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ブログ-施設長の部屋

2011/9/13
デイサービスにおける話題作り

 太陽の家の職員さんからデイサービスの利用者さんとの話題作りに苦労すると言う意見をよく聞く。話術と言うのは、ある意味「慣れ」みたいなところがあって、人前で話す機会の多い人は、相手が高齢者であろうと苦にすることなく話が出来るものである。色々な場所で色々な人を相手に話をする機会ってのは、一般的には経験することが少ないのかもしれない。僕は偶然にも、グループホーム協議会で毎回、司会進行を担当することから、人前で話することは苦手ではない。逆に人前で話をする事が大好きである。この意識の差が人前で話す行為を負のストレスにするのか、正のストレスにするのかの分かれ道となる。好きこそ物の上手なり!と言われるように、人前で反す事を苦にしない意識は、そのまま話し上手な方向へ変わっていく。

さて、人前で話す事の上手い下手に関しては、話す機会を増やすことによって改善されていく。ここでタイトルに据えられたデイサービスにおける話題作りに関して言えば、これは好き嫌いの問題ではどうにもならない。基本的に高齢者の心理をまず理解しなければいけない。年寄りがなんで、そのような発言をするのか?、なぜ、こう言う行為が伴うのか?と言う点で、高齢者の心理は、それこそシンデレラのガラスの靴のようにセンシティブでナイーブなのである。うちのデイサービスにも一人のばあさんが居る。この婆さん、80歳を超えて周りの同年代のばあさんよりもすこぶる元気な方。ただ最近、発する言葉に棘が出始めた。最初は第三者の悪口と言うより、その人の状態を同情するような素振りで嫌味を言う程度だったものが、最近では聞えよがしに悪口を言うように変化してきてる。この場合、何が影響を及ぼしているのかを考えなければいけない。臭いものに蓋をすれば的な思考では、根本的な問題解決にはならない。このばあさん、自宅では孤立しているのかもしれない。唯一の社会的交流はデイサービスで保たれているだけで、自宅に帰った時点で誰とも接点もなく、部屋の壁越しに家人の存在を感じる程度の生活かもしれない。本人はある面で、長生きは罪だ!と考えていたかもしれないが、最近になって開き直りが出始めている?いろいろな場面を考慮しながら、職員同士が話し合って対応策を考えていかなければいけない。そして、デイサービスでの会話作りは、それらのデータを職員全体が共有したうえで構成されるものでなければいけない。

 私達の実施しているデイサービスやグループホーム、また老人福祉施設は、職員が高齢者の人々の暇つぶしのお世話をする場所になってしまってはいけない。あくまで、介護施設として分類され存続する以上、専門職として高齢者の方々を的確に観察し、必要な支援を適量(この適量と言う言葉には説明が必要であろうが、ここで敢て説明は割愛する)行える事を最大目的としなければいけない。だから、職員の話をもって時間をつぶしてもらう意識ではなく、そこで実施される介護は全てをプログラミングされたもので無ければいけないはずだ! 個々のデイサービス事業所は大阪の難波花月に娯楽を楽しみに来てるわけではないと言うことを考えなくてはいけない。太陽の家の職員さんが、同じ意識を共有し個人に必要な支援を的確なプログラミングをもって支援できるプロフェショナルな軍団に成長する日をこころより期待したい。


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