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ブログ-施設長の部屋

2011/7/27
食の安全

今日の夕ご飯は、久しぶりに外食をした。イタリア料理の全国チェーン展開を行っているファミレスに行った。久しぶりに出かけた外食だが、この店の商品価格の設定に改めて驚くと同時に、どうすればこれほど安く食事を提供できるのか?不思議に感じた。パスタ一人前が400円弱。ピザなんて500円まで。一般的なファミレスの価格の半分程度。高級イタリアンレストランの価格の5分の一から10分の一と言った単価である。もちろん、一人前の量は若干少ないし、ピザにしてみれば一人前よりも小さなサイズだ。それでも充分なカロリーと味付けではある。

ウエイター、ウエイトレスの対応の仕方が悪いわけでもない。それなりにしっかりとトレーニングされており好感が持てる接客である。お客様の入れ替わりに対応する能力も、そこそこ出来ている。何かにつけて申し分ない。可もなく不可もなく!ってところは、全国展開するだけにしっかりとポイントを抑えて運営されていると感じられる。

それで、何が問題か?と言えば、食の安全にはどの様に対策がなされているのか?である。巷ではO-157などの感染症の流行や放射性セシウムの残留量が問題となる時代である。また、一頃には中国産野菜に残留する農薬が問題となったときもあり、安全な食材の確保にどのような配慮がなされているのか?を心配する。まあ、どうせ、市場に出回っている食材には多少なりとも放射線やセシウムなどの有害物質が含まれているわけで、どんなに厳選したとしても安全な食材に行き着くのは難しい世の中かもしれない。そう考えると、この店で提供される食材ばかり、安価と言うだけで安全基準を満たしていないのではないかと疑うことは不適切である。

ここまでのコストダウンを実施するには、それなりの一元化や調理工程の簡素化などの努力が求められ、実際にこのレストランでは調理自体を誰でもできるように、ある程度の段階まで工場にて一括製造加工し、Pre-Cookの状態で各店舗に配送されるようなことをテレビのドキュメントで放送していた。現代の冷蔵、冷凍技術や保存、保管、輸送技術の進歩がこれら食品の一括製造を可能とし、その分の製造コストや人件費の削減を可能としてきたことが大きな要因として低コストでの食品の提供を可能としているようである。

ただ現代人の我々は、昔に比べて身の回りの衛生状態は非常に良く管理されていて、そのことが逆に微弱なウイルスに対しても抵抗力がなく「脆弱性」が、なんの変哲も無い雑菌によるパンデミックが危惧される時代である。ウイルスが目に見えるものではない以上、食材の選択には厳重な注意が必要だと感じた夕食だった。そして、今日の僕の夕食は、それだけで一日分の摂取カロリーの制限である2000Kcalを軽く越えていた。セシウムやO-157を心配するよりも、自分が摂取する量をコントロールするほうが先だろう!と言う結果になりそうである、

2011/7/26
マイナス・スパイラル

今日の職員会議の席上でマイナス・スパイラルの話を持ち出した。僕にすれば、人生、ギャンブルのようなもので、一寸先は闇だ!って、何かの映画のセリフのようだが、実際問題、人生って本当に先は分からないものだ。何が要因となって人生を下り落ちるのか?何が功を奏して立身出世があるのか?その人の運命を左右させる行動とは?なんて事を考えていたら、僕はこの事業に関わる職員のすべての生活を維持するための責任があり、同時に職員さんは、この事業がしっかりと利益を持って運営できるように不安の業務に精を出してもらいたい。そう考えると、職員さんには常に心身ともに健康で居てもらわないといけない。

職員の心身ともに健康を維持するためには、ある意味、自分を律することも考えなくてゃいけない。自らを律すること。つまりは「自律」と言う点で、マイナス・スパイラルに陥りやすい人生を如何にプラス方向へむけ、自分の生活や人生の質を向上させるのかを真剣に考えてほしいのです。多くの介護職員さんは子持ちです。子供が居ると言う若いお母さん達なんですが、やはり子供を生むと同時に子供に対する大きな責任が生まれるのです。子供を育てると言う行為は非常に難しく、並大抵の努力では子供は成長しません。子供が大きくなると言うことと、成長と言う意味は、まったく異なる意味があります。教育もしつけも無く食事だけでも与えていけば子供は動物と同じく体が大きく成長はします。しかし、体ばかり大人になり、精神や知能は、教えなければ製r長は無いのです。お母さんもお父さんも若くして子供を授かると、得てして子供の存在が鬱陶しくなることもあり、若年層の両親により虐待やせっかん死、そしてネグレクト(育児放棄)が目につきます。

