認知症の人ですが、記憶障害などの認知症特有の障害は少ないのですが
何かをきっかに病気を訴え始めるケースがあります。
バイタル(脈、血圧、体温等)を確認しても異常は見受けられない。
顔色も、排便状況なども異常はないのです。
しかし、ご本人は重篤な病気にかかった!入院して治療せにゃ!と言い始めることがあります。
今の症状で、どこの病院を受診しても、入院はできないですよ!と説明しても
医者でもないお前に何がわかる・・・!
専門の病院へ連れていけ!と半狂乱の状態を挺し対応する介護者を困らせる。
そんなケースがまれに認知症の初期症状の方に見受けられます。
認知症とは、通常の健全な脳細胞が何らかの疾患により萎縮又は阻害されてしまう病気ですが
その脳の活動の変異にプラスして、その人の性格も大きく左右される点で
介護者にかかる負担は増加することがあります。
今回のケースは、周囲に風邪をひかれた方がみえたこと。
それに合わせて、急激な気温の低下による喉や鼻の違和感から
過剰な自己診断に陥ってしまったケースです。
このような場合には、認知症専門医には、事前に状態を簡単に記した記録を届け
専門医に、ある程度の経緯と変化を説明しておくことが重要です。
主治医との連携と言われる作業ですが、普段とは違った症状や気分の落ち込み等を
変換に気づいた日から、細かく記録したものを先生に診ていただいておくこと。
もちろん、受診歴のない専門医に急に受診しても難しいですが、
たとえ認知症専門医でなくとも、普段から通いなれているホームドクターにも
同じように相談することで、適切な診断と投薬が行われることと思います。