救助の車両が周辺のぬかるみに足を取られて二重のスタック。出来るだけ舗装路を使っての救出を心がける。場所が狭い路地の中、周りには民家のブロック塀。下手に急加速して無理強いすれば、ブロック塀に衝突も考えられる。

 何だかんだ思いを巡らしながら、特に何も問題なく車両救出劇は終了。跡片づけをして、タイヤで荒らした土地の所有者に詫びを入れ、朝からとても重労働と嫌な汗をかいたスタートとなった。 今後の教訓として新規宅地造成したばかりの地盤は、甘く見ると恐ろしいということを身を持って体験した。と言うわけである。

2012/8/11
局地的大雨・・・

dsc09615.JPG

西日本に局地的大雨の予報通り、今日の午後から雷まじりの大粒の雨が降ってきた。デイサービスの帰宅時間間際の出来事で、送迎担当の私的には、最悪のコンディションとなってまいりました。なにが最悪かと言えば、雨です。これほど大粒の雨だと、車の乗降時に利用者を濡らしてしまうからです。傘なんて役に立ちません。カッパってのが一番良いのですが、利用者分のカッパは準備していません。こんな時は、予備の職員を同情させ、傘を二本で緊急対応。もちろん、傘をさしかける職員は頭からずぶ濡れ。車に乗り込んでエアコンの冷気をあびて、職員が風邪をひく。いずれにせよ、この状況は厄介なものなんですね・・・。

 しかし今の時代は、地球環境的に良いのか悪いのかわからないのですが、随分と舗装された道路や住宅環境の増加で泥まみれになることは少なくなってきました。雨でぬかるんだ泥交じりの庭先を車いすで移動することは、雨に濡れて歩行するよりも煩わしいものです。さすがバリアフリーの世の中。僕の子供の時代から考えれば、随分と様変わりしたものです。

 このところの晴天続きで乾いた大地には、恵みの雨。うちの裏庭に生い茂る植物にも水道の水ではなく、少し潤いをプレゼントって感じでしょうか!そういえば、うちのペット君たち、雷が嫌いでとても怖がるのです。おまけに、ビビりションっていうか、其処ら中でオシッコを漏らしてしまうのですが、今日もフロアーのいたる所でオシッコの輪が広がりそうです。

 

2012/8/9
8月8日のブログ

ここ数日は夜、結構涼しく網戸だけで眠れる気温。エアコンかけっ放し、喉カラカラの状態から脱することができて助かっている。暑い夜は寝苦しい、首筋にじっとりとにじむ様な汗で、夜中に目覚めることがある。しかし、ここ数日の夜は、結構快適な睡眠が確保されているのである。夏さかりの夜には珍しい数日です。

 さて、そんなさわやかな夜には全く関係ないお話であるが、介護と慈善事業の違いについて少し触れてみようと思う。介護の現場では、時々経営者側と職員側との間に摩擦が起きることがある。場合によっては労使問題に発展しかねない非常に難しい局面を含んでおり、下手すれば職員がまとまって退職する危険性を持ち合わせている問題である。簡単に言ってみれば、介護業務の深度の問題である。この問題は、経営者側には、介護の質と量(特に量)を金銭に置き換えて評価していること、逆に職員側はそれらの量や質を満足度と達成感として評価している点で、換算方法の違いから、互いに交わるところは無い問題を相互がぶつけるところから、感情のもつれに発展しやすいデリケートさを含んでいるのである。

 もちろん経営者とて「鬼」ではないし「金の亡者」でもない。社会福祉たるや、何を意味するかは十分に理解している。同時に介護現場の職員とて、すべてを無料奉仕しているつもりはないことは承知の上である。それでも、相互の意思の疎通は図れない状況ってのは、なぜ起こりえるのか?そこに常に存在するのが直接処遇者の感情と、それを管理するだけの関節処遇者の感情の違いが大きく影響を及ぼしている。直接処遇者は、日々の業務の中で生産業の従業員のように決められた工程を実行するだけでなく、そこに要介護者の人生や人間観が関与するからこそ、業務ではないかもしれないが、遠く巡り巡って自分たちの業務関係してくる要因を見つめざるを得ないのである。介護業務がヒューマンサービスと言われる所以である。

 介護職員たちの多くは、業務遂行の中で、要介護者の環境、既往歴、現病を基本データとして取り込み日々の業務に生かして業務を行っている。一人として同じ境遇の人間がいないように、高齢者に限っても同じようにすべての利用者には尊厳すべき「個人」を持って生活しているのである。今の福祉は個人の尊厳を言われ、人格の尊重を重視している。言ってみれば、介護の業界はすべてにおいて、ハンドメイドでありオーダーメイドの社会である。職員は労働者ではなく職人を目指さなければならないのである。専門職であり、同時に職員であることが求められる社会で、なかなか金銭的に境界線を設けることが難しい現状が存在するわけである。