 アクシデントで子供を授かったとしても、授かった子供には人格も感情もあります。痛みや苦しみ、悲しみも感じます。僕は不幸にも子供が居ません。子を持つ親の煩わしさには縁遠いのですが、逆に子供の成長の喜びを知る術がありません。子供が居れば・・・と女房は時々こぼすことがあります。人間がマイナススパイラルに陥ることに、なぜ子供の存在が関係あるかと言えば、子供を育て躾ていくことは大変な作業です。しかし、それなりの責任をもってしっかりとkどもの将来を見据えて日々の生活に一生懸命な家庭に不幸な話は無いといえるのです。何事にも自暴自棄にならない毎日。そして大切に子供を守る親の姿に子供は愛を感じ、親をいつくしむのです。気が向いた時に可愛がり、気が向かないと食事さえ満足に与えて貰えないようでは困ります。世の中、まだまだ愛情をしらないまま育った若者が多い日本です。政府の子供手当の額や社会保障の額に左右される育児保障の充実よりも、子供を持つことに対する倫理感の育成にもっと努力をする必要があると考えています。

 貧困からの脱出。社会保障が行き届いた日本の国です。貧困と言う感覚さえ感じることができない時代背景があります。しかし、僕は精神的な富を考えると日本人の精神はとても貧しい。どんな金持ちの社会的立場の高い人にしても、とても貧しいものの考え方の人が多いのは非常に残念です。

2011/7/25
Before ・・・・After

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とにかく明るくなった。そして、風通しがよくなった。

何がそんなに変わったのか?一昨日、庭師さんが太陽の家の裏庭の樹木剪定を実施してもらった。もう随分と伸び放題に伸ばしてきて、この夏は二回も連続して家の玄関や太陽の家の裏庭に蛇が出没するほど茂みが深くなっていた。小さいほうの写真から見比べても、いかにサッパリと庭が変化したかがうかがい知れると言うものです。何となくですが、剪定してもらってから、建物自体も光り輝いたように感じるのですが・・・・

2011/7/25
ひまわりの種=サンフラワーシード

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先日、メジャーリーグの試合をテレビでみてて、ベンチの様子が何度も画像に映し出され、その度に監督やコーチの面々が口に何やら放り込んでは、ペッぺ ぺっぺと地面に吐き出している。この上品では無い行為。アメリカでは、そこらじゅうで目にする光景で、特に芝生の広場や車を運転中など本当に良く見かける行為なんである。

 メジャーリーグと言えば、チュウイング・タバコ、風船ガムなども有名で、選手もフィールドに立つときに、いつも口を動かしては、つばを吐いたりして、とてもお行儀が悪いのが特徴のようなもの。今回、ベンチで見かけた行為は、あきらかにサンフラワーシード(ひまわりの種)を食べているんだ。ひまわりの種の言えば、リスやハムスターの類のペットのえさと考えがちだけど、アメリカでは、ひまわりの種のローストして塩味を利かせたお菓子がそこらじゅうで販売されている。本当に、何処に行っても売っていて、尚且つ、安い。日本でもひまわりの種やカボチャの種は販売されているが、アメリカと日本の大きな違いは「殻つきか?殻なしか?」の違いがある。アメリカは、当然殻付きローストで塩味つき。殻のまま口の中に放り込んで、舌と歯を駆使して殻を割って実だけ食べている。メジャーリーガーの選手や監督も同様、口の中で殻を割って実を食べ、不用になった殻を吐き出している。当然、その人の周りには、沢山のひまわりの種の殻が散乱し、とても汚らしい状況となるのだが、それもこれもご愛嬌。実際に食べてみれば、結構おいしい。これは、塩味の効いた殻後と食べるから美味しいのであって、殻無しの実だけを食べていても飽きて来る。実際、僕もひまわりの種は大好きで、アメリカに旅行して必ず第一番買い求めるのが、このひまわりの種の子袋入りだ。

僕の知らないところで、アメリカ式ひまわりの種を売ってるかもしれなが、もしもどこかで販売されている情報をお持ちの方はお教えいただきたい。介護の現場で、お散歩途中に、畑仕事の中で、ひまわりの殻をプッププップと吐き出しながら、あの塩味の効いた向日葵の実をたべてみたい・・・!

