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ブログ-施設長の部屋

2011/4/6
僕は原子力発電は要らないなぁ~

どう考えても僕は、原子力発電は要らないなぁと思っている。今回の福島の原発問題が発端と言えば発端ではあるが、ここまで東日本大震災の復興を複雑化し遅らせ、世界的な脅威の原因となっている現状を考えれば当然と言えば当然の結果だと思うのです。福島の影響を受けて遠くアメリカの水道水に微量ながら放射性物質の増加が確認されたりという報道を聞けば、尚の事恐ろしい現実が今の日本に存在するのです。これでも、まだまだチェルノブイリには及ばない事故と言いきれる関係者の神経を疑ってしまうのですが、僕は今の国政を担っている国会議員の資質も疑ってしまいそうです。

 何度も言うようですが、国政をつかさどる人達が今、何を一番最優先に考えているかが不透明なのです。建前だけでも国民の安全と安心を最優先に考えて頂けるような国でなければ、これから先の僕達国民は何を糧に生活して行けばいいのでしょう。それが、今の政府には非常に希薄なように思えて仕方ないのですが・・・・

 まあ、しかしながら、必要な電力確保のために原子力と言う選択肢は非常に大きなエネルギーである事は事実です。原子力無くして何を使って必要量の電力を発電するのか?と問われた時には、僕のような素人には答えようもない難題であるのですが、そこは、今回の福島の原発問題について各報道機関がコメンテーターとして呼んでくる原子力の専門家の数が証明するように、世の中にはその道のスペシャリストと言われる御仁が五万といる日本のこと, 英知を振りしぼれば、今年の糞暑い(失礼!)日本の夏に予想される電力需要をカバー出来るだけの発電等、いとも簡単に成しえてしまうのではないのでしょうか? 一回の原発事故による被害を補償する額を算定すれば、国内の全ての原発を原子力以外の物に変えてしまう費用は簡単に捻出されるのではないのでしょうか?!

 三重県には原発はありません。しかし、お隣の滋賀県には沢山の原発が存在します。三重県が被害にあわなければ、それで良しとするではなく、同じ国民がこのような災害に遭遇して自分が育った地域を捨てなければいけなくなる、または、一生涯を放射線による疾病に苦しむことのない社会を排除する事が望まれます。自然界のおきてとして弱肉強食の原理があります。弱いものは強い者に食われ種族の存続を維持しようとする。草食動物などの弱者が肉食獣のライオンなどに捕獲され命を奪われる映像は直視できない辛さがあります。自然の中で生きていくために必要な摂理とは理解しながらも、ただ単に逃げるだけしかできない動物が餌食となる瞬間は、とても残虐で見るに堪えないと言うのが現実です。人間世界も同じ自然の摂理にのっとり、多くの市民の文化的生活を守る目的から、少数の市民がそれらの犠牲になる事を良しとするということも「摂理」として理解しなければいけないのでしょうか?

2011/4/6
いろいろ重なるね・・・Vol.2

今年は本当に色々と重なる歳周りのようである。僕にとっては、試練の年と言えるかもしれない。100年の生活の微妙なズレが、今になって一斉に表面化したような気分である。しかし、よくよく考えてみれば、こんなのって人生の中でいくらでも体験する事であって、焦らず、じっくりと、一つづつクリアーして行けば、特に問題なく過ぎていく事なのである。もちろん、この言葉はある面で、自分自身に言い聞かせているのも事実ではあるが、実際問題として、こういう瞬間瞬間の判断を間違ってしまう事で、将来的な大きな公開につながる瀬戸際として重要な時とも言える。自暴自棄になってはいけない、必要以上に無責任となって問題から逃げてもいけない、とにかく問題を正面から見据えて冷静に対処する事が必要不可欠であると強く感じるのである。

 僕自身、それ程強い人間では無い。逆に非常によわっちい、軟弱者の一人であり怖がり人間である。そんな人間でも襲いかかる不安に対して立ち向かおうとしているわけで、大きな課題に対しては無力な人間でもある。そんな者でも、色々な重圧に耐え生き抜いていこうとする原動力に、自分の周りの人間関係が大きな力として存在する。それは、太陽の家の職員の存在であったり、個人的な交友関係であったり、それこそ百万の人々の支援があって成り立っている僕の人生と言えるかもしれない。これらの人々の手前、何としても頑張らねば・・・と言う気持ちが自分をまっすぐな方向に導いてくれているように思っている。

 前回のブログで報告した行方不明事件、これも一夜明けて次の朝、警察によって無事に保護された。行方不明が死亡事故に直結するわけではないが、認知症高齢者の場合の行動は突拍子もない我々の想像外の行動を起こす場合もあり、それらの偶然が重なってしまうこともあり得るケースとして、家族にとっては非常に不安な一晩を経験した事だろう。それもこれも、やはり冷静に対処すること。これが一番重要であり、必要以上に不安を増幅しない、自分たちの力を過小評価しない。そうすることで不安感情は随分と楽になるはずである。 人間が初めて体験する事柄を迎える時とても不安な気持ちとなるのは、この原理が働くからである。どうなるのだろう? 何が起こるのだろう? 苦しみや痛みが伴うのか?などはっきりと予想できない将来が、不安感情を増幅しがちである。しかし、案ずるより産むががたし。と言われるように、実際にやってみると意外と簡単だったと思える場面の方が多いのが現実である。

 不安な気持ちとなった場合。一人で抱え込まない。誰かに不安な気持ちを話して助言を求めてみる事をすすめる。想像以上に簡単で苦しまなくて済むケースで思いっきり苦しんでいるケースの方が多い事を理解してもらいたい。これが、色々な諸問題に打ちのめされそうな今の自分の考える対処法である事を紹介しておきたい。

2011/4/3
色々と重なるね!

