認知症道中膝栗毛もいよいよ90話を超えてきた。
もっとまじめに力入れて書き込みしていれば、もっと早くに百羽を超えていたことと反省している。
さて、今日のお話は、医療と介護の連携が、なぜ認知症ケアに重要であるかについて触れてみたいと思います。
私の事業所では、インターネットの専用ソフトを使って主治医とつながっています。
メヂカルケアステーションの名称で、多職種の方々が加わるネットワークですが
薬剤師、機能訓練士、看護師、訪問介護看護の担当者を含め
その人に必要な社会資源が加わっている中で情報を共有しています。
認知症と言っても、いろいろな原因疾患があり、それぞれの疾患による独特の諸症状が表出されます。
行動心理症状(BPSD)に対しても、情報を共有する中で、今服薬しているお薬の調整が症状の緩和に
とても重要な場面もあり。そんな時に主治医の指示に従いお薬を調整していただくこともあります。
また、薬剤師の方々には、出現するいろいろな課題に際し、漢方薬をすすめていただいたり、
私たち介護の現場の状況を、我々ではドクターに伝えきれない部分(こんなことあってはいけないのですが・・・)
薬剤師の先生からドクターに補足説明を行っていただくこともあります。
認知症の人の困りごとは、ご本人では解決できない場合が多く、
大半の人が、認知症の人特有の不安感に苛まれながら、その感情の変化を適切に家族や介護者に伝えることができないのが
一番おっきな課題となっています。
この課題を、細かな情報として多職種が連携することで解決できることもあります。
文殊の知恵!と言ったところですね。
家族さんにしても、常に認知症の本人と四六時中、ともに見守ることはできません。
しかし、部分的にも関わる者同士が、その時の情報を共有することで
実態と課題が見えてきます。
情報共有と多職種の連携、特に医療との連携は、認知症の人の安泰な生活維持に欠かせないものです。