今日、一人の新規の利用者の方を担当する契約を行った。
アルツハイマー型認知症と南朝の問題を抱えている。
物忘れがひどく、短期の記憶に障害を受けている。
家人の話によると、自分でモノを整理しているうちに、しまい込んだ場所を忘れ
探してみるけれど発見できないと、家族の誰かが盗ったと疑う。
耳が遠いので、自分の世界に閉じこもり気味となり
周りの者との空間共有が出来にくくなる。
世間でいう、認知症の人だ。
対人援助の専門職としては、First インテークを行うが
なかなかケアマネジャーの思うようにインテークがしにくい。
認知症の人だから、意思の疎通が図れない。そんなことを考えながら
取り合えず介護計画を作るために必要な情報だけを収集しようと努める。
本人に聞いて、答えてくれるなら良いものも
本人の疑いの目は、ケアマネジャーに注がれているのを感じる。
どこの誰かもわからない奴が、自宅に転がり込んできて
根掘り葉掘り自分のことを聞いてくる 。
これは、立場をかけて、自分に置き換えてみれば十分に本人の気持ちは理解できる。
理解できる以上に、僕なら、最初から切れて、相手のケアマネジャーを怒鳴りつけている。(笑)
とにかく、認知症はともかく、 人の生い立ちや生活歴を聞くためには
それなりに馴染みを作ってからでないと介入は難しい。
人の信頼を得るためには、それなりの服装、市政、表情や声色までにも
十分な神経を使い、其れこそ、高齢者専門の詐欺師のつもりで
相手を抱え込む力が必要なのかもしれない。
今日のアプローチを終えて学んだこと。
それが、このブログに書いたように、認知症の人ではなく
人として相手に近づくこと。