2011/7/21
まずはタイトルから考える。

 ブログを書き始めるためには、まずはタイトルから考え始めるのが私流。タイトルを決めないと、文章がスタートしない。タダでさえ鈍い頭が、誘導式にタイトルをつけて誘い出してあげなければ次に続かない。そんなわけで、今日も、白紙の書き込み画面を見つめつつ物思いにふけるように、文章を考えながら、結局なにも思い浮かばず、コンピューターのディスプレーを見つめながら頭の中は色々な場面や状況が走馬灯のよに回り始め、ただ摂りとめも無く重いが上滑りしている状況だった。

 毎日、ブログを書き込むことは、ある意味楽しい。それは自分の可能性にかけるチャンレンジとでも言おうか・・・意地の様なものと言おうか・・・無い頭を振り振り、何とか搾り出すようにブログを書いている。面白いと思う文章もあることは有るが、大半の文章は何を言いたいのかチンプンカンプンな文章が多い。自分でも中途半端な結末だ!と感じる場面も多く、結局僕は屁理屈をこいてるうちに自分の中で論点がずれてしまっていることに気づかないまま終えてしまうことが多くなっている。

 この辺が作家の先生方と基本的に差が生まれるところで、文筆家といわれる職業の人たちは、その行為を持って飯を食っている以上、真剣に頑張らないとオマンマを食い損ねる。しかし、僕のブログは一方通行の言いたい放題、それによって日々の生活に困るわけでもない。この緊張感の差が作品(僕のブログは作品と言われるほどの上物ではないけど)の良し悪しに大きく影響を及ぼしているようである。しかし、書く以上は、皆さんが読んで面白いと感じてもらえることを求めているし、自分でも思いを旨く伝えることが出来れば・・・・と期待している部分もある。

2011/7/20
最近通販で購入した商品。コーナーシェルフです。

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我が家のトイレの片隅に散乱する雑貨品をいつも気にしながら、結果的に床に並べたままで過ごしていたのですが、インターネットのショッピングでコーナーシェルフを発見。スチール製の四段棚で9000円ちょい。安いのか高いのか判断が出来ないのですが、僕にとってはトイレの整理が出来て、非常に満足しているのです。まだ、それなりのディスプレーも出来ないまま、ただ単に床に転がっていた雑貨品を適当に棚に並べただけの状態です。ドライフラワーや置物などを飾れば、もう少し雰囲気はでてくるのかなア~と考えています。そのうちに、もっとディスプレーが旨くできたら写真を添えてご紹介します。

 次に通販のショッピングで失敗したものもあるのです。それは、某インスタントコーヒーの製造販売を行っている大手有名企業の販売するイタリアンコーヒーやエスプレッソに近いインスタントコーヒーメイカーを特価で7500円程度で購入したのですが、これは最悪の失敗の巻。泡立ちが良くイタリア風のコーヒーが簡単に提供できるマシンとして販売されていたものを実際の現物から出されるコーヒーの味も確認せず、通販の説明だけを信じて購入。使用するコーヒー豆はローストして自分でひいたものではなく、あくまでもインスタントコーヒーを入れてカップに注がれるだけのマシン。やはりインスタントはインスタントの味しか出せない。結果的にインスタントコーヒーを飲んでいることに変わりは無く、誰に聞いても美味しくない!と言われる始末。僕自身も数杯は試しのみをしたのですが、決して想像していたイタリアンカフェの味には程遠い。今では、誰もこのマシンを使ってコーヒーを飲まないので、綺麗に水分を抜き、箱にしまわれ、近いうちに天井裏の倉庫に眠るようです。

