日本語に直訳すれば「何という驚き!!!」となるのだろう。昨日10月1日は僕にとっては、一生に一度の日。人間未来と過去しか存在しないという人もいるが、この瞬間から過去に変わっていく中で、昨日の出来事は非常に驚いた。また、驚いた以上に感激した。皆には大きな声では言えないが、本当はこみ上げる涙をこらえるのに苦労した程の出来事だった。
これは組織ぐるみで実施された。まず、事前に、僕が大事にしている職員の一人から「相談したいことがある」と告げられ、業務終了後に話をしたい旨、申し出があった。通常このような申し出があって、職員側から言われる話の内容ってのは大半が退職を言い出すケースが多い。今回も自主退職を切り出されるのか?と不安な気持ちとなりながら、その瞬間まで待たなければならなかった。
夕方の掃除も終わり、翌日の業務の準備に掛かろうとした頃に、彼女から依頼されて喫煙場所に移動した。案の定、彼女の口から出た言葉は、退職の意向を告げられ、おまけにご主人と離婚する!ことを理由に退職するという。この彼女の切り出しに、正直、僕は戸惑った。事業所を退職することは、本人の希望であれば仕方ないと一部では考えているが(もちろん、信頼する職員たちだから、そう簡単には認めることはできない)しかし、そこに離婚が退職理由となると、そうそうあっさりと結論を出した彼女を認めることはできない。何とか考え直すことはできないのか?その糸口を探らなければ・・・とそんな思いでいっぱいで、彼女の話を聞いていた。
涼しくはなったと言え、まだまだ蚊が飛び交う屋外で、蚊に刺されながら話を聞いていたところに相談員が広域連合から電話を告げに来た。業務時間外に電話がかかるはずがないはずなのに・・・と思いながらも相談員の言葉に促されて応対に出るために施設内に戻った途端、職員たちの祝福のクラッカーがさく裂した。そして、お誕生日おめでとう!の言葉と花束、プレゼントを渡されて、ようやく職員たち総出のサプライズであったことに気づいた。
長年、ともに働いてきた職員たちに祝ってもらう還暦。これほど幸せなことはない。と思ったし、僕が涙をこらえるのに必死だったことは想像してもらえると思う。すべてが終わってから職員と一緒に撮影した記念写真の僕の顔には目が無くなるほど細く、垂れている。見っとも無い顔だが、どれほど驚き、感動したか、皆様に見てもらいたいと思って公開した。