 逆に経営者および管理者の意識として根底に流れるものは、すべてが数値化されている点である。日々、延べ人数、介護報酬額、人件費、運営経費はもちろん、行政指導を受ければ、それ相応のデータを示さなければならない。他者の評価という抽象的なモノが通用しない世界に生きているわけである。ずいぶん昔の洋画でトムクルーズが主演者エイジェントと言う映画があった。アメフトの選手の代理人として、チームに売り込む苦悩と困難を描いたものであるが、その映画の中で黒人選手がトムクルーズ演じるエイジェントに電話で叫ぶのである。「SHOW ME The Money!」。要するにファンの数では飯は食えない!まず『金(契約金)』をみせろ!と叫ぶのである。経営者、管理者はまさしく、この世界に生き、苦悩する毎日である。

 このように住む世界が違う。と言ってしまえば、それに尽きるわけだが、だから関係の改善は望めない!と諦めてしまっては、一番の被害者は、その施設を利用する利用者である。労使間の関係改善と円滑な経営の両立を推進するためには、お互いがお互いの専門性を尊重し合い、それぞれが協働する意識の構築が重要であろう。実際、同じ屋根の下で、共通する課題を掲げ、意識的に共通する現場の環境改善を念頭に働いているわけで、奇しくもお互いの関係は戦場における敵対関係ではないのである。個人情報の保護と尊重という現代風社会通念に阻まれ、同じ職場で働くもの同士も深く同僚を理解していない現状も壁を作る要因となっているからこそ、普段からのコミュニケーションの質と量が大きな課題となってくる。

 まず経営トップは自分の考えを明確に打ち出す事。そしてすべての職員と公平に渡り合うこと。

 常に自分はこのように考えるという方向性を事例を持って分かりやすく、明確に打ち出す。ただし、そこに自慢話を含まないことは言うまでもない。そこに働くすべての人に、まずは自分を開示することが必要である。他人を変えることは困難であるが自分を変えることは比較的簡単にできる利点を生かし、先ずは自分を見つめなおし、職員の方向に歩み寄る姿勢は持ってもらいたいのである。

 今時の若者は!と嘆くよりも、いまどきの若者の良い点を見つけ、その良い部分の成長を促してあげることを望みたい。今、こうやってブログに知ったようなことを書きながらも、自分自身に問いかけ、ブログを公開することでうちの職員には、さらに理解を深めることを約束することで、自分自身をある方向へ無理やりにでも押しやっているわけである。すべてが数字ではない。しかし、数字も重要であり、それによって僕は職員の給料を確保しているのである。この点も理解いただければ、万事がうまくいく!と信じている。

2012/8/6
もう8月6日・・・

67年も前になってしまった広島原爆の日。先日、8月になって直後にブログを更新して、少しのんびりとしてたら、もう世間は6日となっていた。浦島太郎の気分である。今日の新聞紙面に「原爆の日」の活字を探そうにも、大半にオリンピック報道が占め、原爆の日のコメントは、社会面の片隅に小さく書き込まれているだけであった。風化しつつある太平洋戦争や原子爆弾の投下。時代は確実に変わってきている。オリンピックに出場する選手を見てても、我々の時代の人間とは違う、新世代の人間たちを感じてしまうのである。これも加齢という産物なのか?!

 そんなロンドン・オリンピック、日本人は本当にオリンピックがお好きな人種な様だ! 中日新聞の社説にも書かれていた日本人のオリンピック好き。ネット情報によれば、昨日の女子マラソンの視聴率が22%ちょいで、同時刻のNHKの平清盛を食ってしまったそうな・・・。総理大臣がころころ変わり、合わせて国務大臣も七変化のごとく色が変わる日本。あっちにフラフラ、こっちにフラフラと一向に一途な改革は起こりそうにないにもかかわらず、そんな日本でも国際試合の場ともなると、やっぱ日本人選手を応援してしまうわけだ。もちろん、僕だって日本人選手がメダルを逃すと悔しい気持ちになる。ましてや金メダル候補と前評判の高かった選手がこけると、逆に腹立しくなるほど、熱烈な日本人選手びいきである。では、なぜ、それほどまでにオリンピックに期待するのか・・・?

 元来、選手の中で馴染みの選手を探す方が難しいくらい、日本の社会においてアマチュアスポーツ界ってメジャーではないではないか! 北島選手やなでしこジャパンくらいは、最近メディアで紹介されている関係で知名度は高い。しかし、他の選手なんて、それほどスポーツニュースに注目していない一般中年のおっさんにとってみれば、どれもこれも皆同じ。失礼ながら、本当にそんな程度の視聴者の一人でも、やたら日の丸の旗に固執してしまう。オリンピックってのは、魔物が会場に住んでいて、テレビ画面のこちら側には別の魔物が日本人視聴者の心をもてあそんでいるのではないかと思うわけです。韓流ドラマの主人公に恋焦がれている日本人のオバちゃんたちも、オリンピック放送によって韓流ドラマが流されても、黙って受け入れるほどだから、この日本人のオリンピック熱ってのはすごいものなんだと想像できる。

 あと7日。世のオジサン、オバサンの夜更かしも後一週間。一週間が過ぎれば、今度はお盆。世の中はお盆休みと帰省ラッシュの話題で盛り上がるのだろうな!やっぱり、どちらにしても日本人は、群れることが好きなようだ。民族が一丸となってあっちにころころ、こっちにコロコロ・・・みんなが同じ方向に向いてないと安心できない人種なのかもしれない。


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