 今まで色々なものを通販で購入したのですが、結構無駄使いをしてると自分なりに反省をしています。本当に必要でほしい商品は、ある程度の時間をかけて商品を見定めて購入するほうが良いのでしょうね。それでは、また通販で特別なものを見つけたらご紹介します。

 

2011/7/20
高齢者デイサービスが関われる範囲

デイサービスと言う事業、社会福祉の世界では児童や障害者など向けのデイサービスもあれば、我々の実践している高齢者向けのデイサービスもある。度の種別に関係なく昼間の間だけ要介護者をお預かりして、必要なお世話を実施するサービスがデイサービスの役目である。児童向け、障害者向けのでサービスよりも数の上でも多く存在するのが高齢者デイサービス事業所である。朝夕のラッシュ時に、車いすマークを付けた改造バンが、一般道で通勤に焦るお父さんやお母さんの車の前をノンビリ進むことから、結構色々な方に文句を言われることが多い。送迎車両が行き来するデイサービスです。

 さて、このデイサービスの提供するサービスについて、これは、ここの事業所の考え方によって格差がある。本来ならば格差があってはならない提供サービスではあるが、福祉産業もビジネスである以上、ある面で採算を考えて運営が実施されているのは仕方ないのかもしれない。赤字になってまで事業を継続できないというのも理解できる。しかし、何を持ってして赤字になると言う判断がされるのか?である・・・やみくもに人件費ばかりが膨張すれば赤字にはなる。今の相場で、デイサービス事業所における人件費率は売り上げに対して約55%~70%程度かかっている。都心部などの人件費の高い地域によっては80~90%という地域もある。それ程の人件費率では経営が困難になるのは当然である。しかし、その人件費をかけて何を提供しているのか?その提供されるサービスの内容で利用者の満足はえることげ出来ているのか?が問われるべきである。

 デイサービスは通いのサービスである。自宅の生活がメインであり、全ての管理は自宅で行われるべきであり、自宅では補えない部分や専門的な支援を必要とする場合に、デイサービスのような専門機関(と言う得るか否かは別問題)が実施することとなる。また、デイサービスのサービス内容について、基本、本人の承諾を得た内容であり、本人の希望を出来る限り盛り込んだ支援内容となっているはずである。しかし、実際は本人の年齢的、機能障害などによって本人の意識で物事を判断できる環境に乏しいケースが大半である。ヒトの多くは加齢と共に自分自身で役割や立場を喪失してしまう場合がある。家庭における主役は息子夫婦に替わり、極端な場合は孫を、ひ孫を中心に家庭全体が動く場面もある。すると、まず食事内容が変化する。魚、野菜中心から肉、揚げ物、チーズ等の洋食が中心となる。生活のリズムが深夜型に変化すると同時に土日祝日などのお休みの遠出など活動範囲が広くなる。つまりは、活動自体が活発になるにつれ高齢者には体力的に同行することが難しくなる。結果的に家にお留守番が増加する。 自宅に一人で暮らす高齢者は、昔の高度成長期時代の日本の児童と同じで「カギっ子ならぬカギっ婆と爺」となってしまう。一日中変化の無い部屋でテレビの番をしていれば、人間、どんなふうになるかと言えば、「ボケる」若者でも外出することなく。万年自宅の部屋の中でテレビだけの生活を行えば精神的にも普通で無くなる。そんな高齢者の生活を一生懸命改善しよう、意識レベルを改善しようとするのがデイサービスの一番大きな役目と言うのかもしれない。

 しかし、ぶっちゃけ、本来必要としているのは高齢者の意識改革ではなく介護者の若い世代に高齢者福祉を解読すべきであり、学んで改革してほしいのは人がボケる過程をしっかりと学んでほしい。年寄りの生活を改善するには家族ぐるみの努力が不可欠である。極論から言えば、週一回二回程度のデイサービス利用で、その人の何が補足できるか?!デイサービスを主体とするならば、そこで行われるサービスの継続を各家庭でも実施すべきである。高齢者に対する若者の意識は理解できる。とても接遇に苦労するケースも存在する。しかし、今提供している家族介護の実態は、将来の若者が受ける事となる介護サービスの実態であるとすならば、将来的に非常に厳しい、寂しい、悲しい事態となるのではないか?と考えてしまう。