今日は、私の叔母が亡くなったと訃報が入った。同時に、実の妹の嫁ぎ先の義母が昼ころに自転車で外出してから今もって帰宅しないと言う連絡も入った。認知症症状で家族全体がいろいろと困惑している状況の中、この時間まで帰らない家人を待つ事となった家族は大変である。警察に行方不明を届け出、思い当たる場所は家族で手分けして探してみたものの見当たらない。典型的認知症徘徊行動となってしまった。昼間から外出してるとなると、捜索するにしても時間が経過しすぎている。ましてや、相手は自転車で移動している。移動距離を考えると、下手すれば四日市、津を超えて移動しているかもしれない。単なる徘徊とは違って捜索範囲が広すぎる。

 また夜間に入って、まだ気温は低く肌寒さも感じる時節柄、着の身着のまま、お金も持たず行方知れず。非常に困ったケースとなった。こちらは身一つ、明日は徘徊老人の捜索に協力すべきか、叔母の通夜に参列すべきか・・・超多忙な数日となりそうである。

2011/4/2
今日の献立・・・・・大勢ってことは大変なこと

今日は手作りコロッケ。フライ物は、太りすぎと言われてから以降、あまり食卓には上らなくなった。太りすぎだけなら兎も角、このままの高カロリー食を継続すると、間違いなく心臓の疾患または脳梗塞を発症すると驚かされてしまうと、極端に食べる物に神経質になってしまう。まあ、そんな中で、たまに自分で食事を作ろうとするが、数人前程度の料理を作る分には、意外と簡単に低予算で出来あがってしまう。もちろん、スーパーなどで販売されている最小単位で一番効率良い人数は4人前程度が一番安くあがる人数では無いのかな?

 先日、既製品のピザ生地にオリーブオイルをかけてオーブンで焼いて野菜や生ハムをのせて食べると美味しいよ!と書いた記事を読んで、うちの職員さんとも話していたが、これが四人家族、それも育ち盛りの子供を含めた四人家族が食す献立となると、結構高額な材料費についてしまうと言う事であった。ピザ生地二枚入りで280円、生ハム100gで680円、ルッコラ等の野菜類、198円/パック。約1000円の原価。これで腹いっぱいまでと言えば、一人に1000円の原価が必要となる。これでは、家計を預かる主婦にとっては厳しい数字である。

 金銭的な問題だけでなく、このコロッケを例にとっても、人数が居れば、作らなければいけないコロッケの数も沢山必要となる。二人家族なら、一袋入りのジャガイモとミンチ300gもあれば、次の日にも食べれるほどの数がつくれる。しかし、これが4人や5人家族ともなると、一袋のジャガイモでは到底足らない。ミンチもそれなりに沢山入れなければ美味くは無い。そう考えると、食事は大勢で食べる方が楽しいが、それらの人を満足させるだけの量を作ろうと思えば、それはそれで苦労が伴う訳である。

 やはり主婦って大変な仕事なんだね!と、妙に感心してしまうのである・・・・・

2011/4/1
常に客観的な自己評価を!

デイサービスと言う業種は、在宅の高齢者を日帰りで、また日替わりでケアする事業所なわけですが、ここでケアに携わる職員は、毎日同じようなパターンで一日を過ごして、入浴、食事、排泄の介助を中心に実施していれば一日の業務が完了する。と言った錯覚を持ってしまいがちで、兎に角一日中、忙しく利用者を休ませない(極端な言い方となるが)介護を行う事が良いサービスの基本であると判断してしまいがちなんですね。しかし、これは、言ってみれば、利用者の個別性も人格も性格も全て無視した暴挙と言わざるを得ないケースになりかねないのです。

 だって、利用者の皆さんには個別に機能訓練の内容や方法がケアプランの中に書き込まれており、サービス事業者はそれらのケアプランに沿った形で、個別の訓練を提供し、個別に必要とされるケアを提供しなければいけないわけですから、それこそ、10人の利用者の全てを丸抱えで、同じ事を声高に号令掛けて行うと言うのは暴挙と言わざるを得ないと言う事は理解できますよね。

 まあ、太陽の家デイサービスセンターでは、このような暴挙が毎日繰り返し行われていると言ってるのではなく、その日の利用者の気分や感情の変化を組み入れた繊細な介護が最近忘れ去られているように感じるのです。皆が元気が良い。何が何でも元気印が良い。そうすれば生活不活発病なんてのは、太陽の家利用者には起こりえない!と考えているなら、それは職員さんの大きな誤解です。生活不活発病なるものは、最近の東北での地震被災地で避難所に生活されている高齢者に注意が必要とされている習慣性の機能不全ですが、僕は、ただ単に活発な活動が制限されている点に対処するために、高齢者に元気を注入する。何が何でも思いっきり、相手の感情を無視してでも元気の押し売りをするのでは、これでは生活不活発からさらに鬱の状態へ落としこんでいるようなものです。

 利用者の日々の感情、まじかの環境の変化(例えば、ショートステーに予約が入っている等)などによる、細かな精神の揺れ動きにまで配慮した元気づけって、とても微妙な物だと思うのです。僕は、太陽の家デイサービスセンターの今、最重要課題として、これらの繊細な心を読みとその対応が求められているように思います。そして、そのうえで、利用者に生きる目的や理由を正当な方法で持ってもらい、生きがいにつなげることができれば最高に幸せなデイサービスの提供ができると思っています。

 ぜひ、職員の皆さんには、何でもかんでも元気で、声を大きく(僕も、声でかく、パワーフルなイメージが強いので、その点で反省はしていますが)些細な問題は後回し、逆に小さな事は無視してでも前に進まねば・・・・は止めようと思うのです。


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