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ブログ-施設長の部屋

2010/9/3
今風の自己責任と企業の製造責任

 最近、僕には?マーク的ニュースと思える報道がある。高齢者福祉を担っている中でも、少なからず関係深い内容に、このブログで取り上げてみたい。

 そのニュースとは、自転車の後部荷台に取り付けられた幼児用シートに関係した、幼児の足の巻き込み事故のことである。大手自動車部品メーカーの製造した幼児キャリアーの製造責任を問われているようであるが、僕は、この問題の全てをメーカー側に押しつける、今風の責任問題のありかたに異論を感じている。 製品自体の品質に何がしかの問題が存在する場合もあるが、ここには、使用する側の意識にも問題は無いと言いきれるのだろうか?

 戦後の復興の中で、日本人労働者は勤勉でサル真似上手と言われ、敗戦国でありながらも短い時間で世界経済のトップ集団を突っ走ることとなるが、その中で、私達の先代は、家庭を犠牲にするほどのハードワークの中から構築した技術と歴史的栄光でもあると思う。この日本の経済的発展の後ろには、工業の発展が機動力となっているのは言うまでも無い。ブリキのおもちゃ全盛の時代から、子供がブリキで怪我をしやすいクレームを受けて、ブリキ製品は次第に社会から抹消されてゆき、それに代わってダイキャストモデルやプラスティック製品が登場してきた。社会のニーズを満たそうとする考え方は、それに伴うように技術とアイデアの革新をもたらし、日本にテクノロジーの大国として世界に秀でた『Made in Japan』が誕生した。

 日本の世界に誇る技術の粋は、同時に、より大きな製造責任という課題を背負う事となる。今回の自転車に取り付けられた幼児用後部座席(キャリアー)による巻き込み事故のようなアクシデントに対処しなければいけなくなるのである。高齢者介護の世界でも、若い職員や未経験者など多業種からの転職者も含めて、いろいろな考え方の人たちが高齢者介護の現場で、日々悪戦苦闘している現在。人によっては、介護施設に潜むリスクに対して、とても鈍感な人もいる。要するに「気がつかない!」 危険性を予測できにくい人と言われる介護職員の多くは、今のところ運よく大きな事故を引き起こさずに毎日を過ごしているが、しかし、運悪く全ての危険性が重なった時こそ、その事故は大きな取り返しのつかない事故に発展してしまう。そのような危険性をもっている。この春、三重県のあるグループホームが利用者への精神的虐待を疑われる事件が起きた。 この事件も職員には悪気は一切ないようであるが、社会問題として発展していきそうな危険性を予測できなかった事が一番の問題であると思う。

 僕には、今の若者世代のリスクマネージメントが出来にくい環境には、それなりに幼少のころから、あらゆる危険から隔離されてきた生活による負の遺産かと思うのである。便宜性と安全性はパッケージ化され、自分自身が身に付けなくとも、他者(それは製造元の企業であったり、その人を取り巻く環境であったり・・・)によて、最善の姿に完成させられたものを使用するだけの社会。少し話しが安直すぎる帰来もあるが、しかし、守られすぎる環境で生活してきた人間は、知らず知らずの間に自らは、将来起こりえる危険性を察知する感性が退化してしまう事も事実であろう!

 空き缶の切り口を素手で触れば、手を切る事は想像できる。走行中の車両から空になった缶や瓶を捨てるとどうなるか?公園のシーソーを使って遊んでいる最中に片方が飛び降りるとどうなるか?階段の手すりを滑り台にして遊べばどうなるか?

 僕には、企業が消費者を守るために製造者責任を果たす事は、結果的に消費者の感性が鈍く、小さく縮小していく事とに比例してるように感じて仕方がない。機械はこわれるもの!という発想、使い方を間違えると怪我をすること!を思い描いて、近代文明とお付き合いしていかなければならなと思って仕方がない。

2010/9/2
もう九月だよ~っ !

 何のかんの言いながら、今年の夏は猛暑だよ!と叫びながら、額の汗をぬぐい、Tシャツを二回も三回も着替えて過ごしてきた毎日。まだ今でも日中の気温は真夏並み。非常に暑い日々が続いています。そんな毎日を過ごしてるうちに、暦はもうすでに9月の二日。早いものです。この調子で9月をやり過ごし、ようよう10月を迎え、あれほど暑かったのに寒くなりましたね!と11月。そして、年越しの為に走り回って正月。いや~っ、一年の過ぎるのが早い。

 うちのばあさん達にとっても一年の重みは若い者以上の重みをもって感じている事だろうと思う。だって、加算されていく年齢自体、重みがある。91歳です!やら99歳です!ってのがいっぱい。ひと時、110歳以上の住民登録者が現存しないってので話題になる事が多かったのですが、いやいや、結構、ホンマに長寿社会なんですよ日本って!