2011/7/20
日本の夏、台風の夏

 日本の夏、特別に意識するわけでもなく、日本に住む以上必ず体験する「夏」。太古の昔から日本には特有の蒸し暑い夏がやってくる。日本の気候分布は一部地域は亜熱帯と呼ばれる区域で熱帯に次いで暑い地域だと昔、小学生の頃の社会化の授業で習ったように記憶している。必然的に台風やモンスーンの影響の大きな地域柄であり、今回の台風6号などの影響を大きく受けやすい場所に位置している。

 話は変わるが、京都に行けば夏の「凉」については独特の文化を持っている地域がある。鴨川等の湖畔に高級料亭が店を連ね、川面の上に桟敷を設けて食事を楽しむ文化がある。もちろん我々庶民が、そんな高級な料亭で食事することは考えられないが、庶民には庶民なりの夏の凉を求める方法として、打ち水、風鈴、蚊帳をはり窓を開放する等の夏の文化がある。近頃のようなアスファルトやコンクリートに囲まれた環境では、打ち水は逆効果で、蓄積された熱が水蒸気となって気化熱が温度を奪うどころか逆に蒸し暑く感じることさえある。風鈴も風鈴で、風の強い時などは、隣の住人から騒音公害と文句を言われ、夏の風流もかたなしの時代背景が見え隠れする。さらに、窓をかけ放って蚊帳をつって夜寝れるかと言えば、それこそ痴漢、強盗など善からぬ輩が横行する時代に、無施錠で蚊帳ってのも危険極まりない。原発事故の影響で節電が全国的に重要視される中、窓を閉め切ってエアコンをフル稼働させ、冷蔵庫で冷え切ったビールや麦茶を飲んでは凉を求めることしかできない時代。日本の夏は、もはや懐かしい昔の夏を楽しむ余裕すらない、非常に殺伐として嫌な暑さを耐え忍ぶ夏になり果てたのかしらん・・・・

2011/7/18
燃費の良い車に替えた。

今まで乗っていたアルファードを下取りに、プリウスを購入した。プリウスの中でも一番下のグレードだが、燃費は一番良いのも、このグレードだけ。10モード値では、1リットルあたり38kmも走行できるようだ! 一回の給油で1000Kmは走行する計算になる。満タン給油で鈴鹿~東京を二往復できる計算である。実際に車が納車され、自分で運転してみると、なかなかアクセルワークが難しい。燃費を考えると、アクセルの踏み込みも丁寧になり、発進スピードもとてもゆっくりっとしたペースで進んでいく。それと音がしずか! ゆっくりと発進するときなど、電気自動車らしく、無音状態で車が動き始める。聞こえてくるのはタイヤが転がるときの音だけである。

 しかし、この車の燃費を気にした運転は、時折、後続車両の運転手をイライラさせることに直結している。この車に乗るまでの僕も同様で、信号再スタートするとき、やたらとノンビリと発進するドライバーがいて、後ろに繋がる自分としては結構イライラしたものだ。運転手としては結構せっかちな自分は、信号の変わり目に、意識的に加速して信号が変わる前に交差点に入るような運転をしたりしていたが、この車に乗り換えてからは、今までの自分とは打って変わって低加速、低スピード走行に徹している。我儘と言うか、自己中というか・・・・?! 今となっては、僕の運転する車が、国道23号線等の幹線道路の動くシケインと化している。

 今、ちょうどガソリンゲージは半分量を使ったところを指示している。そして、走行距離は430Km。残りの半分を使った時点で今の数値から想像しても軽く800Kmは超える。未だかって、自分の乗る車が満タン給油で800Kmを超えて走るってのは初体験である。とてもワクワクするし、面白い。次のガソリン給油の時には、写真も掲載して高燃費な車両のお話しの続きを書いてみたい。

