一年がかりの大仕事でした。
いりいろと苦労しましたが、何とか昨年末に念願の社会福祉法人の認可を得ました。
認可を受け、即、法務局に登記しました。
『社会福祉法人 夏秀会』が正式名称です。
法人登記終わるまでは、この名称を名乗ることができないため
今になりましたが、苦労した分、嬉しさもひとしおです。
同時に、とっぷりと足の抜けない世界に踏み込んでしまった感もあり
その責任の重さに浮かれてばかりいられない気分です。
そもそも社会福祉法人は、社会福祉を目的とした法人ですから
営利法人と違って、利益を求めて業務をおこなうことはできないわけです。
全てが奉仕活動に準じて、地域の福祉に貢献していかなければならないのです。
この正月は、久しぶりに何にも追いかけられずにのんびりと過ごせました。
この法人の設立趣意は「認知症の人の支援」を主にしております。
「人として生きることを応援する」が法人理念です。
そして、いよいよ新設の施設建設に着手する段階となります。
また、今日から忙しい毎日となりそうです。
長い間のご無沙汰となってしまったブログですが
新年を迎えて、新たな気持ちで今年も頑張って社会福祉に貢献したいと考えています。
皆様、今年も旧年同様ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
さて、年の初めのお話として、以前見つけた面白い文章があったのでご紹介しよう。
『 商売はあきないという
それはおもしろくて仕方がないからあきないなのだ
いつもおもしろいから 笑顔が絶えないから「商売」となる
「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」
いつも活発だから「勝売」となる
あきない商売をおもしろくないと思っているとすぐ飽きる
いつも不平不満や、愚痴がでてしまう心が次第に傷ついて「傷売」となってしまう
こんなお店には、そのうち誰も寄り付かなかくなり「消売」となって消えてしまう
「笑売」をしているのか、「傷売」をしているのか「勝売」をしているのか
「あきない商売をしているのか」』
昨日、太陽の家には大正琴、三味線、尺八の演奏ボランティアにお越しいただき
皆さんおなじみの歌謡曲の演奏会を行って頂きました。
ちょうど一時間の予定で、色々な曲の演奏と歌を聴かせていただき
曲に合わせて利用者の皆さんも一緒に合唱させていただきました。
今回の楽器や楽曲は、大正昭和生まれの方々にも馴染みのもので
音色も心地よく、一緒に合唱できることも楽しく
素晴らしい時間を過ごさせていただきました。
ただ、今回、私が気になったこととして
うちの親父の反応をみていて思ったのが
重度の認知症となって、今まで大好きだった「音楽」に対して全く興味を示さなくなったこと。
認知症高齢者は集中力や馴染みの喪失があるが
これほどまでに如実に興味がうせてしまうものか…….非常に驚いている。
グループホームに入所して二年。
この二年の歳月は、親父を意味不明の宇宙人に変えてしまったようで
何のための認知症ケアなのか?自分自身で自分のケア方法を疑ってしまう。
11月も今日が最後の一日。
明日から12月となる今日、最後のブログ更新を急いで行いますね~
近況報告としては、昨日から鈴鹿市役所の新人研修をさせて頂いております。
うちなんか小規模の事業所で本当に良いの??と思いながらも
今回の人材研修をお受けすることとなり
昨日から3名づつ、トータル9名の市役所職員さんに現場実習を受けて頂いております。
たった一日の研修ですが、私の思いの中には
良いも悪いも含めて、グループホームの現状、デイサービスの現状を見て頂くつもりです。
そこに色々な疑問が生じてくるかもしれませんが、その疑問が今後の行政マンとして
何かしらのお役に立てる一環ではないかと考えています。
また、認知症の人をグループホームとデイサービスの視点(施設入所の観点からと在宅生活の観点から)を考えて
頂く機会になればよいのかな?!とも考えています。
短い時間枠の中で、出来る限り色々な視点でモノを見、感じることを学んでほしいですね!
とにかく、初めての施設で過ごす一日。さぞつらい時間と思います。
でも、利用者の皆さんの前で行って頂いた自己紹介。とても大きな声でハッキリと紹介していただきました。
この点ですでに、さすがに鈴鹿市役所の職員!と驚嘆したこともお伝えしておきます。
うちの職員さんの一人が、今回のケアマネ試験に合格した!
昨日、グループホームを訪れた時に、その職員から少しお話が…….と言われて
なんの話を聞かされるのだろうと?少しびくつきながら(?、笑)スタッフルームに行った。
そこで彼女は、おもむろに封筒の中から書類を引き出し私に手渡した。
手渡された書類を広げ、内容を確認するまで正直な話、僕は嫌なことを想像していた。
しかし、その書類には「合格」の文字が。
次に介護支援専門員試験合否結果の文字。
つまり、彼女はこの10月末に実施された介護支援専門員試験に合格した!と言うことなのだ!
試験終了後に彼女から聞いていたのは、おそらく今回の試験は失敗したと思う!報告だったので
僕は、その通知を読んでものすごくうれしくなった。
これは、本当に正直に言うけど、その通知が自分の事のように
嬉しく、感動した!
思わず彼女の肩をたたき、おめでとうと叫びながら自分の目に涙が流れるのを感じた。
二回目の挑戦。そして、半分以上結果を諦めかけていたところへの朗報に
気持ちがジンときた!
介護を仕事とする者にとって、資格取得ってのは常に目標であり同時に大きな壁となって立ち塞がる山である。
そんな試練の山を、介護の業務を行いながら受験しようとする姿勢に敬服する。
今回、試験に合格したから頭が良いとかいうのではなく、日々の努力の積み重ねの結果としての合格の通知。
色々な苦難を乗り越えて、つかんだ成果。
通知を受け取った夜のお酒はとても美味しかったのではないだろうか?!