 今日、うちのグループホームでは入所者の皆さん主体とした自治会が開催されてた。好きな事を言いあいながら、アレが食いたい、アレを作りたい!と活発な意見は出るものの、それらの実現にはそれなりの毎日の労力が不可欠である。それでは、その担当者となって頂けますか?という問いかけには、なかなか首を縦には降ってくれない。

 どうも糠づけを作りたいらしい。糠づけのドブを作るのは簡単。糠と適度な水と塩、味を濃くするために他にもいろいろな物をくわえて練っておけば良いのでしょ!?・・・・・そうなんです、作り方くらいは分かるのですが、一旦作れば、毎日、毎日、ドブをかき交ぜて酸素の混ぜ合わせなければ、カビが育ってしまうのらしいのです。さて、この毎日の作業を誰が担当するの・・・・?ってとこが問題となってしまいました。最近の若者は、この微細な行為を面倒がって、この日本古来の「漬物」文化が、どんどん遠ざかってしまい、今では、漬物とは「スーパーで購入する物」となってしまいましたがア!

 まあ、今年の太陽の家では、梅干しも無事に漬ける事が出来てますから、糠づけにもトライするべきでしょうな!

 あと数週間もすれば、うまい糠づけのキュウリや茄子が試食できそうです!

2010/8/28
夕日に輝く銀色の機影

dsc02622.JPG

  遠い地平線が消えて、深々とした夜の闇に心をやすめる頃

  はるか雲海の上を、音も無く流される気流が

  限りない宇宙の営みを告げている・・・・・

  ミスターロンリーの曲とともに、城 達也のナレーションで始まる 深夜のラジオ放送を思い出すような写真です。今日の夕方、太陽の家の裏庭から見かけたジェット旅客機の機影です。どこか遠くから沢山の夢と物語を満載して、セントレアに向けて着陸態勢に入る段階でしょうか?まだ、車輪は格納されたままですが、飛行機はスピードと高度を落としながら、すべるように夕焼けに染まり始めた鈴鹿市の上空を滑空してゆきました。以前にも書いたように、僕は飛行機が大好きです。鈴鹿サーキットで仕事していながらも、レーシングカーを眺めているよりも、飛行機を眺めている方が好きです。その理由は、飛行機には沢山の人の夢と希望と期待を一堂に集め、色々な思いを詰め込んで飛んでいくからです。旅に出る人々の思いはまちまちです。夏休み最後の週末までみっちりと遊んで来る人、期待に胸を膨らませ、まだ見ぬ海外の地にむけて飛び立つ人、張り裂けんばかりの悲しみを胸に愛する人と別れて一人旅する人・・・・そんないろいろな思いがすべて詰め込まれている飛行機。そんな飛行機を見てると飽きません。ずっと空を見上げて、遠く地平線のかなたにまだ見えぬ飛行機の姿を追い求めてしまうのです。

 最近、旅行らしい旅行に行っていないのですが、こうやって飛行機を眺めていると、自分も飛び立ちたいと思うこのごろです。飛行場の出発デッキで一人、搭乗機のゲートオープンを待つ時、次々に搭乗手続きの開始を知らせるアナウンスが入り、自分の搭乗機の出発時刻が近づくにつれ、心は踊り、それと飛び去ることへの一瞬の寂しさを同時に感じながら待っている。出発ロビーには、帰国するために登場を待つ外国人も多く、日本の飛行場でありながら、そこはすでに海外。色々な言語が飛び交い、一種独特の雰囲気をかもし出しているのです。

 僕にとってサンフランシスコは、第二の故郷であり、長年、その土地で暮らし生活してきた数多くの思い出を残してきた土地です。地理的な記憶も当然ながら、街の風景もすべて頭の中にしっかりと仕舞い込まれています。飛行機が太平洋を越えて、サンフランシスコ上空に差し掛かってくる時、飛行場に向けて飛行機は太平洋沿いを南下し、ちょうどハーフムーンベェイ上空を通り過ぎて大きく左旋回します。Mt.View からサンマテオ上空を通過し、次第に高度を落としながらサンフランシスコ湾を低空で飛行しながら飛行場に着陸するのです。この間、僕には、眼下に広がる風景を見ながら、昔走り回ったFoothill の山道やフリーウエイが走馬灯のように蘇ってくるのでした。

 ここ数回のアメリカ旅行は、故郷のサンフランシスコへ向かうことなく、ロサンジェルス経由のラスベガス行きが多く、マッカラン空港を降りてレンタカーオフィースで予約しておいた車を受け取り、そのまま市内に走り出すパターンが増えてきました。レンタカー会社専用のシャトルバスに乗り込み、契約した車両の駐車エリアまで案内してもらい、早速、車に荷物を積み込んで出発。アメリカ西海岸行きの飛行機のラスベガス到着は、通常、お昼前。飛行中の睡眠不足で眠い目をこすりながら、目的のホテルまで車を進める。ラスベガスのホテルは、多くがバレーパーキングと言って、車をホテルフロントに乗り捨てて、係りの者が専用の駐車エリアに勝手に止めてくれるシステムを利用する人が多い。僕も最初はバレーパーキングを利用することが多いのですが、やはり、車を取り出すときに余分なチップを弾まなければいけないので、初回以降は自分で一般駐車エリアに停めにいく。(なんとけち臭い!!!) 