2011/7/18
高速道路の成りが違う、日本とアメリカ。

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東北の震災被災者の高速料金無料措置が、高速道路の料金所での大渋滞の原因となり社会問題化しているそうだ。現政権は、政権奪取のときから高速道路無料化を唱えており、政権をとってから以降、公約に近づけるために全国の高速道路を部分的に無料化をすすめてきた。今回の東北自動車道などの路線で、被災者は被災証明書の提示で高速道路が無料になるという。何の目的とメリットをもって被災者が高速利用料が免除されるのか?僕には、その目的と有効性が理解できない。震災被災者を支援することは素晴らしいことである。しかし、目先の利益だけが目立つ施策というのは、兎角、実体の伴わないスタンドプレーと酷評されやすいし、まず第一に目立つ施策ほど軽く見られがち。そんな施策も、ひょっとしてアメリカの高速道路、いわゆるフリーウエイ(タダの道・・・?)を目標に、日本全国の高速道路を無料にすることで、国民の生活を活性化させる狙いがあるのかもしれない。しかし、アメリカの高速道路と言っても、アメリカで車を運転した事のある人なら理解できると思うが、アメリカの高速道路って、思うほど整備されている道路では無い。

 地域的にフリーウエイを見てみると、確かに日本のそれよりも車線幅は広く、車線数も多い。特に大都市のロサンゼルスやサンフランシスコの都心部に近くなると、極端に車線数が多くなる。サンフランシスコの都心に入る高速道路は南からは101ベイショアー・フリーウエイ、280号線(John F Foran Freeway)に代表される大動脈がシスコの街に直結。車線数も片側5車線。立体交差も多く、慣れない人には、迷路のような高速道路網が確立されている。ロサンゼルスにしても、都心から空港、ベッドタウンから空港などの重要な路線には、日本以上に整備された高速道路が張り巡らされ、朝夕のラッシュ時には5車線、6車線もベンチュラフリーウエイ,サンディエゴ・フリーウエイなども、入る隙間の無い程の車の列が続く。

 しかし、この高速道路網も言ったように都心部の一部区間だけで、それ以外の高速道路は片側二車線程度。路面も荒れて、50年代のモータライぜーションに建設された高速道路も、部分補修の繰り返しで継接ぎだらけ。また、車検整備の法的義務もない国であるからか、高速道路のいたる所に故障車が放置されている。路側帯は土地に余裕のある国だけに充分な広さをもっているので、放置された故障車も邪魔にはならない。しかし、広大な土地だけに管理するにも費用がかかりすぎるのか、道路上に落し物やゴミは溢れ、高速走行をするには、前方の障害物に注意しないと危険な場面は多い。

 アメリカは自由の国。何をするにしても基本は自己責任。同時に訴訟王国。何でもかんでも相手を訴える裁判が多い国でもある。他人から訴えられないように、問題に絡む事の無いように国民は他人事には首を突っ込まない。そんなドライな国民性のアメリカである。高速道路を走行するには、それなりのリスクを運転手自身が負いながら自由に使っている。

 かくいう自分もアメリカ滞在中や旅行中は、自動車を運転する。移動には飛行機と乗用車を使う。一般道からフリーウエイを乗り継ぎ目的地まで移動する。なんせ広い。旅行するにも時間がかかる。高速道路が無ければ、尚の事時間がかかる。例えば、ロサンゼルス市内のホテルからマリナデルレイのヨットハーバー沿いのシーフードレストランまで約30~50Km。高速道路網が整備されているから20~30分程度で到着する。高速道路と言いながら、日本で言うバイパスのような役目を担っているのがアメリカの高速道路である。

 しかし日本の高速道路は、落下物もなければ故障車も放置されている事は無い。例え運悪く車が故障した場合はJAF等のレスキューシステムが整備されており、数時間後には回収されて安全な場所へ移動されている。分離帯の植栽も手入れされ、路面状況も最高!とてもスムーズな運転が約束されている。あまりにも運転手に負荷がかからない配慮のせいで、逆に運転している緊張感も減少し、運転すら他人任せの感情が芽生えて居眠り。そんな事故が日本の場合は多い。

 長い文章となったが、アメリカの高速道路網は、日本のそれとは根本的に利用目的と存在理由が違う。日本の点と点を結ぶ道路網に比べアメリカの高速道路は面と面と言われるくらい広く、多方面に張り巡らされた道路網では、無料の意味が違う。日本の政治家さん達は、そんなことはまさにお見通しの事と思うが、その割には理想とする姿に独自性がみられない。


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