デイサービスを運営している中で、いつも考えさせられる点にホスピタリティがある。
ホスピタリティとは、サービスを超えた思いやりとか、親切な援助などを言う。
元リッツカールトン ホテルの日本支社長であった高野登氏が、このホスピタリティをテーマに
いろいろな所で講演を行ってみえる。僕も、所属する協議会を通じて公演を企画したこともあって
二回ほど、ご本人とお話させていただいたことがある。
高野氏は、ホスピタリティ とは、相手を想う気持ちに、そっと自分の心を添えることと言われている。
リッツカールトンにおいては、顧客の要望に絶対にNO!と言わないサービスを心掛けてみえたそうだ。
さて、高齢者通所介護事業所において「NO!」と言わない支援についてはどうだろう・・・?
今日、この点について問題が生じた。
一人の利用者の方が、当通所介護事業所では禁止(これが問題で)されている携帯電話を持ち込んだ。
職員の朝礼の時に、この件が報告された。
私を含めて多くの職員が、耳をそばだてたのも当然で
携帯電話を持ち込み、自分の席に置かれたと聞けば、職員としては疑問に思うはずである。
禁止は禁止として、利用者の方々には最低限お守りいただきたい事項である。
一人の職員が朝礼後に即動いた。ご本人に注意するためにだろう・・・
僕が気づいた時には、すでにご本人の顔色が変わっていた。
明らかに職員の言葉に憤りを感じたのだろう。
途中から会話に割って入ろうか、迷ったものの、今の時点で割って入ることの逆効果を恐れ
様子を見守ることとしたが、結果的に、職員からは利用者を怒らせました。と報告を受けることとなった。
ルールはルールとして、この太陽の家を利用される方々にはお守りいただきたい。
が、しかしである。私たちは利用者の方々に我々の作ったルールに絶対服従を強要するものではない。
ルールが存在する理由は、利用される皆さんが公平に、正当に支援されるためであり
事業所独自の枠の中に(つまり事業所の都合の枠と言えるかもしれない)無理やり押し込んで
業務を簡素化しようとするためではない。
ホスピタリティとして考えてみれば、この通所介護を利用される方々は
言ってみれば自分から好んでこの事業所を選んだわけでなく
内科氏らの生活上の不都合を感じ、その不都合を改善するため に、
この事業所にて支援されたり、訓練を受けたりしている。
わざわざ金を払って、他人に指示される窮屈な時間を好んで通う人はいない。
今回の問題は、私自身にこの通所介護におけるルールの再検討を促すきっかけとなったことは事実である。
同時に、職員の話しかけ方、接し方等についても一考を要すると感じた。
このところ、求人広告を掲載した関係で
人材派遣業者からの電話が多くて困っている。
世間には、本当に沢山の人材派遣業者が存在するらしく
一日に何本も別の業者から電話が入る。
その都度、仕事の手を停めて応答しなければならず
何とも言えない腹立たしさがある。
丁寧に応答するだけの時間ももったいない内容の電話で
口調こそ柔らかでバカ 丁寧だけど
実態も分からない業者とゆっくりと話する気にはなれない。
元々、この連中の中には、すでにうちの事業所で働いている介護職員に対し
ヘッドハンティングばりの誘いの電話も多く
良い印象は持っていない。
悪質な事業所と言えるところは、番号非通知で就業時間中に電話してきて
特定の個人の名前をつげて、繋ぐように要望してくる輩もいる。
要件や事業所名を聞くと、一方的に電話を切っていく。
職員がヘッドハンティングされ、もっと雇用条件の良いところに移るなら
それはそれで無理矢理に止めはしない。
しかし、このような無礼で良心の欠片もない事業所におだてられ
職場を代わる職員には、くれぐれも後悔の無いように、良く相手を調べて委託するようにしてもらいたい。
簡素な表彰式ではありますが、今日、グループホームを担当する玉ちゃんの表彰を行いました。
平成22年6月1日より、太陽の家に勤務し、この6月1日をもって
ちょうど10年の勤続となりました。
当事業所の恒例として、10年勤続した者には10万円相当の記念品を贈り
表彰することとなっています。また、記念品は本人の希望するモノを
事業所からお贈りすることとなっており、今回の記念品も玉ちゃんの
希望する品を調達しました。モノが何か?は伏せますが
この10年の間に、彼女は介護福祉士の国家資格を取得し
一昨年にはケアマネジャー(介護支援専門員)の資格も取得しました。
特に認知症高齢者の介護に関しては。10年のキャリア同様、
素晴らしいスキルを取得し、当事業所のグループホームにおいて
なくてはならない存在となりました。
前回のデイサービスに対する書き込みに引き続き
今回のブログも、デイサービスを話題にしてみよう。
お昼ご飯をデイルームで、利用者の方々と一緒に摂ることと併せて
できる限り機会ある度に職員に近い場所に身を置くことの必要性である。
事務所と言うのは、ある意味、職員との間に壁を作ることとなる。
うちのデイサービスは、事務所と言えど、デイルームとの境に物理的な壁はない。
しかし、顔は見える、声も聞こえるけれど、それは決して壁がないとは言えないと考えている。
職員の思いを、即、執行役に話をするには
やはり遠すぎる。
第一、オープンカウンター越しにデスクにて事務仕事を行っている者に声がけするにも
結構な大声で話をしなければならない。
別に、事務所のドアに施錠しているわけでもなく
いつでも職員は事務所に入室できる環境であっても
なかなか、中に入ってきて、いろいろと相談するだけの気力を発揮できにくい。
そのような意味合いにおいても、管理者側は職員の近くにいて
そっと相談できる体制を整えおくことが望まれる。
デイルームで過ごす利用者の皆さんお様子を観察することと共に
職員の言動やそぶりにたいして、いつでも助け舟を出せる姿勢を見せることが
職員にとって安心感を与えることが出来るのではないかと考えている。
六月一日より、太陽の家に事務員さんが一人が採用となり、一緒に仕事するようになった。
事務の業務と併せて、余裕ある時には介護の真似事でもしてもらおうと考えている。
介護事務には、パソコン入力やら、庶務関係の仕事やら,いろいろと多義にわたって仕事量が多い。
経験なくても大丈夫と言いながらも、覚えてもらうことは多い。
マア、新しく仲間となった彼女は大丈夫だろう・・・・
ところで、うちの事務所は特養などの施設と違って
規模が小さいだけに事務所自体も狭い。
よって、お昼ご飯は僕がデイルームに出て、利用者の皆さんと一緒にご飯を食べることとなった。
土地r田にせよ、第一号保険者の年齢となった自分だから、利用者の中にも自然と溶け込める。
今日で二日目、利用者の皆さんの食事風景を眺めながら
色々と観察していると、普段見えない面が一杯見えてくる。
見えてきたことを参考に、今後の業務に生かすことも可能だ。
高齢者の実態と言えば大げさではあるが、
人間の基本的な欲求の場である食事風景。
非常に面白いし、興味がわいてくる。