 まあ、ホテルに到着して、チェックインすると後は、帰国便の出発時間までがカウントダウンとなってしまう。飛行機に乗り込むまでは、期待に胸を膨らませ、搭乗時間までの時間の進み具合が遅く感じてしまうのですが。目的地についてしまうと、とたんに時計の針の進む速さに驚いてしまうのです。人間の「時」に関する感情は、その時の気持ち次第で、早くなったり遅くなったりするものなのですね。

 時の経つのが早くても良い。もう一度、飛行機に乗って雲のかなたに飛び去りたい。そして、ほんの数日でよい、時間を忘れて、何も考えずに時間を無駄にしてみたい。そんなことを、この写真の飛行機を見ながら思い描いていました。

2010/8/26
28度設定では眠れないよね!?

 今日も鈴鹿市では雨は降らなかった。ゲリラ豪雨のニュースは、所によっては発生しているようで、ただ、この地方では雨が少ない。雨が少ないので、庭木や植木に水遣りをしなければいけない。毎朝夕の二回、水を与えないと、植木鉢の花は、すぐにグッタリ!となってしまいがち。エアコンの電気代もともかく、毎日の水遣りの水道代金も来月早々に送られてくる請求書が恐ろしい。

電気代を少しでも節約するために、自室のエアコン温度の設定を28度にしているが、これでは寝付けない。首筋にびっしりと汗が浮かんでくる。公的な機関では日中も温度設定を28度にしているが、やはり暑い。

今日、美容院で髪の毛をカットしてもらいながら、将来的に40度を超える気温が常識化するとすれば、今の家庭用のエアコンでは、気温を下げることができなくなるとすれば、いったいどうなるんだろうね?と話をしていた。洋画の中で地球規模の異常気象を題材とした映画はあるが、地球全域がオーブンの中のような高温の世界になると言う設定の映画は出ていない。例えば、最高温度が50度という世界になったとすれば、人間は一歩も外を歩けないのではないか?車のボンネットの上で目玉焼きが作れる温度となれば、車なんて1Kmも走らせれば、オーバーヒートしてしまいそう。高齢者なんて熱中症でバッタバッタと死んでしまいそうである。低地に住む人たちが、少しでも涼しい高地を求めて殺到し、御在所なんて北海道と同じ温度と言ってられない。御在所の山頂は、長島温泉のジャンボ海水プールにひしめく海水浴客のごとく、どっと繰り出した人たちで寿司づめ状態となろう・・・・。

 まあ、そうなる前に、食料が確保できないかもしれない。新鮮野菜なんて入手は困難となり、家畜も減少して牛乳すら稀少品。まあ、そこまで暑くなると、夜中まで走り回ってやかましい暴走族の連中も外に出なくなることはうれしい。

 こんな突拍子も無い話で盛り上がった、今日の美容院だった。

2010/8/26
開けて悔しき玉手箱

 昨年末の衆議院選挙で民主党をチョイスした自分自身への言葉です。政権奪取!の言葉に踊らされ、明るい日本の未来を期待した私が馬鹿だった!と思わざるを得ない結果に最高に悲しい状況がここ数日の永田町で繰り返されているのですが、どうも、日本の国会議員の皆さんは、特に民主党の皆さんは、国会議員になりたい人!はたまた大臣になりたい人、そして総理大臣になりたい人たちの集団のようである。円高、株安、レアメタル争奪戦では他国に先手を許し、この国の政府は本当に国民の生活を考えて国政を担っているのか疑問に思えるのです。

 先日、新幹線の中で読んだ雑誌の中に、十年後の日本は高齢者をさせることが出来るのか?について特集記事が書かれていた。10年後、団塊の世代が高齢者となり要介護状態の人が倍増して、今の介護保険料で、全ての高齢者介護がまかなえるのか?もちろん無理な話であって、今の介護保険料を二倍にしても、そのニーズを満たしていくには不足することは目に見えています。

 国会議員ともなる人たちは、有名大学を卒業された立派な学力を誇る人々のはずが、なぜこうまでも有効な手立ても打てず、白けた社会を改革できないのかが不思議です。まさか、今ブームとなっている『坂本龍馬』は、そんなだらしない国政に対して、龍馬のようなヒーローの出現を待ち望んでいる国民の期待感の隠された期待感なのかな?

 本気で日本の将来を危惧し、考えて少しずつでも手立てを打てる、真の政治家の登場を期待したものです。


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