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ブログ-施設長の部屋

2009/11/19
社会福祉援助技術現場実習最終日に思った事。

24日間の現場実習を今日で終了した。今まで、私のブログの更新が遅れ気味であった理由がこの実習の影響を受けていたのであるが、知的障害者更生施設での実習を終えて最終日の今日。通常の業務として夕方の午後5時30分までしっかりと業務をこなし、施設の職員さんにお別れのご挨拶をしたのち、普通のように施設の出入り口に向かった。

 この施設の夕食時間は午後の5時30分が夕食の開始時間であり、普段なら利用者は食堂の入口でたむろしているはずであったが、今日は、全員が私が退出する玄関ロビーに集合していた。

 そして、利用者の皆が、「お兄ちゃん、明日からこやへんの・・・?」と問いかけてきた。こんな言葉どころか、利用者の皆が玄関に来てくれる事だけでも感激の自分に、明日からこえへんの?やら、寂しいやら!の言葉に思わず目頭が熱くなり、言葉が出なかった。その場所で、みんなの顔を見ながら、話をしていたら恐らく僕は泣き出してしまっていただろう。実際、僕は、彼らの言葉を「また、遊びに来るでな!」と一言いっただけで逃げるように施設の外へ飛び出してしまった。みんなの気持ちに素直に答える事も出来ず、嫌な大人の自分が居た。玄関から駐車場まで歩きながら、もう一度、玄関に戻ってみんなと一緒に最後にきっちりとお別れをすべき?!だったのか・・・・?迷いいながらも、目から涙が流れてしまった。

 24日間、土日をお休み頂いて居たので、実際に滞在したのは5週間。最初は、知的障害者のケアを始めて体験する戸惑いや慣れない職場環境に、実習期間を満了できるのか不安だった。高齢者介護しかやったこと無く、この施設の利用者の行動、思考回路、パワーに圧倒され、半分ノイローゼ気味の環境の中で意地をはって今まで頑張ってきた。

 この日までには、この施設の職員さんの温かな励ましや、ご理解、ご協力を頂き、私はとても恵まれた実習環境において頂いていたから挫折することなく、また期間中に体調不良にもならず頑張ってこれた。そして、この純真で素直な利用者の人達にたった24日間だけではあったが情がうつり、本当に人間らしく愛らしい憎めない人達に囲まれていた事に感謝の気持ちがいっぱい、溢れてきました。この施設の職員さんは退職する人が居ないと聞かされた。今日、その理由が分かったような気がした。

この施設の利用者達は、一切の掛け値なしの関係なのです。損得を考えて人と接しない。騙されてても疑う事をしない。頑固に執拗に自分の思いに拘る人達は、本当に純粋な人生を生きているのです。

実習を終えて学んだ一番大きな成果は、人としての正直な関係の素晴らしさでした。

この実習で学んだ成果を、今後は高齢者介護の現場で十分に発揮できるよう頑張るつもりです。

2009/11/18
今月になって初めてのブログ更新です。

 11月になって、もうすぐ20日が過ぎようとしているこの頃、久しぶりのブログの更新です。・・・・・・いやァ・・・・別にブログに飽きてきた?訳ではないのです。ここ数週間は毎日の他事業所での実習体験中で身も心も精神も疲れ果てて・・・・・ってのはオーバーな表現ですが。

まァ、実習を終えて帰宅すると、まずしなければいけない事項として、実習日誌の記入と考察を書かねばなりません。実習レポートを毎日書いて翌朝にはお世話になっている施設の方に提出しなければなりません。これが結構、時間がかかります。この年にもなると、下手な文章も書くわけにはいかない。それなりに熟慮された文章でなければいけないと思うと、肩に力が入り、妙にぎこちなく、片っ苦しいだけの文章となってしまう。

 まあ、そんな訳で、夜は夜で文章を書くことに集中して、書き終わると一日の疲れがどっと出てきてしまうのです。そういう理由ですが、ブログの更新が実施できにくい状況であったという言い訳だけでも書いとくか!

 さて、さて、実習当初の実習先施設の利用者に関して言えば、実習生の私の言葉など、まったくの無視!だったのだが、ここにきて随分と様子が変わってきた。利用者の様子の微妙な変化を見極めることができるようになってきたこともあるが、私の問いかけに言葉少ないものの確実に答えてくれるのである。自閉症の男性、今までお話もしたことがない。ただ軽作業を行う場面には、ちょこちょこ声をかけれる距離にいた。そんな彼に、今日の作業終了後に部屋の掃除を行いながら、チリトリを持ってきて貰えるように頼んでみた。彼は、最初「チリトリ」の意味が理解できなかったのか、ひとりでうつむき加減のいつもの様子で考え込んでいた。仕方なく、彼を連れて掃除道具入れのロッカーまで行き、チリトリを取り出して、彼に手渡した。

 黙って僕の差し出したチリトリを手にして、僕のあとに従いゴミの前に戻ると、そのちりとりを持ってしゃがんでくれた。ゴミを取ろうとする仕草なのだ。

とても感動した。僕は手にした箒で床のゴミを集め、彼の手元にあるチリトリに集めながら、彼の名前を呼び、感謝の気持ちを伝えた。彼に僕の感謝の気持ちは伝わったことと思う。

