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ブログ-施設長の部屋

2022/2/22
認知症道中膝栗毛 第十話

僕は、今、土曜日の夕方の時間帯にNHKのBSで放送している「刑事コロンボ」が好きで、暇あれば観るようにしている。

主演俳優のコロンボ役は、すでに他界されていて、今放送されている分は1970年代に収録されたもの。

登場する人物のスタイル、車、町の景色は、そのまま70年代のアメリカそのもの。

電話も、携帯電話は一切なく、全てがコード付きの懐かしい電話。

そう!この『懐かしい!』ってのが認知症ケアにとって重要で、

短期記憶に障害は受けるけど、古い記憶は結構最後まで残ると言われている。

認知症の人にとって、古い昔の音楽、映像等は、きっと今僕がコロンボを観ながら過去の生活を思い起こし

その時代に浸っているのではないだろうか・・・・

だから、人によって生活歴や嗜好の違いによって、浸れるモノは別として、

必ず一人ひとり、個別の浸れる物語をもっているのだと思う。

私たち、介護する側は、その物語を掘り起こし、その環境を整備してあげることで

認知症の人達が、安心して、時を過ごすことができるのではないか・・・と思っている。 

2022/1/31
ここで一つ、このブログを読んでもらっている人の協力をお願いしたいことがあります。

認知症の人を代弁する専門職として、一応皆さんには私のことは理解いただいていると思います。

そこで、皆さんにお願いすることとして、

皆さんの自宅の周りの景色を、写真に撮って私に送っていただけないでしょうか?

メール添付で結構です。

鈴鹿市だけに限らず、いろいろな地域の写真が集まれば

その写真をもとに、認知症の人と思い出話に花を咲かすことが出来るのではないかと考えています。

昔言ったことがある景色、昔味わったことあるお菓子、なんでもよいと思います。

お酒のボトルでも結構。

昔、飲んだ!と懐かしく思い出してもらえれば、其れだけで結構です。

皆さんから頂戴した写真は、このホームページでも紹介していきたい。

中には、認知症の爺さん婆さんの思い出にヒットするものがあるかもしれない!

私からのお願いです。よろしくお願いします。 

2022/1/31
認知症道中膝栗毛 第九話

認知症になると短期記憶に障害を負うことになる。

つまり物忘れが激しくなる。

普通の人たちは、認知症イコール子供の顔も分からなくなる。と思われがちだが

決してそれほどひどい記憶焼失は、僕もケアしている中でお会いしたことはない。

何となく自分の関係する人物だ!ってことくらいは最悪でも理解できる。

うちで飼っていた真っ黒な子犬を観て、鯨!と叫ぶほどの人でも、

息子さんの顔を見ると、うれしそうな顔をして着いていく。

僕も、最近、物忘れが激記録を残せば

約束事もメモを残さないと、忘れる。

いろいろな人との面談の予約を電話で受ける。

メモに残さないと、必ず約束した日時があやふやになる。

これが認知機能の低下と言う症状で

僕の中でも確実に認知s機能の低下は始まっている。

その時に紙に書いて残さないと、頭の中にインプトはされにくい。

今の自分には、人の力を借りなくても、記録を残せば もの和うsれに対応できている。

もう少し認知機能が低下した場合、自分だけでは管理できにくくなる。

これが生活に支障をきたす状態と言う。俗に言う認知症状。

ここで、第三者が支障をきたした部分を手助けしてあげること。

これがケアの基本だ。

忘れてしまっても良いように紙に書いて、それぞれの約束を思い出すよう促してあげる。

これを基本に、使う材料を色々と必要に応じて加工することも

その人の障害の重さによって調整が必要となる。

メモ書きの記憶用紙が、部屋の壁中に貼られていても、これでは記憶を手助けすることとならない。

もう少し、整理して、必要最低限度の内容に言葉をそぎ落とし、わかりやすくすること。

文字ばかりでなく、挿絵や写真などを張り付けるなど

その人の抱える障害によって、見せ方を変えてあげる。

認知症は決して頭の中の脳細胞が空っぽになるわけではない。

だから、私たちはその人がなくなるまで、その人の思いを想定し、思いを読み取り

其れに添って私たちの気持ちを添える。それが「心を添える」と言う意味である。

2022/1/31
認知症道中膝栗毛 第八話

味(AJIWAU)

視(MIRU)

聴(KIKU)

嗅(KAGU)

触(FURERU)

人間であること。人間として。人間だから。

五感は生きている証。

脳の器質的変化が生じたとしても、人間に変わりはない。

五感を大切にし、毎日。生きている実感を感じること。

そんな介護でありたい。

 

2022/1/29
認知症道中膝栗毛 第七話

歳をとると、よく「ありがたい!」「ありがたい!」と言う。

内の親父も,お袋も晩年には息子の僕が訪ねていくと、そう言っては拝むのである。

その当時は、照れくささもあって「何を言うてんのや!」と笑いとばしていた。

しかし、そんな自分が、父や母の年齢に近づくにつれ

何となく、その当時の父や母の気持ちが分かるように思う。

最近少し動いても息が切れる。

何でもない段差に足を取られ転びそうになる。

靴下をはこうと体を折り曲げることがしずらくなってくる。

薄暗がりの中で,物が良く見えなくなる。

いつも耳鳴りがし始める・・・等

歳を重ねると、何かわからないが、気弱になる。

不安感から、自分が信頼する者に会うと救われた気がする。

これが「ありがたい!」「ありがたい!」の言葉で表現される。

僕は、そう思っている。 


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