彼は、僕が差し出した手を、そうっと自分の手で触り、何かの感触を確認しているような仕種をした。彼の手は意外としっかりと大きく、手入れの行き届いてないゴツゴツした手ではあったが、僕と同じようにぬくもりがあった。暖かく、やさしい手だった。

2009/10/30
実習10日目

 今日でようやく実習10日目となる。週5日、朝8時30分より午後5時30分までみっちり9時間の拘束、8時間の労働。今まで、同じように高齢者福祉に従事してきたものの、この実習は辛い。まず第一に疲労の度合いが違う。自分の施設ではない場所での作業は、同じ8時間労働でも疲れ方が違うとは思うが、実際、自分としては、この実習先の利用者のパワーに負けているような気がする。

 以前のブログでも書いたと思うが、とてもパワフルでエネルギッシュな方々を相手に悪戦苦闘の連続ですから、そりゃ疲れます。一日の実習が終わると、さすがにグッタリとします。精根尽きる感じとでもいいましょうか・・・もう少し年齢が若ければ彼らにも負けることはないのでしょうが、もう少しで還暦を迎えるという年齢に近くなると、このパワーには着いていけません。

  第二に、彼らの声の大きさも疲れを増幅させる原因がありそうです。彼らには彼らなりに拘りを持っているようです。ひとつ何かのバランスが崩れると、途端に感情的になり叫びます。一人の叫び声に連動して、そこかしこで同じように感情の爆発が起こり始めます。とたんに近所一帯に聞こえるような怒涛の渦となって襲ってくるのです。認知症高齢者にも奇声や暴力的な言動の方もみえますが、声の大きさからして違います。

 まあ、とにかく、今、実習期間の半分程が終了し、残すところ14日の実習です。新型インフルエンザも流行している中で、なんとか無事に実習を終了できるように体調管理だけは注意したいと考えております。

2009/10/27
実習7日目

今日で実習も七日目。毎日、毎日、荒波の中で翻弄される難破船の如く、目の回る体験を重ねさせてもらっています。当初、実習をさせていただく前までは、はじめての我が施設以外の、それも未経験分野での相談援助実習い戸惑いもありましたが、ここにきて、ようやく周りが見えるようになってきました。

 さて、今日は実習とはまったく無関係な事柄についてお話をしましょう。

 実習もともかく、今月で普通自動車の運転免許証の有効期限が切れるというので、実習先に無理を言ってお昼休みに地元の警察に行ってきました。これでも私は優良運転手でして、受ける講習も最短の30分。おまけに講師の教官は、私たちは安全運転の模範者として評価してくれて、ちょこっとだけお尻がむず痒い感覚でした。かく言う私も、ずいぶん昔ではありますがスピード違反を犯し免許所の停止処分を受けたことがあります。車を運転できないことは、とても不便であり免停を回避すべく必要な講習を受講した経験があります。この時は教官に犯罪者扱いされ、非常に嘆かわしい気分になったものです。あの時以来、二度とこんな免許停止処分猶予するための講習に出なくて済むよう、交通違反は行わないと強く思ったものでした。そのお蔭で今日の優良運転手の更新講習だったのでした。

 そして、警察から出て実習先へ向かう途中、この地域の某タクシー会社の車両が私の隣の右折レーンに入ってきました。黒のクラウンです。後部座席の窓に外からステッカーが貼ってありました。「禁煙車両」 そして、次に運転手が目に入りました。・・・・煙草をくわえながら窓を少しだけ開けてハンドルを握っています。「  ・・・・・・へ? 禁煙車両って・・・・・?」 お客さんが乗っていないからか?って考えながら横を見ていましたが、面白い図柄でした。

2009/10/26
実習六日目

あれ~っ・・・・五日目が抜けているぞ・・・と言わないでください。五日目はしっかりと受講しましたが、ただ単にブログ化できなかっただけの話です。この実習は本当に肉体的にも精神的にも疲れています。毎日、実習の場で向き合う人々は、前にも書きましたように知的な障害を持つ人々です。言葉も、理性も、常識も何も習得できていません。でも自分自身の気持ちにはとても正直です。それは、ある意味、動物的かもしれませんが、非常にピュアーな存在です。そして、私たち職員に向かう姿勢は全力を出してぶつかってきます。

 私たちの生活する世界では、自分自身を100%全力で出し切ろうとすると、夏目漱石じゃあないけど「情に棹差せば流され、智に働けば角が立つ!」と成りかねませんし、出る杭は打たれる式に打ちのめされることでしょう。そんな世界を巧みに泳ぎきるためには悪知恵も裏腹な言動も、必ずしも悪ではないという認識も必要不可欠な要素であるのです。そんな彼らのストレートな行動に伴って見守りをするには、こちらも全力疾走でぶち当たる必要があり、それが肉体的に疲れる原因となっています。

  まァ、年齢も年齢ですから、体がついてこん!ってわけでしょう・・・はははは

 


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